/>【アニメ】『声優・黒沢ともよ』 | 『響け!ユーフォニアム』での黄前久美子役での演技が、めちゃくちゃ合っている件について
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【アニメ】『声優・黒沢ともよ』 | 『響け!ユーフォニアム』での黄前久美子役での演技が、めちゃくちゃ合っている件について

★布教 アニメ

こんにちは、サチヲです。

『響け!ユーフォニアム』の3期12話目『さいごのソリスト』。
これは3期のクライマックスと同時に、もはや最終回に相応しい完成度で畳みかけてきた。
原作は“まだ”読んでいないが…確実に『黄前久美子の成長』に焦点を当て、しかも!『数ある選択肢の中で、教師として“いちばん”成長するシナリオ』を紡いだ、監督の石原立也さんをはじめとした京都アニメーション全スタッフに敬意と共に、原作者である武田綾乃さんに感謝したいです。
嬉しい、悲しい、失敗、達成、妬み、嫉み、切磋琢磨、そして集団で目標達成させるやりがいと苦悩を、限りある範囲の中でアニメ化していただきありがとうございます。

そんなアニメ化に、切っても切れない職業である声優。その中の一人『黒沢ともよ』さんに、遅ればせながら注目したいのです。

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【アニメ】『声優・黒沢ともよ』 | 『響け!ユーフォニアム』での黄前久美子役での演技が、めちゃくちゃ合っている件について

黒沢ともよ© 2023 TOHO ENTERTAINMENT

もう、「今更、黒沢ともよ!?」感があるのは、重々承知しております。
しかし、今!思ったから伝えたいのです。

黒沢さんが自身に降ろした『黄前久美子』のキャラクターは、物語に没頭させ、大いに感情移入させるナチュラルで説得力のある演技をしていただきました!!

1期から魅せる『このくらいの温度感の人は居るよね』と思わせる、意識高く元気いっぱいを押し売りした主人公ではない、どこか一歩引いた立ち位置で俯瞰する、ある意味大人びた声の演技をしてきた。
3期に至るまで、彼女が経験した一つひとつのエピソードが、感情の振れ幅を大きくさせ、外的要因(周りの人からなど)ではなく、内的要因(自分で決めるに至るまで行動する)で自分を変え、成長するからこそ!『ソリストの戦い』は敗れる必要があったのかと納得しています。

突き抜けた輝かしい人ならば話が違うが、『先生』という立場上、“多種多様な人間と向き合う職業”であるため、勝ち続ける人生を右側のラインとすると、負けたことがあるという左側のラインも広げた方が、結果!左右に大きく開かれたラインの幅に、数多くの考え方をする生徒を抱え込み補完することが出来る。

なによりも、勝ち方以上に、正しい負け方を高校生の時に体現させるストイックなシナリオには脱帽である。
負け惜しみでは決してない、『負け』との向き合い方を『各役割』で違いを魅せてくれました。

特に、『北宇治高校吹奏楽部 部長』としての役割の演技に胸をつまらせながらも、背中を強くたたかれました。

  • これがッ!今の北宇治のベストメンバーですッ!!ここにいる全員で決めた、言い逃れの出来ない最強メンバーです。これで全国へ行きましょう。そして一致団結してッ、必ずッ、金をッ、全国大会金賞をッ、取りましょう!!

これが!黄前久美子が目指す『正しい人』を体現した演技、そしてセリフなんです!!
強い。この出来事が、黄前久美子にとって『負けに向き合い、正しく乗り越える』強さはもちろんのこと、部長としての役割を果たす強さを表現しているんです。

その後は、『北宇治高校3年生』としての役割で、“普通”の友達や下級生に対応する黄前久美子の演技。
そして、特別な関係である『高坂麗奈の友達』としての役割で、黄前久美子が抱えていた全ての感情を吐き出す演技。
ここでは割愛されたが、親に対する『娘』としての役割や、お姉ちゃんに対する『妹』としての役割を、事細かに使い分けた『感情が乗っていないようで、めちゃくちゃ乗っているし、それを知られるのがイヤ』という複雑なキャラクターにも関わらず、親近感とリアリティを併せ持つ絶妙なキャラクターにしたんです。
こんなにも魅力的な声優さんである、黒沢ともよさんの演技に惚れてしまいました。

最後に

黒板には『全国大会金賞』と書かれた黒板を背に、副顧問となった黄前久美子の挨拶で締めます。
部員を見渡し、一呼吸入れて・・・

  • 「副顧問をしています。黄前久美子です。新入部員のみなさん。北宇治高校吹奏楽部へ…ようこそ。」

の、「ようこそ」が素晴らしい演技。大人になっても「黄前久美子が黄前久美子のままでいるッ!」と安心感を与えながら、変わるところと変わらないところを表現している最高の『締めの言葉』でしたよね。

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。