(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)
こんにちは、サチヲです。

絵も言葉も含め、完全にネタバレ有りです。
もしもまだ、ジャンプ本誌を読んでいない方は…そっと閉じてくださいませ。

まず!最新単行本39巻の表紙でヒソカがリモート会議に出席している時の絵の方ではなく、ジャンプ31号掲載の扉絵に衝撃を覚えましたよ。
まさかカキン帝国の第4王子であるツェリードニヒ=ホイコーロ(以下ツェリ)を、このような解釈で!ここまで力強く描くとは!?です。
そもそも眩しく後光が差しまくっていますよね。
有名な一神教の “それ” を想起させますが、この感じ…もっと人間的な描き方をしていると受け取りました。

生首を持ちながら、まっすぐ静かに…見透かすように…視線をそらさずに見ているツェリの自信に満ち溢れた扉絵からは、私に対して…

きれいな表情(表向き)から、 「生きていてもいいんだ」 という “許し” を思わせ、未来永劫続くと思わせるほど絶大な安心感を与える。

おぞましい考え方(裏向き)から、 「生きることは許されない」 という絶望を常に抱かせ、絶対服従による安心感を与える。

一見共存できないように思える 『安心感』 だが、冨樫 (好きすぎて敬称略) がよく表現する、人間らしい “矛盾や皮肉” を体現したキャラクターになっていく過程を見ているようです。
ある意味、傍にいるものに対して思考停止させて支配する。…いや、本人自ら“支配された方がラクだ…” と思わせるくらい強烈な熱量を帯びた意志が漏れ出していますよね。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)3人そろうと圧巻ですね。しばらく眺められます。クロロなんて扉絵ではなく作中で、あの描きこみ量ですよ。この全員がB・H号に乗船しているのが今でも信じられません。 あ。人間以外の敵キャラのナンバーワンはブリオン一択です。

少なくともヒソカ、クロロに続き、天才的な邪悪さを持つツェリが3人目の末永く愛される魅力的な敵 (?) キャラクターになることは間違いないと思わせる…そんな説得力のある、今回の扉絵に時間をしばらく心を奪われました。

そ、それなのに…。こんなに久々にハンタに出会えたのに…。
冨樫という漢はね、先ほどのツェリの熱量の帯びた意志を上回る勢いで、読者を置いてきぼりにするんですよッ!!
いやもう、慣れているんですよね。
では最初なので、振り返りながら一緒に思い出していきましょう。

【ハンターハンター】『No.411◆発表』 | もうね。情報が小出しなうえ数が多い。それを横目に淡々と物語を進めていく…私は冨樫に必死にしがみついて行くしかないんです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

No.403にて、私設兵隊長バルサミルコ=マイトは “完璧な任務遂行(ハルケンブルグの殺害)” したら第1王子ベンジャミンに報告すると話していました。 (11日目水曜日 AM7:50)
→この時すでに、バルサミルコは第9王子ハルケンブルグの強制的人格転換の能力を有する『少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)』によって、外側はバルサミルコ+内側ハルケンブルグ=バルサンブルグさんになっている状態です。

そもそもバルサンブルグは、なぜ10時間以内で決着をつけないといけないのか。
この辺を思い出すと、今週号の1ページ目が分かりやすくなると思います。

まず 「射抜かれた側の人格は、僕が眠らない限り目覚めることはない」 とNo.404で語っていたことがポイント。まぁ仮説の証明のために、当初から散々実験していましたからね。
これは覚醒の優先順位の話で、発動側であるハルケンブルグの肉体が死んでしまったら、射抜かれた側であるバルサミルコに人格が戻ってしまう。
この解決方法として、ハルケンブルグが死ぬ直前にバルサミルコの肉体で催眠剤を服用する
結果!肉体が寝ている状態(未覚醒)だと 『覚醒の優先順位による人格転換が行われない』 ことが実証済みなんです。

このようにしてバルサミルコの人格を戻れなくし、尚且つ!バルサミルコの体での意思決定が自由にできる状態を作りました。
ただし、催眠剤の効果である10時間くらいしかもたない…。

その後は、バルサンブルグの状態で確実にベンジャミンに近づく段取りを積み上げていきます。
脳筋気質と慎重さをあわせ持つベンジャミンには 「任務不履行のままこちらへ戻ろうとするならば…ハルケンブルクとの共謀にによるクーデターとみなし、特殊戒厳令を発令し両名とも粛清する!!」 とまで思われていましたが…晴れてハルケンブルグが確実に死んだことをNo.404で報告しました。
無事に人格転換の延長ができたバルサンブルグは、葬送式と検視について合議し経過を見届けたのがNo.407あたりでしょうか。

