/>【smiles:株式会社スマイルズ】イケてる会社シリーズ#6 | 『世の中の体温をあげる』で有名な…
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【smiles:株式会社スマイルズ】イケてる会社シリーズ#6 | 『世の中の体温をあげる』で有名な…

★独り言 イケてる会社

こんにちは、サチヲです。

売り上げが高いから。社会貢献が最高だから。日本が誇ることをしているから。色々な『偉業』を成し遂げた、成し遂げようとする会社を『イケてる会社』として勝手に紹介させていただくコーナーです。当事者としては、とてもありがた迷惑かもしれませんが…。

なので、今回もそっと紹介しますね。今回は本当に世の中の体温をあげた会社です。

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【smiles:株式会社スマイルズ】イケてる会社シリーズ#6 | 『世の中の体温をあげる』で有名な…

このロゴ、あなたは見覚えはありますか?飲食事業として、1999年8月、台場ヴィーナスフォートにSoup Stock Tokyo第1号店のヴィーナスフォート店を皮切りに、今年で22年目に突入している事業の一つが『食べるスープ』を提供している店舗がスープストックトウキョーです。

スマイルズは、今でこそ12の事業展開をしていますが、ここまで手を広げられたのはひとえに『世の中の体温をあげつづけた』結果があるからです。(ちなみに、会社サイトはこちらです。Smiles:

最初の一つは、サービス業の中でも過酷な飲食事業であるSoup Stock Tokyo、一本でスタートしました。

世の中の会社はゼロからスタートしたら、5年以内で大半が潰れるのが現実。そして10年続けてやっと一人前と呼ばれる世界です。

創業者であり、代表取締役社長である遠山 正道は、とある会社からコーポレートベンチャー(大企業内で行われている新規事業開発)の0号として会社を設立しました。

この0号という時点で遠山 正道のクリエイティブ魂と言いますか、起業魂が爆発していることがうかがえます。
と言うのも、そもそも本当に大企業に就職していましたからね。良くも悪くも、サラリーマン根性によく染まらなかったと思います。(そもそも初めから勉強のため、直ぐに辞めるという考えもあったのかもしれませんが)

そして、経営理念を共有できる仲間(コレが地味に大切)を集めながら、店舗展開と店舗閉鎖と言う名の試行錯誤を繰り返しながらSoup Stock Tokyoを育ててきました。
笑顔と涙が…と書くと陳腐になってしまいますが、ここでは書ききれないくらいの苦渋の決断の連続だったことは容易に想像できます。

もっと世の中へ拡充するために、株式会社オリエンタルランドが資本参加したと思ったら、2008年、遠山 正道がMBO(マネジメント・バイアウト)を実施し、遠山正道100%出資の会社となり、まさに『完全に自分の会社』となったのは、創業である2000年から8年目のことでした。

そして、現在の規模になるまでの源資となったSoup Stock Tokyoとはなんぞや!?ということですね。

そもそも、レギュラーカップ(250cc)で649円(店内税込み価格)って高くありませんか!?

オマール海老のビスク。オマール海老の濃厚なだしの旨味と、香味野菜、トマト、ミルクが溶け合った贅沢な味わいです。

Soup Stock Tokyoの創業当時でこそ、税込み610円でした。しかし、ポッカだか、味の素か忘れてしまいましたが、すでに『町のスープ屋さん』として存在していたお店の価格は200円前後で飲めた現状があります。
それを、たかが缶ジュース1本くらいの量を、しかもスープ単体をお弁当の相場である500円以上で売るなんて、めちゃくちゃ強気な会社だと思いました。

しかし。しかしですよ。一度飲んでください。めちゃくちゃ本格的なスープであることが一発でわかる味なんです。
私、比べるところを間違えてしまいました。比べるべきは、フレンチレストランで提供される『ビスクスープ』でした。

裏ごしした甲殻類のをベースとして作られ、クリームベースの滑らかで濃厚な味わいのフランスのスープであるビスクスープと言います。
これを外で飲むとなると…例えばグランドハイアットのフレンチキッチンでオマール海老のビスクが単品で2310円。
そして、代官山のシェ・リュイを含め、ほとんどのレストランではコースでしか提供されないスープです。

正直、垣根の高いスープです。このようなスープを、気軽に1杯だけ飲んで帰れるお店なんて皆無でしたし、無添加という品質の高いスープをこの値段まで落として提供しているお店も皆無です。
そんなスキマにかっちり入り込んで、やっとのことで市民権を得たのがSoup Stock Tokyoなんです。

当時、値段と品質に関しては内外から批判的な意見があってもこれだけは譲らなかった遠山 正道。新たなブランドを日本に創るということを考えると、今となっては理解できますが…当初から見えている景色が一般の人とは明確に違うんですね。

とある会社の社長である勝知美、曰く。『世の中は多数決で勝率が決まってる訳じゃなくて、9割の人が「ノー」と言っても、1人だけ「イエス」って言い続けられた人が勝つ』と言うように、自分の考えを言い続け、信じぬく人だったという事ですね。

