/>【ハンターハンター】『No.406◆神器・クロロの行動・思考遍歴』 | だんだんと明確になりつつも、ちゃんと謎も残す…
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【ハンターハンター】『No.406◆神器・クロロの行動・思考遍歴』 | だんだんと明確になりつつも、ちゃんと謎も残す…

★HUNTER×HUNTER 最新連載の感動

こんにちは、サチヲです。

いやもう…嬉しい悲鳴なんですが『No.406◆神器』も、もれなく情報量が多すぎます。
前回は、変態カリスマ紳士・クロロ=ルシルフル(私がヒソカやクロロに使う“変態”とは『素晴らしい』『素敵』『目ざましい』『ワンダフル』『驚異的』『見事』『最高』『ファンタスティック』という意味です)を詳しく語れなかったんです。

なので、今回は物語の中心人物の一人である『クロロ』の行動を時系列で追いながら、難解な物語をゆっくりと思い出しながらひも解いていきたいと思います。
今回は、シーンごとの写真を多めに掲載しています。あなたも備忘録や考察や思い出すキッカケとして活用してくれたらうれしいです。
では、共に潜っていきましょう。

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【ハンターハンター】『No.406◆神器・クロロの行動・思考遍歴』 | だんだんと明確になりつつも、ちゃんと謎も残す…最初の行動はこの辺でしょうか。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)クロロの服装は相変わらずカッケェ…。いつものことながら一歩間違えたらとんでもなくイタい奴になる紙一重のデザインが最高!!

王位継承戦編での『クロロの物語』のスタートはこちらですね。
この時は絶妙な時間差のシーンで、まだシャルが居るので『ヒソカが死後の念で生き返り、マチを拘束した後、マチからの伝言を受け取ったクロロ』の状態ですよね。
地味に、この1ページには情報が詰め込まれているんです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)こう見るとマチの顔が小さい!

先ず、こちらが「戦う時は相手と場所を選ばないことにした♧」と宣言し、旅団殲滅を決心したヒソカです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)ヒソカさん…鼻無し血だらけだったのを、顔をゴムで作り、テクスチャーで綺麗にしたとき、しっかり『星・涙』のワンポイントも忘れずに再現したのが好きです。

そして、ヒソカがクロロに「今からどこで誰と遭ってもその場で殺すまで闘(や)るとね♡」という伝言をマチにお願いしました。
今まではクロロ単体にしか興味が無かったヒソカが、旅団全員に興味を抱いたことを知ったことにより、クロロはヒソカを確実に殺すことを決めたんですよね。というか、生きている事を知った時点で決めてるでしょうけど。

シャル「旅行も出来て一石二鳥だね」。クロロ「そうだな」。とありますが…この時には、最終的に一人でヒソカを殺すことを念頭に話していたんでしょうね。

ただ!クロロの本当の恐ろしさは情報力です。「王と王子が新大陸を目指すんだが…」と、このシャルに電話をしている時…すでに『カキンの三種の神器』を知り、王位継承戦も理解した上で乗船計画を立てているんですよ。

ちなみに、ヒソカが「どこで誰と遭っても」と、『遭う』という漢字には『好ましくないことに出会う』という意味があります。「旅団にとってボクは死神だよ♡」という事を、読者にさりげなく伝えているのがシビレますよね。

さて、今週号に一度戻ります。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

・第1層が継承戦の渦中であること
・継承戦の儀式で念能力が授けられること
・その能力を駆使し、継承候補者が一人になるまで戦うこと

が、ここで描写されたことにより、全てを知った上で乗船し、ヒソカを殺そうとしていたんですよ。
コレをあのシャルに電話していた時点でも、情報を“ある程度”そろえているんですよ。末恐ろしいでございます。

余談ですが、「思えば天空闘技場でもそうだったな」と言っていますが、この『人を探す念能力』はかなり前から入手していたんですね。
更に!クロロって、天空闘技場で暗殺をしようとしてたんですか!?ヒソカはフロアマスターだから最上階に居るから能力で探しても居なく、上に行ったとしても暗殺が成り立たない。だから仕方なく挑戦者として殺すことを決めた。
そして、クロロはしばらく間ヒソカから逃げ回っていた。それは『能力(カード)』をそろえるため

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

こう考えると、今回B・H号に乗船する前に『能力(カード)』を相当数、用意してきたはずです。その最後のカードを入手するための制約が『国宝級のお宝を盗むこと』になり、入手と同時にヒソカをやるんですね。

クロロのヒソカ捜索は続きます。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

・旅団が船内に居ることを知られていること
・ヒソカを探すだけとも思われていないこと
・三種の神器を盗むことは知られていないこと
・実は、三種の神器も同時に探していたため丁寧に下層から動いたこと
・3~5層にはお宝がないこと
・継承戦に線能力が使われ、三種の神器が使われたことにより『国宝級のお宝』という事が確信に変わったこと

クロロは、乗船する前に情報を集めに集めていましたが確信がなかったのでしょう。
やはり現場に入ってから実際に体感することにより、自分の仮説の立証をしながら、『三種の神器を盗む・ヒソカぜったいコロス・上層に上がる攻略・継承戦の攻略・旅団メンバーには死んでほしくない』という、最高のマルチタスクをこなしながら歩きます。

まだ続きます!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

「この船の中に気場となる斎場を設け神器を祀っているはず…となれば そこはもう第1層しかない」と考えていますが、それってここですよね??

