こんにちは、サチヲです。

人との関係性を表す指標の一つに『距離感』があると思います。
なぜ“大切なパートナー”や“友達”という分け方をしなかったのか。それは、友達でも大切なパートナー以上に近い存在の人もいれば、大切なパートナーとはいえ全てをさらけ出しているとは限らないからです。
なのでココでは便宜上『距離感』とした時、心も身体も距離が近ければ近いほど起こってしまう現象があるのです。
それがコラムニストでもある犬山紙子さんが生み出した『クソバイス』なのです。
最近の私め、本当にクソバイスをしてしまう…もしくは、クソバイスがしたくてしたくてどうしようもない感情に囚われているのですッ!!

【コミュニケーション】『クソバイス』 | 驕り高ぶっているとついつい忘れてしまい、結果相手を傷つけてしまう話をする…

 

クソみたいに何の役に立たないアドバイス…と言えば、あなたもピンと来るでしょうか。
ここはしっかりと、提唱者である犬山さんが定義している内容を押さえ得ておきましょう。

  • クソバイスとは…相手から求められてもいないのに、上から目線で持論を押し付ける

“相手から求められていないのに…”ですよ。
タチの悪いことにアドバイスを言っている方は“良かれ”と思って伝えているのです。
なんでしたら「これが正義!」やら「絶対にこうした方がいい!」やら「あなたのタメになるから!」という信念をもって話しかけているから、聞かされている方からしたら最初から温度差があるのは当たり前なのです。だって求めてもいなければ必要ともしていないのですから。
そりゃね、明らかに生死にかかわることなら必要なことですけど…そんな事ってですから。
たとえ!『大好きなパートナーから「毎月の通信費がかさんできたからさ、毎月3万円ちょーだい」と言われて出してしまう。もちろん普段の食費とかも出していますよ。』という状態でも、「いやいや、それは騙されているよ。お金だけむしり取られているから別れた方がいいよ」と言っても、それがクソバイスになるのです。あら不思議。それは何故でしょうか。

そこには『“その人”を見ていない問題』があるのです。

「いやいや!私こそあなたのことをいちばん知っているし、めちゃくちゃ見てるよ!!」というお声が聞こえてきますが…まさにココです。大切な人であればある程、陥ることがあるので聞いてもらえると助かります。

先ほどのような分かりやすい事例(感情論ではなく計れるもの…お金・時間・体重とか)であればあるほど、距離感が近ければ近いほど、当事者である本人の“それに至るまでの歴史”や“理由や想い”を聞かずに飛び越えて「別れた方がいい」という正論をぶつけてしまうのです。
実のところ、本人が“その正論”を誰よりも理解しているのに…ね。だから!クソバイスにしかならないのです。

“その人”を見ていない問題とは、その人の本質を見ていない、聞いていないのです。
見ているのはその人の“役割”という、大きなカテゴリーでアドバイスをするから『誰に対しての正義なのか』が拗れてしまうのです。
犬山さんがめちゃくちゃ分かりやすい例としてあげてたものを共有させていただきます。

「仕事ばかりしていると婚期逃すよ」
「もっと女性らしいファッションやメイクをしたほうが、いいんじゃない?」
「(女性に向かって)ランチに1人でラーメン屋とか、ほどほどにしなよ」
「(男性に向かって)まだお前は結婚していないから一人前じゃない」
「(男性に向かって)ゆとりはお金を使わないな、酒を飲んで、車や時計を買ったほうがいいぞ」

こんな事を言われた方は…「決めつけないでもらえますか」と思うでしょう。
しかも、仲がいい人からこんな事を言われたら…もう苦笑いするしかないですよね。

今回は“クソバイスを言われたらどうするか”ではなく“クソバイスを言わないために”なのです!!じゃどうするか?です。

プライベートでも仕事でも「最近…正しいことを言っているはずなのに、共感してくれない。方針になかなか合意してくれない。」と感じることはありませんか。
どうやらこれは『論理と情理』のバランスが悪くなることによって起こるようです。

  • 論理……考えや議論などを進めていく道筋。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式
  • 情理……他人を思いやる心や人間の感情(人情)と、物事の正しい道筋や人として行う正しい道(道理)

要するに、仲が良いがゆえに『情理』を吹っ飛ばして『論理』を中心としたアドバイスをしてしまうのです。
でも、どちらか一つだけに力を入れても空回りしてしまいます。
論理と情理をバランスよく丁寧に積み上げて、目の前の人と向き合っていきます。

最後に

最近、めちゃくちゃ仲が良い人から「コミュニケーション能力は昔から低いよね」と言われて…思い立った次第です。
まだまだですね。

ではまた。