/>LOUDNESS(ラウドネス)というバンド | 日本にメタルの種をまき花を咲かせた黄金の第一期メンバー Vol.2
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LOUDNESS(ラウドネス)というバンド | 日本にメタルの種をまき花を咲かせた黄金の第一期メンバー Vol.2

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LOUDNESS(ラウドネス)というバンド | 日本にメタルの種をまき花を咲かせた黄金の第一期メンバー Vol.2

ジャパメタ(ジャーマンメタルしかり、ジャパニーズメタルという国の名前が付くジャンル)という新たなジャンルを確立させたラウドネスの歴史を振り返ります。ご一緒にいかがですか?

ちなみに、この記事…LOUDNESS(ラウドネス)というバンド | 日本にメタルの種をまき花を咲かせた黄金の第一期メンバー | サチヲん家 (sachiway.net)の続きとなります。

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LOUDNESS(ラウドネス)というバンド | 日本にメタルの種をまき花を咲かせた黄金の第一期メンバー Vol.2

まだまだ、第一期は続きます。

第1期(1981年 – 1988年)

  • 二井原実:ボーカル、作詞
  • 高崎晃:ギター、作曲、作詞(一部)
  • 山下昌良:ベースギター、作曲(一部)
  • 樋口宗孝:ドラムス、リーダー

『撃剣霊化』辺りから、レコーディングやヨーロッパツアーなど海外向けの活動を本格的に始動した。そして有名な「デイブムスティンを解雇した後のメタリカからメンバー加入オファーが来た」というイベントが起きた時でもある。
いやはや、今考えると世界線が変わるほどの選択ですよね。カークの代わりにタッカン(高崎晃)ですよ。果たしてそのメンバーで、今のメタリカの音楽性にはなっていないと思うし、日本のメタル畑も確実に変わっていたでしょう。メタリカと比べるのはおこがましいですが、それくらい高崎晃というギタリストと、二つのバンドは名実ともに大きくなりましたからね。

DISILLUSION~撃剣霊化~(アルバム)1984年1月21日発売

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https://apple.co/3qtx98d
(こちらからアップルミュージックで視聴できます)
1.Crazy Doctor
2.Esper
3.Butterfiy(魔性の女)
4.Revelation(啓示)
5.Exploder
6.Dream Fantasy(夢・Fantasy)
7.Milky Way
8.Satisfaction Guaranteed
9.Ares’ Lament(アレスの嘆き)

B’zの稲葉浩二が、まだアマチュアバンド時代にコピーしていた曲『Crazy Doctor』『Milky Way』がしっかり入った名曲揃いの贅沢なアルバムです。メタルあるあるですが、ここにきてまだ!ラウドネスの歌詞のダサさが前面に出ていましたね。アンセムだって人のこと言えませんからね。いやコレがジャパメタなんだと言われたら頷くしかないが、そんな些末な問題など吹っ飛ばすくらいの楽曲たちが入ったアルバムです。

二井原曰く「力を抜いて歌う意識が芽生えたアルバムだね。難解な歌メロに悶絶しながら、2か国語のレコーディングを短時間で行ったんだよ。」
高崎曰く「ロンドンレコーディングということで、アンプも現地で調達したものを使ったりしたんだ。向こうのマーシャルって240vで鳴らすでしょ。まず、その音にビックリしたよね。クレイジードクターとかは構築したソロだけど、エスパーやアレスの嘆きなんかは自由に勢いで弾いてたかな。アルバム的に初期の自分達でプロデュースしていた時代の集大成的な作品だと思う」
山下曰く「レコーディングするたびに、なかなか出したい音にならないって思ってたのね。それが一番の課題だったんだけど、ここからアンプを変えてみたんだ。アンペグを試したくなって、イギリスで用意してもらったら、理想通りの音に近くなってね。このレコーディング以降、ずっとアンペグを使ってる。次のアルバムからプロデューサーがいるから、あまりいろんなことをやると「やめとけ」って言われたから、それに比べて、このアルバムは好き勝手にできた作品だったし、『空間があったらフレーズを詰め込んでやろう』という意識が芽生えたアルバム。」

DISILLUSION English Version(アルバム) 1984年7月1日発売

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https://apple.co/2Zmx7Dr
(こちらからアップルミュージックで視聴できます)
1.Anthem(Loudness Overture)
2.Crazy Doctor
3.Esper
4.Butterfly
5.Revelation
6.Exploder
7.Dream Fantasy
8.Milky Way
9.Satisfaction Guaranteed
10.Ares’ Lament

ラウドネス初の海外レコーディングです。当時は「なんでいちいち海外まで行ってレコーディングすんの?カッコいいから!?」としか考えていませんでしたが、ラウドネスのバンドサウンドの形とでも言いましょうか。各楽器の質・バランス・音量が、前3作品と全く違います。以前のブログでも言いましたが音がペラペラだった(アレはアレでもちろんいい!)のが解消されています。

1.や6.など、ギターキッズ大喜びのインストゥルメンタル(歌無し)の曲を積極的に入れ、英語歌詞の手応えも含めて、色々と実験的なアルバムでもあります。私個人としては英語バージョンばっかり聴いていましたね。
ちなみに、1曲目は、当時、SEとして使われていた貴重な音源です。

