【鈴木みのり】『限りなく灰色へ』 |「息継ぎはどこでしてる?」「みのりちゃんはつるっと録ってましたよ」で有名な曲が…
こんにちは、サチヲです。
鈴木みのりファンである“あなた”は既にご存じかと思いますが、実はゲームの世界でも“声優・歌手”として活躍しているのです。
ところが…“情報へのアクセス能力が低くて遅い”で有名な私めにとっては『前提の説明』が多数必要となるので…少々お付き合いください。
東雲絵名(しののめ えな)のcvを担当する鈴木みのりによって歌われた『限りなく灰色へ』は、スマホゲームである『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』【1】のユニット「25時、ナイトコードで。」【2】によって使われた楽曲が、めちゃくちゃいい曲なのです!!
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク……歌唱ソフトウェアの楽曲を使用した『リズムゲーム』で、いわゆる『音ゲー』の要素が1点。初音ミクたちピアプロキャラクターズ【3】とオリジナルキャラクターによる物語が展開される『アドベンチャーゲーム』の2点の要素で構成されるスマホゲーム用アプリ、通称『プロセカ』。
25時、ナイトコードで。……「25時、夜の訪れと共に動き出す。正体不明の音楽サークル」(プロジェクトセカイ公式サイト/CHARACTER より引用)として、作詞・作曲・イラスト・動画の全てをこなし、楽曲を制作する謎のサークル、通称『ニーゴ』。4人いるメンバーの一人、イラスト担当である『東雲絵名』を鈴木みのりが演じている。
- ピアプロキャラクターズ……バーチャルシンガーである『初音ミク』『鏡音リン』『鏡音レン』『巡音ルカ』『MEIKO』『KAITO』の総称。初音ミクの登場でボーカロイド文化の誕生、発展、進化した結果、あらゆるコンテンツが互いに元ネタになって派生し合った事を意味する「創作の連鎖(Peer Production=ピアプロ)」が由来。
- ボカロP……VOCALOID、UTAU、CeVIOなどの音声合成ソフトで楽曲(ボカロ曲)を制作して動画投稿サイトへ投稿する音楽家を指す名称。『ボカロピー、ボーカロイド・プロデューサー』を略して『ボカロP』。これは画期的であり音楽業界に変革をもたらした文化である。通常、音楽発表の場は『歌手に依頼する』か『自ら歌唱する』の2択であったが、作曲者は歌をボーカロイドに歌わせることにより“気軽に最短で”世間に届けることが出来るようになった。
先ずは…2021年2月26日『限りなく灰色へ』を『プロセカ』に提供した、ボカロP【4】『すりぃ』さんの作った書き下ろし楽曲である『鏡音レンver.』を聴いてみましょう。
私め、本当にボカロ文化を全く通らなかったので…色々な意味で衝撃的です。
だがしかし!今回は、鏡音レンではなく…我らの鈴木みのりさんを見て聴いて欲しいのです。
はい、お待たせいたしました。こちらが本当に“つるっと一息で歌っている動画”でございます。
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☆★☆☆★☆もくじ
【鈴木みのり】『限りなく灰色へ』 |「息継ぎはどこでしてる?」「みのりちゃんはつるっと録ってましたよ」で有名な曲が…セルフ・セルフカバー!?で聴けるんです!!
まず最初に…ボカロと生歌のどちらが勝っているという、不毛であり無意味なお話ではありません。
鈴木みのりの歌が大好きなのです。という、簡単なお話です。
特に印象的なのが、服の袖に両の手でギュッと掴みながら歌う姿に心を打たれました。
基本装備されている『表情管理』と、歌詞の解釈をどこまでも自分の心の中に落とし込む『歌詞の表現力』を、年々磨きに磨いているからこそ…このような難しいボカロ曲を自分の曲として、ここまで感情移入して歌いきることが出来るのが鈴木みのりさんなのです。
「鈴木みのりは、CDで聴くよりライブで聴いた方がいい」と、誰しもが思い感じることではないでしょうか。
そう思わしている、具体的な技術の一つが『語尾の伸ばし方』です。いわゆる『ビブラート』ですね。
ライヴでのビブラートの解釈と言うか、その場の雰囲気でタイミングを変える事ができるのは、相当『場数』を踏まないと根本的に無理だと思うのです。
音程を意図的に上下に揺らすテクニックであるビブラートを入れるタイミングはもちろん、ビブラートをするかしないか。
どこまで伸ばすか、止めるのか。そのままなじませてフェードアウトするのか。このサジ加減が非常に優れているのです。
基本的に、『その時の最高な作品』という意味ではCDも最高だし好きです。
でも!鈴木みのりのご尊顔を見ながら聴くのとではインパクトが違うのです。
コレを実現できる、もう一つの技術が『声量』です。
技術と言ったのは、腹式呼吸のマスターはもちろん…リップロール(唇を震わすヤツ)とタングトリル(巻き舌)を毎日やっているであろう…という事です。
ワルキューレのライブ円盤の特典ディスクにて、鈴木みのりが通路の奥でリップロールをしている姿(2秒くらい…)を見れた時は思わず「うわッ」と声が出てしまいました。普段、努力を全く見せない方なので…まさに特典ディスクでしたよ。
声量があるから、声の強弱のふり幅が増えるのです。結果、みのりんごの表情と声の表情を魅せることが可能になるのです。
そう。更に、プラスされるのが『表情』です。
そもそも『ニーゴ』の楽曲は、仄暗く、苦痛や諦め、悲しみなどの要素を背負ったものが多いです。
その際に、悲しい顔(こんな単純な言葉でしか説明できなくて申し訳ないが)で伸ばしているか…笑顔で伸ばしているか…鈴木みのりは、これだけで言葉の重力を自由自在に調整しているんです。
…いや、本当に凄いことなんです!!
技術の話で言うなれば『ブレス(息継ぎ)一つとっても、苦しそうにしたりと“あくまで”歌詞のキャラクターに寄り添う解釈』をそっと添えてくるのです。
だからこそ!鈴木みのりのソロアルバムたちが、いちアーティストとして認知されている理由ではないでしょうか。
語り出すと止まらないので、この話はまた次回にて。
あ。「つるっと一息で歌っている」というのは…
暁山瑞希のcvを担当している佐藤日向さんと、朝比奈まふゆのcvを担当している田辺留依さんが出演している回『なつやすみラジオ25日目』や、『なつやすみラジオ26日目』にて「みのりちゃん息継ぎしてる!?」という会話をしていたのです。で、佐藤日向さんはレコーディングの時に「つるっと録っていましたよ」と聞いたんですって!
一息…これは息継ぎの技術もさることながら、先ほど話したように声の出し方や声量にも多少関係してくるのです。
最後に
一応、アップルミュージックも貼っておきます。
今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。