/>【ハンターハンター】『モロウとルシルフルから目が離せない』 | 知的で無駄がなく、あまりにも美しすぎる変態紳士たちの狂宴
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【ハンターハンター】『モロウとルシルフルから目が離せない』 | 知的で無駄がなく、あまりにも美しすぎる変態紳士たちの狂宴

HUNTER×HUNTER ★布教

こんにちは、サチヲです。

10月7日発売の週刊初年ジャンプに間に合わせるために、実質33巻からはじまる暗黒大陸編を読み返しているのですが…今やっと34巻です。
正直、中々前に進めないのです。だって、ヒソカ・モロウクロロ・ルシルフルの変態頂上大戦から目が離せないのです。

“こんなに”読み返しているのに、この戦いを100%理解しているとは言い切れないのです。戦いの最中、ヒソカとクロロは“かなり”詳細に状況説明を“お互いに”語っているのに…理解できないのです。いやむしろ、その説明が混乱を招いていると言っても過言ではありません。
こんなに複雑で、めちゃくちゃ理路整然としているはずなのにッ…訳が分からんちんなのでございます。
例外中の例外ですが、その“分かりにくさ”が、数ある冨樫の魅力の一つでもあるのです。
あ。文中に『変態』という言葉が飛び交いますが、これは私の最大限の賛辞を表現した言葉ですので…あしからず。

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【ハンターハンター】『モロウとルシルフルから目が離せない』 | 知的で無駄がなく、あまりにも美しすぎる変態紳士たちの狂宴!!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

戦いの序盤に、クロロの念能力を最後まできっちり聞いた後、ヒソカが実際の戦いで仮説と検証を繰り返している一コマです。
…えーと。戦いの描写なのに、読む『文字』の方が多いっていう少年マンガを読んだことがありますか!?
これは冨樫にしか許されない、冨樫が刻んだ歴史があるからこそ許される、小説とマンガが一体となった唯一無二のマンガ小説なのです!!

だって、このページの後…コレですよ。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

ヒソカの考えるスピードと言いますか、目の前の現象に対して複数の仮説を“速攻”立てたうえで、最適解を導き出す!!
ちなみに、このページの次のセリフが…

  • ヒソカ「移動中 新たにコピー(兵隊)を増やしつつ 前のコピー人形にスタンプ押すため……!!」

という、答えを導き出すのです。もう、本当にカッケェでございます。多分、1分以内の攻防なんですよ。
その後も、仮説と検証を繰り返しながら相手の体力を削るギリギリの戦いを安定して魅せるのです。

そしてようやくクロロのミスリードに気がつき、自分の仮説の修正した一コマがこれです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

大変失礼ですが…私め、コレを読みながら笑ってしまいました。だって「いやもう!私を置いていかないでぇ~~………はぁ。」でございますから。
この、置いてきぼり感がクセになるのです。

今までもこれからもヒソカは相手のクセや戦い方を正面から受けて戦うことをしています。一瞬でも「つまらない」と思われたら速攻殺してしまうのですが、クロロは“その”考えすらも与えない最高の対戦相手だったのです。
そんなクロロに対して、ヒソカは戦いを愉しむために数々の仮説と検証を繰り返す。

そして、とうとうヒソカが『本当の土壇場』と認定する時が来るのです。

その切りかえのタイミングが「ここからは君の戦術に思いを巡らせる余裕がない…♠」というセリフです。
その後の攻防は本当に早かった。今まであんなに時間(ページ数と文字数)を使っていたのに、本当の土壇場のセリフから「おや…?ボク 死ぬのかな」のセリフまでわずか15ページですからね。
その後の『意思決定力』の高さと迅速な行動は、会社の上司にしたい人ナンバーワンと言っても過言ではありませんよ。(まぁ、各社員の能力が高ければ…の話ですが)
なんせ、『もう自分が死ぬ』という状況判断の速さもさることながら、そんな時に死後の念も『試す』余裕を魅せてくれるんです!これこそ社会人必須のスキル『スキマ時間の有効活用』ですよ!!
これには、本当にしびれましたよね。だって、しっかり結果を出していますからね。

しかも、ヒソカはしっかり死んだにも関わらず、『自分は負けた』とは思っていないんです。

いわゆる『試合に負けて、勝負に勝った』に限りなく近いのではしょうか。
その根拠として、クロロが死後の念で復活した後「クロロ級(クラス)と闘(や)ると 相手十分の条件勝つのは難しいな…♣」と言ってますから。要するに『次は条件縛りは無しで闘(や)る』という事ですからね。
だから!この次の暗黒大陸編が面白すぎるのです!!
なんせ、ドロドロの王位継承戦と、クラピカ率いるツェリから緋の眼を絶対に取り返す話に加え、旅団全員とヒソカの狩り合いがめちゃくちゃ面白いのです。
この3つそれぞれが主軸が太く重たいシナリオなのに、そんなシナリオを3つ同時に進行しているから…もはや、狂気の沙汰なんですよ。

最後に

変態冨樫にお願いがあります。
34巻での変態紳士頂上決戦は、基本的にヒソカ視点から読者は追体験をさせてもらっているのですが…願わくば!クロロ視点からの戦いの描写を激しく熱望させていただきます。
その二人の視点が補完されて“はじめて”この戦いの美しさが、頭ではなく心で理解できると思っています。…探せば、二次創作でありそうですが…あなたも読みたくはないですか?
でも、B・H号でクロロとヒソカが戦う時に、クロロがネタばらししながら戦うと思うんですよね。いわゆる『ヒソカを煽りながら』です。それはそれで楽しみですよね。
なんせヒソカは煽られた経験が無いと思うんですよ。だって負けたこと無い(現公式情報では)から。それが唯一、ヒソカに土をつけたクロロの言葉ですからね。

クロロの名煽りセリフ「オレにとってこの状態は昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらない平穏なものだ」同様の煽りパンチを期待せずにはいられません。
まぁこの時は、あの煽り耐性ゼロのクラピカさんだったので見事にヒットしましたよね。
あーー!連載再開が楽しみですッ!!

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。