/>【ハンターハンター】『力の差の魅せ方』 | 戦わせれば1発で分かるし私たちは喜ぶのに“それ”をしない。頑なにしない。
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【ハンターハンター】『力の差の魅せ方』 | 戦わせれば1発で分かるし私たちは喜ぶのに“それ”をしない。頑なにしない。

1巻からの振り返り熟読 ★HUNTER×HUNTER

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)
こんにちは、サチヲです。

冨樫の元気と連載再開の祈願を含めた応援として、1巻から振り返っていますが…まだ10巻No.91です。
いやー、振り返りのし甲斐があり過ぎて前に進まないのですよ。『1ツッコミ=1記事』くらいで気軽にやっているから遅いのですがね。

さて、前回から引き続きシビアな展開が続いています。

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【ハンターハンター】『力の差の魅せ方』 | 戦わせれば1発で分かるし私たちは喜ぶのに“それ”をしない。頑なにしない。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

言葉と態度の緩急だけでキルアと読者の動きを止める。
ノブナガ「ラストは2択だ」の時の脱力。キルアの表情を挟んでからの

  • 「今死ぬか 後で死ぬか どっちがいい?」

ですからね。
言葉を短くし、駆け引きの隙を与えない、超シンプルな2択。
結局、なにを選んでも『結果が同じ』になる選択肢で、完全に相手を思考停止にさせる。もしくは戦意喪失させるには、十分な“追い込み”でしょう。

同じような手法では、34巻の『カリスマ変態紳士の頂上決戦』にてヒソカが

  • 「……親切だね♦ 舐めているのかい? それとも すごく舐めてるのかい?」

も破壊力抜群でしたよね。
そもそも滅多に感情を表に出さないヒソカに“あのタイミング”で言わすからこそ「あぁ…こりゃヒソカさん 怒ってるな」と強烈な印象を読者に与えるのです。

冨樫は、この『選択肢』の使い方や、使いどころが非常にうまいのです。
冨樫のお家芸である『テーゼ・アンチテーゼ』を読者に分かりやすく見せておくことにより、読者に思考の幅を狭めといて…思いもよらない『ジンテーゼ』を描く。
古くはハンター試験(タワー攻略)の時が分かりやすいのではないでしょうか。
「『長く困難な道』の方から入って50分以内に壁をこわし『短く簡単な道』の方へ出る」という感じのやつです。

もう一度言いますね。
本当に困ったことに使っているのは言葉と緩急だけなんですよ。

後は、『ドン』だけですから。。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

改めて「ゴンとキルアは“まだ”子どもだったんだ…」と気づかせる。もう完全に『大人と子ども』の境界線を分かりやすく表した『ドン』なわけなのです。
パクノダの携帯が鳴るまでは、ゴンとマチとの距離はこんなにあったのにですよ!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

当時の私は「えぇ…旅団との差はここまであるん!?もう絶望的な差だよ」となり、結果、「この逃げるにも打破しようがない状況から…この後どうするの??」という具合に冨樫の世界へどんどん引き込まれていくのです。
もう本当に、冨樫は安易な戦闘描写は描かない。逆に言えば、描かないことにより冨樫の戦闘描写の価値を上げていることにもなっているのです。
よろしいでしょうか。これは『冨樫』がやるから成立するのであって、基本的に編集者に直されますからね。

最後に

ここまで記事を書いて、本編はったたの2ページしか進んでいないのです。だって…感動ポイントがありすぎるんですよ。
これがハンターハンターなのです!これが冨樫義博なのです!!
まぁ急がずに、ゆっくりハンタを楽しみながらブログを書かせていただきますね。

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。