【バキ烈伝】『烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』 | 板垣先生の魅力の一つ『美しい嘘』を受け継いでいるのか…
こんにちは、サチヲです。
グラップラー刃牙。この単語を聞いただけで、拳を握りしめる漢たちがたくさんいることでしょう。
もれなく私も好きなのですが、このマンガの凄い所は『真面目に言っているのか?・・・それともギャグで言っているのか?』という具合に、笑いが紙一重に絡んでくるところが非常に面白い所の一つなんです。
私のお気に入りのユーチューバーでもあり言語オタクである『ゆる言語ラジオの水野さん』も仰っていました。
曰く…「美しい嘘をついてくれる。強さをどう描くかがキモなんですが、著者の板垣先生が一番工夫しているのが嘘だと思いますね。」と。
例えば中国拳法の使い手『列海王』が初めて登場した時、その強さを強調した演出をしたいとき…作者の板垣先生はどうしたのか。
要するに、中国拳法の歴史が4000年で長い。だから強いんだ。という事を説明するんです。
さて、あなたなら中国4000年の歴史を読者に印象づけたいとき…どう説明しますか?
基本情報として、古代ギリシャのパンクラチオンという格闘技が実際にあったのですが、現代はなくなってしまったんです。
で、ここからがエンターテイナーでもある板垣先生の演出がスゴイんです。
パンクラチオンがなくなってしまった理由が、『実は優勝者が地元のローマ人ではなくて、シルクロードを渡ってきた中国人ばかりになったから』なんです。
こう聞くと、事実ではなくても聞けば強そうに感じる…このような『美しい嘘』がたくさん読める最高のマンガが『グラップラー刃牙』なんです。
前置きがめちゃくちゃ長くなりましたが…そんな魅力的なキャラクターが沢山出てくるもんですから、もちろんスピンオフも出てきます。それが…
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☆★☆☆★☆もくじ
【バキ烈伝】『烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』 | 板垣先生の魅力の一つ『美しい嘘』を受け継いでいるのか…はい!受け継いでいました!!!
美しい嘘。果たして…列海王をどうやって異世界転生させるのか!?めちゃくちゃ楽しみですよね。
こちらが最初の1ページですが…なんと地球誕生まで時間をさかのぼりましたよ。もう、4000年どころの話では無いんです!
そして、太陽が産声を上げた…次の見開きがこちらです。
原始地球と共に、列海王も転生したのです!!!
これが第一話『烈 転生!!』です。
見事なまでに、嘘と本当を融合させていますよね!?
まぁ、詳しくは違いますが、列海王の異世界転生が如何にスゴイことかは…伝わりました。
マンガを読み進める動機付けとしては、100点満点です。(もしくは、ここで読む人が居なくなるかもしれませんが…)
分かります。女子には全くウケません。男子だけに有効なんです。
板垣先生は“それ”を理解しながら、広い読者にではなく…熱烈な読者だけにターゲットを絞った結果、ここまでの人気作品となり長く愛される要因にもなっているんです。
この作品は『原作・猪原先生』に『漫画・陸井先生』のタッグで実現しています。
これは読むしかないですよね。
最後に
現在、ebbokにて無料で読めると思いますので、この機会に板垣ワールドの一端を見るのも良いかと思います。
ではまた。