こんにちは、サチヲです。

もちろん私が本を読むきっかけは“私の好きな人がおすすめしていたから読む”の一択です。
アニメもマンガも“そう”なのですが…『私自身がおすすめしたのを相手が読んでくれるのがめちゃくちゃ嬉しいと感じる』からです。
だって相手も喜ぶし、その喜んだ曽我田を見て私も喜ぶ。このスパイラルは最高に心に響くのです。

このように“人が行動する原理”は様々な形がある。それこそ一人ひとりオリジナルの動機を持っているでしょう。
本書は、行動経済学研究者である“ダン・アリエリー”による実験を通した確かな研究発表の場でもあるのです。
ただ…読む前にいつも思うことがあるのです。
「やっぱり…このような突き抜けた人は壮絶な人生体験をしているんだなぁ」である。

【読書】『予想どおりに不合理』 | 本書の内容以前に…つくづく“本を読む”という出来事は私に信じられないくらいの刺激を…もたらしてくれるのです。

行動経済学の第一人者!と呼ばれるくらいの人ですよ。
そのダンさんが、なぜ!この分野に進んでいったのか。という“前置き”があるのです。
それを一部、一緒に読んでくれますか?

  • 『まえがき』より抜粋
    何も起こらなければ、一八歳のイスラエルの若者にとってごくふつうだったはずのある金曜日の午後のことだ。一瞬のうちにすべてが取り返しのつかないほど大きく変わってしまった。夜間に戦場を照らすためにかつて使われていたマグネシウム光が炸裂し、わたしは全身の七〇パーセントに三度のやけどを負った。

それから三年のあいだ、わたしは全身を包帯に覆われたまま病院ですごした。その後も、ごくたまに人前に出るような場合は、ぴったりした合成素材のスーツとマスクに身を包んで、できの悪いスパイダーマンのような格好をしなければならなかった。友人や家族と同じ毎日をすごすことができなくなり、社会から半分切りはなされたように感じた。そのため、以前は自分にとってあたりまえだった日々の行動を、第三者のように外から観察するようになった。まるでべつの文化から(あるいは、べつの惑星から)来たよそ者のように、自分やほかの人のさまざまな行動について、なぜそうするのかを考えはじめた。たとえば、なぜわたしには…

このようなエピソードが語られるのですが…「いやこんな壮絶な経験なんて滅多にしないでしょ…そりゃ誰よりも行動のモチベーションがあるでしょ」という事も少しは思いますが、やはり一番心にくるのは「このような経験、そこから生まれた研究、そしてその情報をよくぞ本にしてくれた!!」です。
こんな濃厚な内容が475ページに収められ、しかも900円で“追体験させてくれる”のです。信じられますか!?もう感謝しかないですよ。
本当に、このような本を読むたびに思うのです。ありがとうございます…と。

本書の『まえがき』が秀逸!きっと“あなたも読みたくなる”でしょう。

『不合理な行動』とありますが、私やあなたが身近に体験していることが多すぎることに気づかされるのです。

  • 『まえがき』より抜粋
    ダイエットするぞと心に誓ったはずなのに、デザートを載せたカートが近づいてくると決意がどこかへ行ってしまうのはなぜだろう。
    べつに必要なものでもなかったのに、気づいたら目の色を変えて買いあさっていたりするのはなぜだろう。
    一セントのアスピリンを飲んでも治らなかったのに、五〇セントのアスピリンだと頭痛がうそのように消えてしまうのはなぜだろう。
    モーセのお越を思いだすように言われると、そう言われなかった人たちより(少なくとも思いだした直後は) 正直になりやすいのはなぜだろう。
    それに、職場の倫理規定が実際に不正を減らすのはなぜだろう。本書を読みおえるころには、こうした疑問だけでなく、あなた個人の生活や、仕事や、世界観にかかわるさまざまな疑問への答えが見つかっていることだろう。たとえば、先ほどのアスピリンの問題ひとつとってみても、その答えを知ることは、自分が飲む薬をどう選ぶかだけでなく、わたしたちの社会が直面している重大な問題のひとつ、健康保険の費用と効果の問題にもかかわりがある。十戒が不正の抑制にどんな影響を与えるかを理解すれば、第二のエンロン事件を防ぐ助けに…

もう思い当たるフシがあり過ぎて困ります。
だからこそ!読むのが楽しみです。
そうです。まだ全部読んでいないのです。
けど、途中も途中。『まえがき』の興味付けが最高にいい読み物だったので書かずにはいられなくなったのです。
さて、あなたは“読みたく”なりましたか?

最後に

こちらが本書の『Amazon情報』です。
アフェリエイトではなく、ただのリンクなのでご安心ください。
もちろん図書館で借りるのが良いと思いますが、多分予約でいっぱいだと思います。
なので私の場合、最近は『中古で買って読んで直ぐに売る』を実践しております。
ちなみに、私めが愛用している中古本サイト屋さんが『バリューブックス』です。
兎にも角にも、このような本がこの世にある事を声高に言いたかったのです。

ではまた。