© 2025 Disney and its related entities
こんにちは、サチヲです。ネタバレ有りです。
失礼なことを先に言いますと…アマプラを筆頭に、数あるサブスクの中で「私はDisney+しか入っていない」という人はどれだけいるのでしょうか。
おそらくですが“コレだけ”という人は少なく、ターゲットは子育て世代の人たちが多いと勝手に思っています。
なにせディズニー作品はもちろんのこと、カーズやトイストーリーといったピクサー作品、今もなおスピンオフ作品が作られるスターウォーズ作品、そして動物大好きナショジオという具合に“かなり”ターゲットを絞った作品が多いですよね。
かくいう私めも、子どもちゃん達の事情で最近入りました。
しかし。だがしかしです。『ガンニバル』はシーズン1が+15(15歳以上)、シーズン2に至っては+18(18歳以上)の視聴制限がかかっています。これは『スター』日本発オリジナルシリーズとしては、初となる試みです。
やってくれましたね、Disney+。新規開拓に相応しい作品を作ろうと思っても“そう簡単にいかないのが世の常”です。お金と時間、豪華キャスト、有名監督、素晴らしいシナリオ。これが全部そろっても、それぞれが“ある程度”ではここまで売れていないと思うのです。
そこで…売れた最大のポイントを勝手に発表させてもらいますと、主人公である阿川大吾の原作以上に描かれた『突き抜けた凶暴性』だと思っています。
【Disney+】『ガンニバル』| 気持ち悪さ、凶暴性、異常性に対するギャップは全く無し。ずぅーっと湿り気を帯びています

村人も後藤家も、古くから伝わる『因習』を守るためなら『なんだってやる怖さ』があります。
その対比であるはずの、警察官として赴任した阿川大吾の『警察官としての職務』を守るためなら『なんだってやる怖さ』もあるのです。
通常ならば、いわゆる“普通の人”を置いて『怖さ』を演出するのに…よぉーーーく見てみると阿川大吾も相当キレています。
そう感じることが出来るのは。細かなシナリオ調整もさることながら『役者・柳楽優弥』の身体からにじみ出る“殺すときは本当に殺すぞ”という、まさに『暴力警察官』の名に相応しすぎる演技が凄くいいのです!!
村人たちに「ありがとう」や「どうもすみません」という流れかと思いきや、もう殴る気マンマンで車から降りる姿。
村人に絡まれた時に大吾の妻・有希(吉岡里帆)が助けようと間に入った時「あ、大丈夫」と冷静に突き放したと思った途端「おい。離さねぇと指折るぞ」とボソッと喋り実際に指を折る。そしてついでに首を締めあげながらその場を制す。
特に“あの人”と再戦した時の身のこなしとセリフには本当にシビれました。最初の戦いでは、頭に13針を縫う重症を負わされました。まさに“殺されかけた”のです。こんな経験をしたら“普通なら”2度目に会った時…ビビりますよね。
しかしながら、大吾はそんな貧弱な精神の持ち主ではありません。本当にムカついてたんですよ。なんなら殺し返そうとしてましたからね。
実は、登場人物が“それぞれの持ち味”を出しながら『独自の狂い』が演出されているんです。
もちろん正義な感じの人も出てきますが、大抵『業』を背負っていますからね。
「いやコレ…物語はどうやって終わりを迎えるん!?」という感じに、ただでは終わらぬ怖さがずぅーーーっと続いているんですよ。
もうこれ以上語ると「スケールがデカい」とかいうありきたりの言葉でこの作品を汚してしまうので、あなたに一度見て欲しいです。日本の全国放送されるドラマを遥かに超える表現力に度肝を抜かれて欲しいです。
兎にも角にも、まだまだこれからも面白い作品作っていく!という日本の制作チームの力強さを感じた最高の作品『ガンニバル』でした。
最後に
それにしても吉岡里帆さんの、美しさと可愛さを1ミリも感じさせない演技(それでも漏れてしまう時もありますが…)も最高ですよ。
さて、2期の後半を今月中に全部見終わりたい所ですね。
あー、Disney+に入って本当によかった。全マクロスシリーズも見れるしね。
ではまた。