ゴールデンドロップ©津覇圭一(原作)、上月亮(作画)、草下シンヤ(取材協力)、神里純平(取材協力)/講談社
こんにちは、サチヲです。
限りなくネタバレ無しで書きます。
2023年5月23日、週刊ヤングマガジン25号より連載スタートさせた 『ゴールデンドロップ』 が、いい意味で “思いのほか” おもしろかったんです。
そもそもイケてるマンガや美味しい食事、読み応えのある本やおもしろい場所などは “自分で調べるより” 人から聞いたところの方が何倍もいい!というコトをご存じでしょうか。
そうです。
それが 『人からのおススメ』 です。
もちろん!今回も 『おすすめ』 してもらった作品です。
おすすめの良いところは、もう8割は面白いことが確定しているコトです。
しかも!その “おすすめしてくれた人” を、もっと知ることができるキッカケになるとも思っています。
だからおすすめされるのが、いつまで経ってもやめられないんですよねぇ。
ゴールデンドロップという作品は、ざっくり言うと 『覚せい剤で成り上がる』 というヤンマガならではの題材で突き進みます。
名誉のために申し上げますが、おすすめしてくれた人が “お薬をやっている…” なんてことは誓ってありません。
実はこのマンガ。
外側の部分は 『覚せい剤で成り上がる』 となっていますが、内側では 『死んだつもりでやればなんでもできる』 という…いや!もっと強い覚悟を示す 『死ねばできる』 という、人は変わろうと思えば“いつからでも”変われるし、ある程度のことはできる!!というメッセージが力強く流れているんです。
なぜ 『ある程度』 といったのかは、現実社会では 『一人』 で達成することは限りなくムズカシイからです。
では!ゴールデンドロップの世界では、なぜこうもトントン拍子にコトが運ぶのか?
それは、 『死ねばできる』 という、とんでもない覚悟を持った仲間が3人もいるからです。
ともすれば「死んだらできないじゃん」という矛盾をはらんだ言葉ですが… 『死ねば』 には 『生まれ変わり』 という意味も隠されている…というコトです。
自分で達成するよりも、この同じ覚悟を持った仲間を現実の世界で探す方がよっぽど難しいミッションなんです。逆に言えば、そんな仲間を見つけられたら…めちゃくちゃ面白くなりますよね。
この作品では、そんな仲間を“とある設定”で早々に解決しているからこそ、トントン拍子に話が加速して面白くなっているんです。
しかも!現実世界では 「じゃ、オレはどうしたら成功できるの?」 という、男の子なら誰しも一度は考える 『問い』 の答え!と言いたいところですが、第1話の開始8ページ目でヒントを教えてくれたんです!!それが…
【マンガ】『ゴールデンドロップ』 | アンダーグラウンドな漢の世界がプンプンする…と思いきや、しっかり夢の叶え方も教えてくれるマンガ!!

1話目なので、詳細な人物紹介のパートになっています。
ちょっと、上の人からプロフィールを文字起こししますね。
◎1番上の人
自井大矢 HN(ハンドルネーム):メガネ
【高校1年生】 【化学とパソコン好き】
【自殺動機:学校でのイジメと家庭内での虐待による未来への絶望】
◎2番目の人
佐々木蘭子 HN:アズ
【車の運転が得意】 【顔が広く情報通】
【自殺の動機:最愛の家族の死】
◎3番目の人
林十三 HN:十三
【元警官】 【元警察柔道日本一】
【自殺の動機:すべてを失い生きていても仕方がない】
通常、物語を進めながら “少しづつ” 読者に伝えるはずの情報を、先にプロフィールに書いちゃっている部分があるんです。
それが…
メガネは 【高校1年生】 【化学とパソコン好き】。
アズは 【車の運転が得意】 【顔が広く情報通】
十三は 【元警官】 【元警察柔道日本一】
です。
そう。自分の 【得意なコト】 が “既に” 書いてあるんです。
これこそ、死ぬつもりでやればできる為の突破口なんです。
いにしえから伝わる 『自分の得意なことを伸ばせ』 でございますよ。
「いやぁ、私には人に褒められるような特技はありませんよ」 と言いたい気持ちは分かります。
そりゃ私だってギターを弾くことは好きだし、このように文字を書くことも嫌いではないけど、人と比べたら特技といえないです。上には上がいますからね。
そうやってお上品に考えるのではなく、こーゆー時は“もう少しアホの子になって考える”んです。
ポイントは 『私の中で』 です。
まわりの人は、私の人生の責任は取ってくれません。そんな人と同じ天秤に乗せるなんて人生の無駄です。
だから 【化学とパソコンが好き】、 【顔が広く情報通・車の運転が得意】、 【元警察柔道日本一】、 【ギターと書くことが好き】 でいいんです。
更に、あなたの心の声が… 「それでも私には、なんにもありません」 と聞こえてきます。
なにもない。イイじゃないですか!
これから “なんにでも” 成れますよ~。という、なんちゃって精神論を言うつもりは全くありません。
この作品では、もう明確にあなたに答えを出しているんです。それが…
【高校1年生】、【元警察官】
です。
コレは、画期的ですよ!
なんせ 【現在の所属】 、はたまた 【過去の所属】 でも、自分の得意なコトに入れていいんですよ!!
なんでしたら、 【一般社員】 や 【20代】 でもいいんです。
あなたの今までの経験が、今後の身を助けるコト。
今までの人生全てを、この先の人生に死ぬ気でつぎ込め!というコト。
あなたの生きてきた軌跡は無駄ではなく、これかもっと活用すべきコト。
このようなメッセージを含んだ、救いの考え方も添えてあったんです。
これこそ…自分の人生をつくるキッカケを教えてくれるマンガ 『ゴールデンドロップ』 なんです。
最後に
あともう一つだけ!
『死んだつもり』 と言われても中々できないと思いますが、作品の中で 『分かりやすい儀式』 を導入してクリアしているのが “筋が通っていて” おもしろいんです。
ただ一つ。
胸糞なエピソード(強烈な動機)が随所にあるので 【閲覧注意】 とさせていただきます。…ただ、これこそこが次の重要なポイントである 『決める』 であることは間違いないのですが…。
なんだかね、いつまで経ってもおもしろいマンガがなくなりません。
ではまた。
