/>苦しかったときの話をしようか…ビジネスマンの父が我が子のために書きためた『働くことの本質』| 『日本を代表するマーケター森岡毅』による虎の巻
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苦しかったときの話をしようか…ビジネスマンの父が我が子のために書きためた『働くことの本質』| 『日本を代表するマーケター森岡毅』による虎の巻

★学び イケてる本

日本にまだ根付いていない職業、マーケター。
P &Gのヘアケアブランドのブランドマネージャーで経験を培い、転職後はUSJのマーケターとして成功をもたらした森岡毅にもっと興味が湧き、2冊目に手にした本がコレ。

苦しかったときの話をしようか…ビジネスマンの父が我が子のために書きためた『働くことの本質』ダイヤモンド社より本体価格1500円

元々、森岡毅自身の娘のために書きためたもので、自分の将来や仕事のことを考える際の『虎の巻』的な内容とのことです。

私自身は、将来の自分をプロデュースするノウハウの習得、というような感じで読みはじめました。

この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!

こんな言葉からスタートした本書は、キャリアにまつわる世界も『構造』によって生み出された『残酷な真実』に満ちているという。

その構造とは、、、

この世界は、創った神様にとっては極めてシンプルな『平等な世界』に根差しているのだが、その結果の偏りは1人1人にとっては極めて『不平等』になるのだ。

神様の正体は『確率』であり、1つ1つの事象の配分は極めて平等に“ランダム”に行われているのだが、結果には“偏り”がある。

したがって、神様のサイコロの結果、1人で幸運を3つも4つも享受する人もいれば、1人で不運を3つも4つも背負う人もいる。

それこそがこの世界の『残念な真実』だ。

神様=確率、という解釈はおもしろく、分かりやすいですよね。ギャンブル、とりわけパチンコで説明すると、同じ確率の台に座ってもやっぱり出る人と出ない人がいますよね。

まぁ、あれは1つの島(台の列)でどれだけ出すか。更に店全体でどれだけ利益を出すかの計算なんで、結果確率で私たちは淘汰されてしまいます。

そんな中でも、どうやって出る台に座るかを努力(前日の出玉・直近の当たり内容・台の基本情報・台の裏情報・自分の勘など)をやり尽くして、いかにして確実に勝つための試行錯誤を繰り返して確率を高めている。

私のパチンコの経験上、こんな感じかと思います。

そう。題材は違えど、この本にも同じような事が書いてあります。

そんな『残酷な世界』と向き合って、自分はどうやって生きていくのか?

本書で説明しているのは『神様のサイコロで決まった“もって生まれたもの”を、どうやってよりよく知り、どうやって最大限に活かし、どうやってそれぞれの目的を達成するのか?』ということに他ならない。

そのために己の“特徴”を知ること、特徴を強みとして発揮できる“文脈”を見つけること、そして“強み”を徹底的に伸ばすこと、それらがなぜ重要なのかを私の子供たちに理解させるために、具体的に解説している。

と、明言しています。
私はこれだけでワクワクしてしまいました。だって、パチンコというギャンブルの世界で試行錯誤していたものが、現実の人生での試行錯誤の方法がこの本には書かれているんですよ。

残酷な世界と言っても、その中に希望はあると書いてあります。
その最大の希望は、『それでも選べる』ということだ、とあります。

では、どう選ぶのか…。

と、ここまでが本書の10ページにも満たない冒頭部分である『はじめに』の内容です。

さすが、本職のマーケター!
著者が1番力を入れる部分と言われる『はじめに』の部分の“興味付け”、いわゆる“つかみ”が素晴らし過ぎます。

先ず、物語として伝えているので分かりやすい。

10ページとはいえしっかり問題提起、エピソード、理由、エピソード、解決方法、エピソード、最終的な状態、という感じで『エピソード』がちょこっと入ることにより、本当は小難しい“キャリアに悩む全ての人に役立つ本質的な書籍”なのに、見事にハードルを下げ、続きを読みたいと思わせる『流れ』が私の中に自然と入り込んできました。

こんな技術が満載なんですよ。

この本は、もちろんキャリアの虎の巻という『表の顔』がありますが、書いている人が現在は自分の会社を起こし成果を実際に出している現役度抜群のマーケター『森岡毅』ですから、文章を使って人に伝える、影響を与える、行動をうながす、といったセールスマーケティングをも学べる『裏の顔』も含まれています。

このような『裏の顔』に興味がある人にもおすすめな本です。

最後に
やっぱり人に伝えるポイントとして、『分かりやすさ』というのはどの分野でも通用する普遍的なことなんですね。

では、続きを読みたいと思います。
あ。第一章の途中で読むのをやめて、最初に戻って読み返しながらで、ここまでブログが書けちゃう本、ということを追記しておきますね。

ではまた。