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)まさかココが斎場だったとは。もうコレは第1層で決定ですよね。

あの…真ん中に、継承戦を見守る『儀座禅仏(ぎざぜんぶつ)』が鎮座して、次代王に渡される継承の宝剣『吉兆丸』が側に添えられていて、『壺中卵』はもう役割を終えたので…そこら辺の棚にお片付けしていると思います。

「戦闘準備が完全に整う前にヒソカと遭遇する可能性がはね上がるというリスクを孕んではいるが」に続き「今のオレには大きな問題ではない」と言い切ります。
もちろん、クロロが『能力(カード)』をそろえて乗船したからということもあるが…後ほど語られる『次善』に関係する言葉でしょう。

更に「相反する感情を統率する事が難しくなってきている」とありますが、そのまま考えたらクロロに対する『殺意』と、旅団を生き残らせる『愛情』なのかと思います。
しかし…ボノが「ヒソカで…もう終わりにしようぜ この芝居」と言っている事から、長く深く演じ続けてきたので『現実』『虚構』の区別がつかなくなってきているのかと思ったり、思わなかったり。

今週号の最大のキーワード「既に次善は整い 旅団(クモ)は続く」ですよ!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)子どもが学校でこんな絵を描いてきたら…ビビりますよ。もう子どもの育て方を見直してしまうくらい、深く重い闇を、読者に突きつけるんですよ…冨樫は。

  • 次善…最善に次ぐこと。最善とはいえないが,他と比べればよいこと。

『情報・準備・確実』が大好きなクロロですからね、最善は旅団(クモ)が一人も死なず、ヒソカを絶命させること。
思い出してください。旅団(クモ)の定義がこちらですからね…。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

「見極めを誤るな」と釘を刺したのち、静かに強く語る…「オレも旅団(クモ)の一部 生かすべきは個人ではなく 旅団(クモ)」と。
クロロはあくまで『旅団の存続』を目的にしている。
だから、次善に『クロロ自身が死ぬこと』が入っているのか…。凄まじい執念にも似た思いを『旅団(クモ)』に込めていますよね。
それほど!流星街を『幻影旅団』の名で守り、二度とサラサちゃんのような出来事を起こしたくない思いがあるのでしょう。

なんせ、ここまで強い言葉で言っているんです!!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

確かに、あの壮絶な過去があるからこそ『旅団(クモ)』を作りましたからね。
この辺の考察は、旅団結成の初期衝動を描いた『No.397◆結成』を読んで頂けると助かります。

もしかしたら…次善は『死後の念』も込みですよね…。
ここまでデザインしたクモを残すなら、最大の障壁であり敵であるヒソカを『自動でターゲットするプログラム』的な死後の念を用意していると思います。

でも、そんなクロロを止めたいと考えているのはボノレノフだけではないんですよ。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

ボノレノフほど、事情は知らない感じがしますが…ボノ曰く「団長が今度こそ自分の手で決着漬けたいって思っている事は皆 知っている…」と、はっきり言っていましたからね。
だから!実行部隊(トッコー)は、過程にこだわらずに結果にこだわるんですッ!!
もう、本当にアツいです。しかし、悲しくもあります。
出来ることなら、あの頃に戻してあげたいくらいです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

この頃は、まだウボォーさんも居ましたしね…。

ただ、ヒソカはそれを許しません。もうスイッチが入っていますから…

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

殺(や)る気まんまんのヒソカは、確実に“一人づつ”仕留めに行くでしょう。
第5~2層なんて一般人も含めてカオスな状況はヒソカにとって好ましくないでしょう。多分。
ただね…あと10人ですよ。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)こちらが、現在の10人…。

ボノのセリフで「クロロ…お前がNo.9を欠番してる時点で オレ達……わかってるよ」とありましたよね。
その欠番は『パクノダ』ですよ。

クロロが昔から大好きだったパクノダ…。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)このようなエピソードを作るんですよ…冨樫は。しかも、パクの制約は『一番大切な人に触れない この先ずっと』ですよ!もうお互いに…。

この頃が懐かしいです。

それにしても…やっぱり、イルミがジョーカーとしか考えられません。

『婚前契約(エンゲーギメントリング)』と仰っていますが…まぁ、闘いたいとお互いに思ってはいると思いますが、『今』ではないと思うんですよ。
そもそも、ヒソカの唯一の付き合いの長い“仲間風”であるイルミですよ。メタ的に読んでも、冨樫がここでイルミを使い捨てるとは思えません!

そして、改めて旅団(クモ)は動き出すのです。

ココで、情報(カード)は出し合ったと言っていますが、新しいのはイルミのカードだけだったような…。
ここがクロロと団員の思いの分岐点となり、お互いの思いを達成させるために自由に行動するのです。

衝撃のボノレノフの独白で忘れていますが…シズクは誰に変装しているのでしょうか!?

自由に行動と言っても、ボノとシズクは団長について行きます。…コレも団員の計画のウチだったんでしょうか。私気になります。
で!もっと気になるのが、「私は変装してヒソカを探します」と言ったシズクですよ。

もうこれは妄想の世界になりますが、あなたはどう考えますか?
私めは、全く予想がつきませんでございますッ!!

最後に…

とうとうクロロが第1層を目指します。

さて…どうやって、第一層に行くのか。
ただでさえ混沌とした王位継承戦で、更にクラピカが居る。そう言えば、十二支んの牛の人…クラピカにクモが居るのを伝えるか迷ってましたが…どうなのでしょう。
クロロはヒソカに会うリスクや継承戦の真っ只中、三種の神器を盗めるのか。まぁこれは確定で盗めるので、盗賊の美学てんこ盛りで“どう盗むのか”を魅せてくれるでしょう。
そして、本当の所の『次善』とは、どのようなデザインなのか。(私の次善の予想は、やっぱりVR変態紳士クロロの作成でしょう!…すみません)

いやもう、今週号も大変でしたよ。
では、あと2日後には次号が読めるので…楽しみに待ちましょうね。

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。