こんにちは、サチヲです。

世の中には…特に日本人の文化ともとれる、コミュニケーションの形式に『察しと思いやり』があります。
ハッキリとは口にしないことでも、表情や雰囲気から「こういうことを考えているのではないか」「こうしてほしいのではないか」と読み取る力である『察し』
その『察し』に対して相手の立場になって考え、その人が困らないように、あるいは喜ぶように行動したり、その人の気持ちや状況を理解しようとする『思いやり』
きっとあなたも、この『思いやり』をもって『察し』に応えることは得意ではないでしょうか。
特に大切で大事なパートナーや昔からの友達とは、一緒にいる時間が長くなればなるほど『察し』と『思いやり』の能力は上がりますよね。
いわゆる“お互いに言わなくても分かり合えている状態”となり、理想的でとっても良い関係と言えるでしょう。

…いやいや。ちょっと待ってください。
もちろん“言わなくても分かる”ことは良いでしょう。しかし!世の中には“言わないと分からない”こともあるのです。
それは、相手の行為や配慮に対するあなたの気持ちを、ハッキリと言葉で伝えるコミュニケーション。その一つが『感謝』です。

【カズレーザー】『感謝の言葉』 | 自分や相手以外にもポジティブな連鎖を生む最高のコミュニケーション!!

カズレーザーさんが、番組の企画で全寮制の陸上自衛隊高等工科学校の『一日学校長』になった時のお話です。
最後に全校生徒たちの前で行ったスピーチが、非常にストレートで分かりやすく、愛情と尊敬の念が込められた『感謝の言葉』がこちらです。

本日、沢山の授業であったり訓練であったり、拝見させて頂きました。
皆様は日々、本当に沢山の大変な訓練をこなしてらっしゃると思います。
たくさん汗もかいていらっしゃいますし、辛い思い、苦しい思いをされていると思います。
皆さんが一滴汗を流すと、誰かが流す涙が一滴減ると思います。
皆さんがたくさん汗を流して下さるので、我々は涙を流さずに済んでおります。
僕がこうして今ヘラヘラしていられるのも皆さんのおかげです。
我々の未来から悲しみを取り除いてくださって、本当にありがとうございます。
感謝しています。
がんばってください。

んー。なんでしょう。私め、心が清められ清々しい気持ちになりました。
と同時に、この方たちのおかげで私も!安全に安心して暮らせているのだと痛感いたしました。

それにしても…こんなにも自分の感情と考えを明確に言葉で表現できるカズレーザーさんって凄くないですか!?

それは、単なる社交辞令ではなく…訓練や授業を通じてカズレーザーさん自身が“良い影響を受けた人間の1人”なんだという事を言葉を尽くして伝えることにより、自衛隊の皆さまは「目の前の人に良い影響を与えているんだ」や「私たちがしていることは人のためになっているんだ」と、自分のしていることを承認されたとちゃんと確実に思ったことでしょう。
更に!相手に“ここまで思わせてくれる”感謝の言葉によって、今後の行動の動機付けになる事は間違いないでしょう。

このように、相手に直接分かりやすい言葉で伝えることにより、お互いの信頼関係をより深く築くことができるでしょう。
もっと言えば、お互いを尊重し、支え合う気持ちが育まれるのではないでしょうか。

そして、感謝の言葉にはポジティブな連鎖を生む効果もあるのです。

あなたが感謝の気持ちを言葉にして伝えると、相手が喜ぶことになるでしょう。その姿を見ることによって、言った本人も気分が良くなる。
結果、お互いに“いい影響”を与え合うことになります。
このような『感謝を伝える習慣』を持つことで、周りの良い部分に目が向くようになる感覚ってありませんか?
感謝を伝えている現場に遭遇すると、なんだかポジティブな雰囲気にいるような錯覚になりませんか?
その感覚は間違っていません。

  • 感謝された方は、うれしいからもっと良いことをする。
    そして、うれしいことを“知っている”からこそ全力で相手に感謝する。
  • 感謝した方は、相手が喜んでくれてうれしいからもっと感謝する。
    そして、喜ぶと自分もうれしいことを“知っている”からもっと良いことをする。

“知っている”とは、体験を含めたことです。本で読むよりか、実際の体験に勝るものはないでしょう。
それにしても、見事な連鎖だと思いませんか。
めちゃくちゃ優しい世界だと思いませんか。

まとめると、感謝の言葉を伝える意味が3つある

  1. 相手の行動を承認する
  2. 相手との関係性を深める
  3. ポジティブな連鎖を生みだす

相手のためだけでなく、あなた自身や周りの人々のためにもなる、とても大切なコミュニケーションなんですね。

最後に

「オレがこう思っていることは、分かっているでしょ!?」ではないのですね。
言わなきゃ分からないこともあるのです。
はい。ちゃんと明確に言葉で伝えていきます。

ではまた。