【ハンターハンター】『デッサン力』 | 冨樫義弘に絵の力がるのは周知の事実です。それはリアルな説得力をつけているから!!
こんんちは、サチヲです。
冨樫義弘。根本的な絵の力、写実的表現物などの形や、様子を捉え表現する力、本質を捉えて表す力。いわゆる『デッサン力』がめちゃくちゃ高いのはご存じの通りですが、その使いどころが非常にうまいのです。
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【ハンターハンター】『デッサン力』 | 冨樫義弘に絵の力がるのは周知の事実です。それはリアルな説得力をつけているから!!
1枚の絵に全て注ぎ込むのではなく、一部分にそっと置くんです。
冨樫は特に、『目』で表現することが多いのですが、今回もそうです。キスを意味するフランス語で名前を表した『ヴェーゼ』さんの目を見てください。
ヴェーゼの念能力である『180分の恋奴隷(インスタントラヴァー)』は、唇をうばった者を3時間、自分の下僕にする能力です。
能力がキスをすることで発動するので、相手に対していちいち『気持ち』の入ったキスなんてしてられないですよね…と、私は思うのですが。
でも、本気なんです。念能力に“するくらい”のヴェーゼさんはキスにこだわっていることが、この1枚の絵で表現されているんです。
彼女の目を見てください。気持ちの入ったキスをしている目に見えませんか!?私には少なくとも、“雑に”キスをしているようには見えません!!
要するに『目だけデッサン力を高めている』んですよ!
『目』と言っても、実は描き分けているんです!
キスを受けているスクワラは、完全にマンガの目ですよね。よーく見ると質が違うように見えるのに、違和感なく魅せる。
デッサン力と、この構図も相まって、インスタントラヴァーの恐ろしさも表現しているのが冨樫なんです。
その昔、かの鳥山明大先生が編み出した描写だと思っています。『アラレちゃん』の扉絵なんですが…この絵を覚えていますか?
これが地味に衝撃的な絵でして…リアルとマンガ表現を1枚の絵に混ぜた、天才的な表現方法なんです。
髭や鼻、皮膚や服装はリアルなのに、目や髪、汗とアラレちゃんがマンガ表現されている。…素晴らしい絵ですよね!?
この絵に関しては、あの!永遠のオタキング岡田斗司夫も絶賛していますからね。
このような先人の技をもさりげなく吸収しながら、エンターテイメントを提供してくれる冨樫に目が離せません。
最後に
いやー、久しぶりに初期の鳥山明先生の絵を見ましたが…やっぱりデザイナーの顔を持っているだけあって、絵に愛を感じますよね。
特に、鳥山先生の描く『機械』も最高にイカしてますからね。
また、『Dr.スランプ アラレちゃん』のマンガを読みたく…いや、見たくなりました。
ではまた。