(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)
こんにちは、サチヲです。
良くも悪くも会社が大きくなればなるほど、風当たりが強くなる。だって面積が増えた分風を受けてしまいますよね。その風がビビやドリーとブロギー…昔で言えば“初めての協力会社であるシュシュ”のように、共に歩み成長を遂げる“風”の場合もある。
このように良い風を受けながら成長と拡大をしている時もあれば、当然“悪い風”も吹くときがある。
さぁ、ここからです。
はたから見たら悪い風があったとしても、ルフィ社長が“それ”を認識しなければ“ただの風”です。
逆に認識した時…それは一体どんな基準なのでしょうか。
実はコレ、会社のトップとして地味に大切なことなのです。もしも基準がない場合…それは“気分や感情で物事を決める”社長という事になります。
こうなると部下は大変です。朝出勤したらあなたの最初の仕事は『上司の状態を見る』ことです。これでは強い組織は作れません。
安心してください。ルフィ社長は“基準を持って”います。
だから社員たちは“よーいドン!”ができる『はじまりの合図』を知っているから、一斉に動き出すことが出来るのです。
もくじ
【麦わらの(株)】『はじまりの合図』 | ルフィ社長の行動指針…いや基準値…いやモチベーション…いやブレない価値観があるッ!!

- 悪い風と判断する基準=ムカつく=はじまりの合図
という一見単純な動機が間に入っていますが、今後の麦わらの(株)の方向性にも関わる大事な指標のひとつなのです。
もちろん最初のうちは社員全員戸惑います。「え!?これで怒るの??」という具合に。でも、良いのです。
会社を興したばかりのベンチャー企業は繰り返せば良いのです。その繰り返しの中で社員は学ぶのです。
ルフィ社長の基準が明確でブレないからこそ、社員がたとえ!バラバラで活動する時でも社員自ら考えて意見を言えて行動できるのです。
一般社員のウソップも後半で「それはいちばんルフィが嫌うやつだぞ」と言える。
最古参社員である第1営業部部長ゾロは、ウイスキーピークにおいて社長の勘違いでケンカはしたものの、説明をすれば結果ゾロの行動は合っていました。
第2営業部部長サンジも、ロビンをひとりで追って海列車に行くとき(あの名言「ビンゴ」の時です)や、アラバスタではMr.プリンスとなってかき回す。
社長本人も“あの!”ボアハンコックに対して「なんか おまえムカつくなぁ」と正面切って言えるのです。
本当に上げればキリがないくらい、行動基準がチューニングされる社員のエピソードが積み重ねられていくのです。
だから社員は「あ。こりゃ社長は戦うだろうな…」と、大体わかってくるのです。
理由は簡単。悪い風(ムカつく)と判断する基準が一貫性があり明確だからです。
ちなみに今回の『ムカつく』理由は…「船 食うしな」です。

このように社長の『はじまりの合図』の理解を深めていくことにより、社員たちは力の使いどころが明確になり、結果!経験を効率的に積み重ねることができて個々の力がどんどんレベルアップしていくのです。
ちなみに、社長がムカつく理由は様々です。でも、それで良いのです。
社長がナニが嫌いでナニが好きか。ナニを許せてナニに怒るのか。等々。
いちばん大きな旗を持っているルフィ社長が“分かりやすく何度も”振ることによって、社員は学び迷わないで突き進むことが出来るのです。
そんなルフィ社長は、悲壮感や使命感が溢れているような“そぶり”は見せません。

コレです。もはやただの日常会話です。でも!この自然体がルフィ社長なのです。
ただのケンカと言い切る当たり前感。実はこれが会社の『色』と呼ばれたり、『イメージ』や『社風』が作られている過程ではないでしょうか。この辺は新入社員が地味に気になるところですよね。
最後に
会社経営で『分かりやすさ』は一つの正義です。
その正義を持った麦わらの(株)が、如何に成長したのかを追うのは本当に楽しいです。
ではまた。