【マンガ】『チ。ー地球の運動についてー』 | 本心から熱望する人の欲望は、どんなことが合っても止めることが出来ない…
こんにちは、サチヲです。
やっと…やっとこさ読むことが出来ました。
作者である『魚豊』先生は、デビュー作でマガジンポケットにて…100mだけ誰よりも速ければ、どんな問題も解決する…という『ひゃくえむ。』を連載。
その連載を終わるや否や、各誌の有名編集者から執筆してほしいとと引く手数多な状態だったとは有名な話であろう。
“その”魚豊先生をビックコミックスピリッツ編集者・千代田と出会い同紙で地動説を説いたマンガを執筆する。それが…
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☆★☆☆★☆もくじ
【マンガ】『チ。ー地球の運動についてー』 | 本心から熱望する人の欲望は、どんなことが合っても止めることが出来ない…
そう…この目である。超合理的に生きてきた主人公ラファウの唯一の趣味…というか好きなことは天体を見ること。
しかし、天体を見ることを禁止されてしまう。合理的に生きてきたラファウにとっては「別にどうでもいいこと…」であり、特に気にせずに毎日を過ごしていたが…夜更けに、ふと窓から外を見ると星空が見えた。その時の『目』が、先ほどのページで描かれた『目』である。
人の願望というべき『欲』を、見事に描き…一気に物語に吸い込まれました。
『生きざまと信念を描いた…』と謳い文句でありますが、それ以上の熱量があります。絶対に世間では大きな声で言えない…宗教上の倫理観でも締めつけがあり言えたものではない世界の中で、『どうやって自由に考えることが出来るようにするのか…』。
一見、現代としては…特に日本という国では考えられないくらいの言論統制された中で、『人の欲望』と『人の執念』を言ってはなんですけど『地動説』という地味な題材で連載できるのも、魚豊先生の実力があってのことなんでしょう。
地味とは言え、いざ読んでみると思った以上に過酷で残酷で未来なんて見えない世界に襲われるのです。そんな中、ほんの少ない光を紡いで研究する姿に『ナニか』を感じずにいられません。
実は…『実際の歴史において地動説が強烈な迫害を受けたという記録は残されていない』のです。
魚豊曰く…「この勘違いも面白く感じて、テーマにしたい! と思った」と語っており、完全なフィクション作品である。
でも!私めは思うのです。どの時代においても『勝ったものが正義』であり、結果『強いものが歴史を作れる(修正できる)』という世界線もあることを忘れてはなりません。
だからこそ、どこまでが本当で…どこまでが虚構なのか…そんな事も考えながら読み進めてもおもしろいですよ。
最後に
現在は。小学館コミックにて試し読みが出来ます。
最近、やるべきことに対しての熱量が足りないなぁ…とか、がんばれないなぁ…と思ったら、このマンガを思い出してください。
きっと、あなたの背中を押してくれることでしょう。
ではまた。