そんなイケてる会社の社員はどのような考え方の集まりなんでしょうか。それは、その会社の経営理念を調べればわかります。

スマイルズの経営理念に相当するのが「スマイルズの5感」という5つの言葉があります。
その中に、『低投資・高感度』という、あまり聞きなれない言葉があります。

低投資はその名の如くですが、次がポイントです。好感度ではなく、高感度なんです。この『高』は『アンテナ』という意味が入っています。
要するに、お金はかけないと言っても、世間に気づいてもらえるくらいのアンテナを高くしたモノを作りましょう的な感じです。

例えば、スープのPOPを作るにしても安いからと言ってダンポールの切れ端でPOPを作ったら、どうでしょうか。
仮にも1杯649円で提供しているスープに対して、ダンボールのPOPでお客様は見てくれますか?買ってくれますか?ということです。

理念というのは、『考え方の線引き』です。社員がなにか考えに行き詰ったときに立ち戻る場所でもあります。「低投資だけど…これは高感度かなぁ」という感じに。

遠山 正道曰く。

今なら、お金をかければ何でも良いものが出来る世 の中じゃないですか。 でもだからといって、私は、お金をかければいいと考えていません。 決められた制約のなかでいかにやりくりしていくか。 あるいは、決められた範囲があるからこそ、そのなかでギュッと凝縮して 成長できればいいなと思うんです。
「投資は控え、シンプルながらも、それをセンスや知恵でカバーする」という考えです。

だからこそ、会社やSoup Stock Tokyoのロゴが『白黒』で統一されているんですね。

そもそも、なぜこの会社がイケてるのかと言いますと…

それは単純に、今現在も『存在し続けている』からです。ゼロからイチも大変でしょうけど、イチからジュウにする時も質の違う大変なことが起こるんです。その時代を、ようやっと乗り越えたからです。

もっと細かく説明します。

飲食業界に長くいた私の意見ですが、本当に好きな人が従事すべき業界だと思っています。正直お金を求めている人は向かないと思います。

飲食業界は、人も店舗も含めて出入りが激しい業界です。時には『ブラック企業』とまで言われ非難を受ける会社も存在します。
一つ誤解というか、理解を共有したいのですが、いわゆる『ブラック企業』と呼んでいいのは大企業であり大規模チェーン展開している会社と認識しています。

しかし、起業1~2年目の会社に対してブラックというのはどうかと思います。
それは自分が起業して初めて解ることであり、言葉で理解するものなので、経験の無い私が言うのもなんですが、自分で選んで若い会社に入ったのならブラックと呼ぶのはやめてあげてほしいです。

だって、創業時のメンツといえば『本気の基準値が高い人たちの集まり』なんですよ。先ず、『休む』と言う感覚は無いです。
生活の中心がそもそも違うので、テーブルに並べられている選択肢が全然違うんですよね。
「その感覚がいい!!」というドMな人だけ、いわゆるベンチャー企業に入るべきです。

ただ、その中でも言葉は悪いですが『本当にクソのような会社』もあります。私の経験だと、『現場の経験がない、現場に出てこない、自分との繋がりの無いオーナー経営(もしくは家族経営)の店舗』この3つがそろった所は、かなり危険な香りがします。
百歩譲って、そのような場所だと現場の全実権は握れますが…天秤にかけても割がいいとは言えません。それなら自分で借金してお店を出したほうが絶対にタメになります。

 株式会社スマイルズの、本当にすごいのは、いわゆる創業当時のブラックな環境から、一流企業にまで『変化』『耐えた』『成長』できた数少ない会社なんです。

創業時から現在までの変遷を体験している社員は本当に尊敬します。経営理念があるとはいえ、本当に違う会社になっていく感覚があると思います。
よく聞くのが、「こんなのは、ウチの会社じゃない」と言って悲観する社員です。まぁ、このような社員ほど会社愛に溢れているんですけど、存続するには変化が必要なんですよね。

ガラパゴス諸島の生物も『強い』から生き残ったのではなく、『変化』に対応できたから生き残った…というのはよく聞く話です。

同じ規模で10年と、拡大しながらの10年は違うと思います。
もちろん1店舗を10年大切に丁寧に育てるのもすごいことです。でも、それは測る天秤が違いますからね。

このような会社は、スマイルズ以外にも、たくさんあります。
今日は、その中の一つを紹介させていただきました。

最後に

このような善し悪しがある飲食業界のことを、今でも私は好きです。
だからこそ、将来は飲食店で働きたいって言ってもらえるようなアルバイトが増えるといいなぁとも考えています。

あなたは、飲食業界についてどう思っていますか?
私は、最終的には接客業に戻りたいと考えています。それほど魅力的だからです。

ではまた。

前回がこちら。
【asobot(アソボット)】イケてる会社シリーズ#5 | コミュニケーションに特化した一味違う会社 | サチヲん家 (sachiway.net)