(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)
こんにちは、サチヲです。
これからはじまるのです…いや!“これから”ではない。
ゼノとシルバの初登場時から丁寧に情報操作されたキャラクターの性格、強さ、念能力、関係性などが積み上げてきた。
と同時に!幻影旅団を含めたクロロの情報も然りです。
「もっと知りたいッ!」と私に思わせておきながら、そんなことを意に介さず冨樫はいつだって“必要最低限”の情報を片手に、物語の流れを大切にしたシナリオ描きだす。だからこそ、私の『妄想』を掻き立てるのも事実なのです。
前回の『ブログ』も“そう”です。同じように、必要最低限の情報がこの一コマ一コマに詰まりに詰まっているのです。
【ハンターハンター】『お膳立て』 | この丁寧に積み上げた“出来事”があるからこそ…前半のハンタ史上最高の戦闘描写に…繋がるッ!!

順番が秀逸なのです。
- 先ず!マフィア連中がイキリ散らかした姿を描いて、多少なりとも「やっぱりマフィアは怖ぇな」と思わせてから…。
- 次に、普通の殺し屋たちを描き…「まるでゴッコじゃの…」とゼノに言われる始末。
- クロロもクロロで殺し屋に対してインドアフィッシュで戦闘描写も無いまま終わりにする『力の差』を示す。
- シルバはというと、マフィアに対して拳1発で黙らせ、続けてゼノが本気の“追い込み”をかける姿を見せることにより『マフィア<殺し屋<ゼノ・シルバ』という力関係を暗に示す。
- その!シルバに「背後から一撃 見事だな」と称賛させるのです。これによりクロロの強さを『ゼノとシルバが認める』という位置にグッともっていくのです。
- 更に!「殺気もほんの一瞬で消し わずかな余韻すら残さない」というシルバの考察に対して、ゼノが理解し認める発言「ふむ…」を言わせる。これにより二人ともクロロを認める対等な形が出来上がる。
- 最後に、ノブナガを更に一躍有名に押し上げたセリフ「アホか 本気を出せば300mはいけるわい」を締める!
- これで、結局3人とも今まで本気を出していない状態だったんだ…と思わせる。
この一連の“出来事”を読者である私に体験させることにより、クロロとゼノとシルバが戦ったらどうなるか予想もつかない状態…いわゆる“ワクワクが止まらない”状態を冨樫は丁寧に組み立てたのです。
もちろん、この後の実際の戦いも凄いですよ。
でも!凄くさせているのは、この『戦いに至るまでの出来事を丁寧に積み上げてきたからこそ』なのです!!
最後に
この、ハンタの振り返りのブログ。全く先に進みません。
本当にツッコミどころが多く、ページをめくるたび直ぐに気持ちが昂ってしまうのです。
いよいよ…次回は『クロロvsゼノ・シルバ戦』です。
大切で大好きなところでもあるので、いつものように刻んでブログを書かせてください。
ではまた。