THUNDER IN THE EAST(アルバム) 1985年1月21日発売

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(こちらからアップルミュージックで視聴できます)
1.Crazy Night
2.Like Hell
3.Heavy Chains
4.Get Away
5.We Could Be Together
6.Run For Your Life
7.Clockwork Toy
8.No Way Out
9.The Lines Are Down
10.Never Change Your Mind

さぁ、きました。本格的に海外進出した記念すべき1枚。スマートな感じでまとめていて、今までのファンからしたら高崎晃のギターテクニックが静かめだったり、プログレッシブ的(変拍子などリズムや曲の途中で雰囲気を変えたり等)な要素もなく、ど直球なハードロックといった感じだが、もちろん当時はそんな解釈は微塵も感じずに、ただただヨダレを垂らしながら聴いていた覚えがあります。

当時のヤングギターかプレイヤーという雑誌だったかのインタビューでも、プロデューサーのマックスがめちゃくちゃ厳しくラウドネスの音楽を新しく作り込んでいて、当時メンバーも大変だったと話していたと記憶しています。確かに当時のアメリカはモトリクルーなどシンプルな楽曲が受けていましたからね。

SHADOWS OF WAR(アルバム)1986年3月24日発売

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(こちらからアップルミュージックで視聴できます)
1.Shadows Of War
2.Let It Go
3.Streetlife Dreams
4.Black Star
5.Oblivion One
6.One Thousand Eyes
7.Complication
8.Dark Desire
9.Face To Face
10.Who Knows(Time To Take A Stand)

前回の感じを引き継いだ感じで、シンプルでストレートな楽曲の中にも、『ラウドネスらしさ』が詰まったアルバムです。高崎晃にしても、タッピングにライトハンドに早弾きというイメージ以上に、力の押し引き、メリハリがしっかりアピールされたアルバムだと思います。特に、1曲目のようにミディアムテンポの曲が重厚でかっこいい。今思えば本当にタイムリーに聴けていたのが信じられないくらい幸せなことでした。ちなみに、前作からロゴがかっこよくなりましたよね。

HURRICANE EYES(アルバム)1987年8月25日発売

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(こちらからアップルミュージックで視聴できます)
1.S.D.I.
2.This Lonely Heart
3.Rock ‘N Roll Gypsy
4.In My Dreams
5.Take Me Home
6.Strike Of The Sword
7.Rock This Way
8.In This World Beyond
9.Hungry Hunter
10.So Lonely

第一期後半の中で1番好きなアルバムです。1.の曲なんて目覚まし時計変わり(当時のコンポにそーゆー機能が付いていた)に聴いていましたね。懐かしい。3.の途中で花火の音とかで盛り上がるネタは自分のオリジナル曲でもパクらせてもらったくらい好きな曲です。

HURRICANE EYES Japanese Version(アルバム)1987年12月10日発売

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(こちらからアップルミュージックで視聴できます)
1.Strike Of The Sword
2.So Lonely
3.This Lonely Heart
4.Hungry Hunte
5.In This World Beyond
6.Take Me Home
7.Rock ‘N Roll Gypsy
8.In My Dreams
9.Rock This Way
10.S.D.I.

日本語ロックの良さを再認識できるアルバムです。メタルロックを日本語にすると『鋼鉄の戦士』と訳される(私とアンセムだけだと思いますが)ように、英語の歌詞に傾倒しがちな時代にしっかりと日本発のハードロックバンドとしてのラウドネスを、思い出させてくれますね。

最後に。

二井原実の脱退のキッカケは、やはり『DISILLUSION English Version』から始まっていたのでしょうか。確か雑誌ヤングギターにすら書かれていた『二井原実の英語発音の問題』。
当時私は、英語もわからない10代だったので全く問題視していませんでした。しかしその後の『THUNDER IN THE EAST』のアメリカツアーでは、1人で先に現地に入り英語の勉強をしていた(やらされていた)という話を知った時は、おどろいてしまいました。

今思い返すと、あの頃の日本のメタルは英語で歌わないとダメ、英語の方がカッコいい、日本語はメタルに合わない、という風潮が確実にあった。今では考えられませんが、その流れをモロに受けたのが二井原実本人だったのだろう。それくらい世間の音楽はメタル(ハードロック)が流行っていましたからね。

その後、第二期メンバーには『マイク・ヴェセーラ』というコテコテのハイトーンヴォイスのLAメタルっぽい人が入ったくらい、その流れがありました。

しかし、1990年代後半くらいに、むしろ日本語の方がカッコいいとかの流れができ、土台ができたところで二井原実がボーカルとして戻ってくることを考えると感慨深いものがあります。

現在は、英語の曲もありますが昔に比べてイキイキとしている感じがします。インタビューでも「歳を取って歌が上手くなる人と、ダメになっていく人で分かれると思いますが、私は昔に比べてノビが出ていい感じになっています」と聞いた時は安心しました。

ちなみに、インタビューネタは『WeROCK ハード&ヘビーロックマガジン』Vol.081号参照です。
WeROCK 081 | WeROCK STORES!

では、次は『音楽が色っぽくなった第二期』がスタートです。お楽しみに。