(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)
こんにちはサチヲです。

もう聞き飽きた考え方かもしれませんが…『環境が人を育てる』。やはり賢者は歴史から学ぶという事なので、ここは泣く子も黙るドラゴンボールから一つ。
“ただの人間であるクリリンは、悟空と一緒に亀仙人の元で修業していたから気円斬を飛ばせるようになった”という説はいかがでしょうか。
もしも、亀仙人の代わりとして…荒野の大悪党『ハイエナヤムチャ』としてプーアルと共に砂漠を駆け回っていた盗賊・ヤムチャを師匠にしていたら。
もしも、悟空の代わりとして…好物がかりんとうで空にプカプカと浮いているヤムチャを「ヤムチャ様」と呼ぶプーアルと一緒に修業していたら。
はたして、現在のクリリンに成っていたでしょうか。答えは否!断じて否ッ!!

そう…この現象が『麦わらの(株)』社内でも起きているのです。

【麦わらの(株)】『環境が人を育てる』 | 一般社員であるウソップ“だからこそ”説得力が増す。この状況でゾロが言っても…相手に与える意図が変わってくる

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

ビビ自身の問題の解決の糸口も見えない。更に新たな問題がどんどん起こる現実に対して、ビビは“全てを自分事”として考える。そんな姿を見たウソップが一言。

  • ウソップ「ビビ落ち着けよ お前は何もかも背負いすぎだ!!!

もちろんシロップ村の時から曲がったことが大嫌いで、信念にもとづく正義感を持っていました。
しかし、ナニかが成長した。一つ前のコマを見てください。

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

ご覧いただけましたか。
あのセリフを“柵に寄っかかりながら足と腕を組み、特に取り乱したそぶりを見せずに自信に満ちあるれた目”で語ったのです。
数々の問題が未解決の状態。状況判断するには情報がなさすぎる状態。自分が選択した判断が直ぐに〇が✖か答えの出ない状態。国の行く末どころか自分自身の道が見えない状態。
そう…ビビのこの状態は、まるで入社する前のウソップです。
ウソップは一人でシロップ村を…ひいてはカヤを守ろうとしていました。
もちろんそれはとても美しいことですが…本人は無茶なことだと思っていますが、周りから見たら無理なことなのです。それが見えていないのです。
だからこそ!そんなウソップにルフィ社長たちは“手を貸した”のです。

まさに“その出来事”を、ビビにそのまま返したのです。
ビビの『アラバスタを救う=宝』を理解しているからこそ!今のビビに対して必要な『安心しろ・信じて待て』を言葉ではなく立ち居振る舞いでウソップが伝えた瞬間です。

もしも第一営業部部長のゾロがしたら、こうはいきません。

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

ゾロならビビを安心させることは出来ても“ビビの笑顔”を引き出すことはないでしょう。
明確な強さには、絶対の安心感がありますが…まだ“それでも私が招いたトラブル…”と自責の念に囚われるビビの心を溶かすことは出来ない。
ご覧ください。一般社員であるウソップの第二の武器(第一は『ウソ』)である『ビビり』を発動することにより、「私………」と言ったビビの表情は緊張のとれた最高の笑顔になっているでしょう。
これはゾロには出来ないことです。

極めつけはこちら。誰よりも早く、思いと行為を一致させることをした。

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

しかも!誰よりも早い状況判断と実行能力の裏側には“このオレが叶えてやる”という、人の願い・夢・希望を大切にする漢・ウソップだと思いませんか。
さっきまで「雪男だの雪うさぎだのいるらしいんだぜ!怖ェモンは怖ぇんだ!文句あんのかっ!!!」と言っていた男がですよ。

ドルトンが「国の崩壊という悲劇の中に やっと得た好機じゃないか…!!!今這い上がらなければ 永遠にこの国は腐ってしまうぞ!!!」という強い意志をおびた言葉を聞いたウソップの一コマ目は「…………」と、ただ、ドルトンの全ての思いを“先ず全て”聞き受け止める。

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

2コマ目の住人達のリアクションが「…………!!」となっていることから、住人たちは動揺をしていることは確かです。
しかしウソップは、ただの「…………」です。もうこれだけで器の大きさが見て取れますよね。
住人たちがビックリしているその次の3コマ目のウソップの決意の目。もう行動が早すぎます。
4コマ目のビビの「!」に行くまでに、漢ウソップはもうドルトンの前に行き跪いて…「乗れ!!!おれが連れて行ってやる!!城へ!!!」と、思った事と行動を同時にしているのです。
私の場合なら“たとえ思っていても”「今動いたら恥ずかしいな」とか「自分に出来るかなぁ」という時間を過ごすことになるので、結果!動けません。

そうです。
ここまで『言行一致』が出来るようになったのは、ルフィ社長をトップとした『麦わらの(株)』という環境に身を置いたからなのですッ!!

最後に

変態的な強さと非常識人の集まりである会社にいるから…気がついたら冷静な『状況把握』ができて、適切な『状況処理』が出来るようになったのです。
でも、ウソップの成長はまだまだこれからです。
このように、社員同士で刺激し合える会社っていいですよね。まぁ心に相当な汗(それが成長)はかきますがね。

ではまた。