【ドラマ】『不適切にもほどがある！』 ｜ 宮藤官九郎はやっぱりスゴイ脚本家さんなんです。現役を引退したのかと思いきや…
こんにちは、サチヲです。
私め、本当はドラマなんて見たくないのです。正確に言いますと、ドラマなんて見てる時間は無いのです。
今まで、ヴィヴァン…いち花…と言った具合に、めちゃくちゃ素晴らしいドラマがあると最低２周は見るので…実際はうれしいのですが、自分の理解力の無さと感動症があだとなり、それはそれで大変なのです。
しかし、今期もついつい見てしまいました。
というのも、私が最近ハマっているコンテンツ『無限まやかし』でおすすめされていたので、「あの人がおすすめしているなら見るでしょ！！」となり見たら…やっぱり面白過ぎたのです。
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もくじ
【ドラマ】『不適切にもほどがある！』 ｜ 宮藤官九郎はやっぱりスゴイ脚本家さんなんです。現役を引退したのかと思いきや…本気出すと格の違いが出る！
そもそも勘違いをしていたんです。このドラマは、良くある「昭和が悪い！」「いや、令和が悪い！」と、言って断罪するモノではないという事です。
表現がめちゃくちゃ難しいですが…それぞれがそれぞれの立場と考え方で「こうしないとダメなんだ」とか「これが正義なんだ」と、“それぞれ”頑張っている人たちが一斉に介している…と言ったらよいだろうか。
そんあ色々な考え方や立場の人たちがいるから、もちろんぶつかります。そうなった時って、話し合いをしてどちらかが折れて…問題解決！となりますが…このドラマは違います。話し合いはしますが、みんな言いたいことを言って…語弊があるかもしれませんが、そのままにします。
その中で行われる『話し合い』は、分かりあうためにもちろんありますが…話し合いをしても結果、変わらないのです。でも、“それ”でいいのです。
ドラマ内でも表現していましたが…「話し合ったという『履歴』が残る」と言っていたんです。コレが妙にしっくり来たんですよね。
で！結果、話し合いのテーブルに着いてだけで、参加するだけで、解決はしなくても、「話し合えてよかった」となることもあるのだと！！
実際に多様性の時代となり、住みにくく感じながらも…生き辛さを感じながらも…みんなは悪いと思って社会のルールを変えている訳ではないのです。みんな良かれと思って変えていってるんです。そして、気が付いたらとんでもないところまで来てしまったんです。もう今更戻せないんです。でも、仕方がないのです。やるしかないのです。
そんな『優しき世界』である現代に、１９８６年からタイムスリップした阿部サダヲ演じる『小川市郎』が、本当の意味で『表現の自由』を気持ちよく行使している姿に笑い、感心し、涙するのです。
ドラマ内に出てくる『ミュージカル』の使い方…これは『賛』でしかありません！
１話にて「話し合いしてもダメなんだから歌ってもだめだよなぁ」とセリフがあるのですが、コレ…散々ミュージカルを演じた後に速攻で言うセリフなんです。
このミュージカルが良い。
実は、ミュージカルは苦手です。なぜ苦手かと言うと、歌っている部分は物語が止まってるように思えるんですよね。進んでないように思えるんです。
でも、今回は違います。不必要な事はしていないのです。このドラマにはミュージカルが必要なんです！と、いう説得力があるッ！！
ミュージカルにすることによって、しっかりシナリオが進んでいるんです。
歌い飛ばすことによって、その人の思い考え方をさらけ出すのです。
普通の話し合いじゃ出てこない。歌いながら踊ったから“出る”のです。
もちろん最初は戸惑いましたよ。でも、コレは毎回やるでしょう！
重くもしない。軽くもしない。議題に対してありのままの『考え方』を知ることが出来るんです。
知るだけで、それをやらなくいいのです。ただ、確認するのです。
その新たな境地へと誘うミュージカルにきっと心を奪われます。
いやコレ。宮藤官九郎…やっぱり凄くね！？
人を喜ばせよう！という気概がめちゃくちゃ詰まっているんです。エンターテイメを創っている人、ひいてはチームなんです！
まだまだ突っ込むところは沢山あります。
芸人さんに対しての愛がホンモノだという事。
本気のミュージカルの人を連れてきている事。
真の表現の自由を表現している事。
なによりも、キャストの演技が素晴らしいこと！特に、２話の中井里依紗さん…最高の表現者で、本当に惚れ惚れしました！！
こればっかりは、見てください。そして共に語り合いましょう。
最後に
俳優って本当にスゲェでございます。日々のストレスを一瞬で解消してくれます。
あぁ。だからドラマや映画って本当にいいですよね。
まだ間に合います！！ティーバーで見てください。以上です。
ではまた。