/>【読書】 『カルトのことば~なぜ人は魅了され、狂信してしまうのか』 | もうこのタイトル“だけ”で買ってしまいました。
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【読書】 『カルトのことば~なぜ人は魅了され、狂信してしまうのか』 | もうこのタイトル“だけ”で買ってしまいました。

★学び イケてる本

こんにちは、サチヲです。

私めは宗教やMLMといったモノを、実際に“やっていた”経験があります。
経験者からすると、それらは会社に就職することや特定のパートナーを作ることと一緒だと思っています。あ。少し雑に言ってしまいましたね。
カルト(定義は色々あるが…ここは一般的な解釈であろう“ヤバい”という意味)と呼ばれたり害悪となる分岐点は『人(自分)に迷惑をかけているか否か』が数ある理由うちの一つではないでしょうか。
要するに、ブラック企業で働き心も身体も壊す。なぜかパートナーにお金を巻き上げられる。という状況と、宗教やMLMとかくたる差はないのかと思っています。
だって…
周りが「絶対にその会社を辞めた方がいいよ」って言っても「いや、僕が辞めたら会社が大変なことになる」と言ってはばからない
周りが「絶対にそのパートナーと別れた方がいいよ」って言っても「いや、私がいないとあの人はダメになってしまうから」と言ってはばからない

では、いったいナニが人を“そこまで”駆り立て、行動させ、根底の意識さえ変えてしまうのか。
筆者曰く「よく観察すると同じ共通点が見えてくる」と言うのです。それが、この本で解いている『とある特徴を持った“カルトの言葉”を使っている』という共通点です。
実践していたからこそわかる言葉です。しかし、もし!あなたが知らない世界なら自己防衛の一つとして、このような『言葉の仕組み』を理解しておくのはいかがでしょうか。
『数字はウソをつかない。しかし詐欺師ほど数字をうまく使う』という有名な考え方がありますが…“それ以上のインパクト”があるのが、こちらの本になっています。

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【読書】 『カルトのことば~なぜ人は魅了され、狂信してしまうのか』 | もうこのタイトル“だけ”で買ってしまいました。

言語について、一文を共有させてください。

人はすでに知っているものを説明するのに、必ず言葉を用いたと、イギリスの学者ゲイリーエヴァリーは2007年の『著書・危険な言葉』で書いている。だが、もっと重要な点は、まだ知らないものや理解していないものを知ろうとするときにも、言語を用いてきたことだ。私たちは言葉によって、何かを現実のものに変えている。
『行為遂行性』の理論と呼ばれる言語学の概念では、言語は単に私たちが何者であるかを説明したり、反映したりするだけではなく、私たちの人格を作り出すとされる。なぜなら、話すこと自体に行為を完結させる力があって、一定の本質的な力を発揮するからだ。
行為遂行性な発言の最も単純な例には、約束をする、結婚式を挙げる、判決を言い渡すなどがある。同じ発言が何度も何度も繰り返されれば、その言葉は意義のあるものとなり、その結果として現実を構築して矯正する力を発揮するようになる。ほとんどの人が同じように現実を理解し、それが理論に基づいているのが理想だ。
だが、アイリン・バーカーが述べているような、『共通の認識を持った文化』を再構築するために、言語による儀式(詠唱・祈り・独自の言い回し)を利用するコミュニティーに引き込まれれば、現実社会から切り離される可能性がある。自分でも気づかないうちに、自分自身に対する理解や真実だと確信するものが、その集団や指導者と深く結びついてしまう。すべては言語のなせる業だ。

誰かが言いました。「先ず、言葉ありき」なのです。

その言葉によって正しい道を歩んだり、その言葉によって歪められた道を歩んだりする。
知ることにより、生きることが“ほんの少し”楽になるのです。
知ることにより、知らない恐怖を克服できるのです。
知ることにより、守りたいものを護ることが出来るのです。

これは、腰を据えて読み進めていくしかありませんね。

最後に

やっぱり…同じモノを使っても、誰が使うかで全く変わるのですね。

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。