いよいよ今週号、最初の1ページ目です!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

作中では12日目木曜日、AM8:00司法省内にてベンジャミンに最終報告をする場面です。
まぁただの最終報告だし、問題なくコトが運んでいるので 「ふーん、そうか。とうとうベンジャミンに近づくことができるんだなぁ」 と思って読んでいました。

いや!待ってください。
私の妄想違いなら良いのですが…ベンジャミンの元に戻る前に、やることが思いのほか多いのでは!?というのが第1情報です。というか第1疑問です。
ハルケンブルグ私設兵をを第2層以下への再配備手続き完了後に戻るとのことですが…おいおい、やること多くね?もうそんなの部下にやらせないと間に合わなくなるんじゃね!?と、妄想したのです。
ハルケンブルグの死亡時間が明確にされていない(多分…)中、唯一の情報としてNo404の392Pにて「遺体は本日正午に第3層から…」ってやり取りしていることから、ざっくり午前中に死にましたね。

バルサンブルクが報告した時間は、8:00だから…催眠剤が切れる正午まではあと4時間くらいしかないよね??
たったそれだけの時間で先ほどの “やるべきコト” を終わらせ、広いB・H号内を移動し、ベンジャミンンの元に戻り、疑われることないようなコミュニケーションを取りながら永遠の眠りにつかすことが、その時間内にできるのでしょうか。
そもそもどうやって息の根を止めるのでしょうか。
妄想するには、もう少し時間が必要ですね。まぁすぐに描かれないと思うのでゆっくり妄想しまくります。

ここまでが今月号の扉絵を開いて1ページ目です。もう体力を使い果たしましたよ。。。

色々と感じることはありますが、最初なのでがんばって情報をまとめておきましょう。

  • 第2情報は、オビワンケノービ化(霊獣)したカチョウ王子が生きているだけでフウゲツ王子のエネルギーを余計に奪っている。
    →最初の犠牲者である、モモゼ王子で立証済み。霊獣のエネルギー消費で本人が寝入った隙を突かれた。
  • 第3情報は、カミーラ王子の表に出せない異質な私設兵『呪詛(じゅそ)部隊』のサラヘルさんが、お化粧の技術がめちゃくちゃ高いこと。あと怖い。
    →冨樫は念能力を使わずとも、アナログ技術でも戦えることの証明することにより…私にキャラクター不審を抱かせることに成功。もう冨樫のさじ加減よ。
    →サハヘルさんの呪い殺す担当王子は、チートオブチートの称号を得ているクラピカが担当するワブル王子なんですが…。サラヘルさん曰く「運よくあっちが警戒を解いてくれて、触れる位まで近づけたら…その場でねじり殺す」と真顔で仰っていました。おー怖。
  • 第4情報は、 『クラピカは、兎にも角にも念能力者を増やしたい~』
    →もう登場人物が多すぎてグチャグチャです。それぞれの思惑は、今後の動きに合わせて振り返りましょう。
    →ここで一つだけ妄想させていただきますと、クラピカは集めた全員に念能力を教えるついでに、絶で消した操作系の念能力を埋め込んで、今後逆らえないようにしているんじゃない?
  • 第5情報は、継承戦をも左右し得る『念に関する重大な情報』が、もしも期限までに王子が残り1名とならず継承戦が完了しなかった場合、ホイコーロ一族は国王の座から陥落すること。
    コレね…読者すらも納得させる理由を理路整然と話していたけど…ホントかなぁ。クラピカの情報操作の可能性もありませんかね。そもそもココに集まっている人たち(読者を含めて)は、継承戦に関して情報弱者です。あのベンジャミンのイケてる私設兵(ビンセントとバビマイナ)でさえ知らないことが多いいんですよ。それをクラピカがどうやって情報を仕入れたのか?です。
  • 第6情報は、ワブル王子は継承戦のの資格を有していない。
    全ては、このウソを信じ込ませるためのおぜん立てのようにしか思えないんですよね。クラピカが設立した 『念能力開発専門学校』 では、最初こそ大変でしたが、さりげなくずーーっとマウントが取れている状態ですよね。クラピカならやるでしょ!という読者の信頼の積み重ねがあるからこそ…ワブル王子を生き残らせるための壮大な物語を紡いでいるようにしか思えないんですよね。

さて!あなたはどう思いますか!?

私め、冨樫にいい意味で騙されまくっているので…衝撃な事実ほど信じられない体になった “悲しき妄想モンスター” になってしまったかもしれません。
今回の 『発表』 に対して、現時点では 『信じるが30%・信じない70%』 で来週まで過ごさせていただきます。

最後に

各キャラクターに、どれだけの息吹を与えているのか。
冨樫がキャラクターひとり一人に対して、価値観や考え方を明確に持たせた言葉と行動には、もうお手上げです。
さぁ!お互いにいろいろと妄想する時間を楽しみながら、来週のジャンプを楽しみに待ちましょうね。

ではまた。