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【イケてる本】1秒でつかむ 高橋弘樹著 | 人が『ハマる』状態になるのは明確な理由と仕掛けがある

★学び イケてる本

こんにちは、サチヲです。

今回は、プレゼンでの成果、自己プロデュース、人に読んでもらう見てもらう、と言ったことを向上したい人にピッタリです。

『高橋弘樹』という、現役のテレビ東京制作局プロデューサー・ディレクターが書いた本です。
これまでの演出・プロデューサー番組に『ジョージ・ポットマンの平成史』『吉木りさに怒られたい』『家、ついて行ってイイですか?』『逆転無罪ミステリー』など、どれかは見たこと聞いたことはあるのではないでしょうか。

私は、『家、ついて行ってイイですか?』を見たことあるが、防犯上の理由も含めて「なんじゃこりゃ!すげぇけどよく大丈夫だな」と思いながらもついつい見ていました。この『ついつい』を具体的に体系的に説明をした本が、こちら…。

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【イケてる本】1秒でつかむ 高橋弘樹著 | 人が『ハマる』状態になるのは明確な理由と仕掛けがある

既に!既にですよ。この本の魅せ方がうまいですよね。
興味付けという、心にひっかかりをつくり『なんか見てみたい』と思わせるデザインですよね。

ストーリーなくしてコンテンツとして成立するのはエロやグルメなど、人間の本能に訴えかけるジャンルだけ

コンテンツの魅力を引き出すためにストーリーが、必要という事について…曰く。

事実は、ストーリーになって初めて、共感、拒絶、感動、号泣、応援したい、励まされたいといった、様々な感情を視聴者に感じてもらえたり、時に自分の人生や社会を考える問題意識を育む一助となったりするのです

・(ストーリー)を作る上で、とても大切な3つのポイントです
1、人の心は見えない
人間に関するストーリーを書こうとするなら、この表情の変化が大好物になるのが近道です。
なぜ、真剣な顔なのか
なぜ、ため息をついたのか
なぜ、笑顔なのか
なぜ、怒っているのか
そうした、表情の変化には全て理由がありますます
コレをストーリー化するには
①他の人が五感で認識することができる外に発せられている情報に気づくこと
②それがなぜそうであるのかを、言葉で引き出す
③②で言語化されたものを、だれでも頭でビジュアルが浮かぶように可視化の次元まで引き上げる
これは写真なので補足するなど直接的な手法と、情景が浮かぶほど具体的な言葉で言語化の精度を上げ擬似的な可視化狙う場合があります
そして①の気づきから②何故?の間で大切になるのは、(仮説)を立てること。
をなぜそう言う行為の表出に至っているのかを想像することです。
2、取材者とその受け手には、情報格差がある
3、そもそも受け手はそんなもん知ろうと思っていない
・ストーリーの受け手である視聴者は、ストーリーに対して感動だったり笑ったり、嫌悪感を持ったり何らかの感情抱く時、それは常に…
①過去の何らかの体験と比べて
② あるいは、さらにその体験と比べて感情を動かされた、『過去に味わった他のストーリー』と比べて
③もしくは、そのストーリーを『もし自分が体験したら』と想像を働かせて
感情が動いているのです。
(1)夜にそばを食べていた男
(2)深夜1時に、10歳年上の彼女と、新橋で富士そばを食べていた、りそな銀行に勤める30歳前半のサラリーマン
というように、ディテール、具体性を持たせることによってストーリーが伝わる
じゃぁ、具体的ってなんだよ、と言う話になりますがキーワードは2つです①固有名詞と②数字です
固有名詞と数字にこだわると具体性が増します
蕎麦屋より富士そばの方が具体的にイメージが湧くでしょう
富士そばより新橋の富士そば富士そばが鮮明にイメージが湧きます
サラリーマンより銀行員の方が具体的にイメージが湧きます
銀行員よりりそな銀行の30代行員が鮮明にイメージが沸きます
これはほんの一部ですが、このように例をあげながら事細かくアカデミックに説明をしているのです。
正直、高橋弘樹という人が費やしたウン十年という年月、普遍的なところまで昇華した経験則を、たった1,980円で共有してくれるなんてありえないですよ。他にも…。

読者の「は?」を消す力

読者の「めんどくさい」撲滅運動
めんどくさいと思われた時点で消されてしまう
これには技術があります次の4つです
①計算させない
②混乱させない
③補助線をひかせない
④思い出すのに苦労させない
というような、魅力的な見出しから、分かりやすいエピソードを散りばめながら説明してくれます。
520ページという量は、なかなかの情報量ですよ。

1秒でつかむ、というくらいですから本書の最初にある『はじめに』は読みごたえがありました。

このような勉強するときには、その文章の『構造』を見つけた方が、今後『パクってアレンジ』しやすいです。
たとえば、『はじめに』はどのような構造かというと…。
はじめに
感謝
効果…3つの約束
具体的に3つの説明
エピソード(共感しやすいもの)
信憑性・信頼性…数字での裏付け
エピソード(実はこうだと気づかせる)
未来のあなたの状態
できない言い訳をなくす…お金はかからない、時間はかからないなど、
最後に…読み進めるだけでいいんです状態
私の簡単な考察ですが、これがはじめの構造です。
その構造をパクって、上にのる文章をアレンジしていくと、いい感じのオリジナリティーを出せそうな感じがします。
これは、作曲するときの考え方オリジナル論 | 不毛な戦いになりがちな『オリジナリティー』という呪縛 | サチヲん家 (sachiway.net)ですが…使えそうですね。

この考え方、どの分野でも有用できる優れモノですね。

最後に

今回の本が気に入ったのなら、次のブログに書いた本もおすすめです。それがコチラ…。
ではまた。