【マンガ】『金と銀』 ｜ 福本作品の真の名作は『金と銀』だということに対して…異論はありませんよね！？
こんにちは、サチヲです。
マンガの新装版…それは本編内容はほぼ変わらなく、従来版と装いを変えて出版されたマンガ。
なんと！金と銀の新装版まで出ているんです。私め、例によって全く知りませんでした。
今回、絵に関しては表紙を福本さんが書き下ろした“だけ”という強気の販売が出来るわけは…人気が高いからです。売れるからです。名作だからなんです！！
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もくじ
【マンガ】『金と銀』 ｜ 福本作品の真の名作は『金と銀』だということに対して…異論はありませんよね！？
まず最初に、クリアしないといけないことがあります。
この主人公2人の…顎に慣れてください。
白髪の煙草を吸っているのが銀さん。顔と身体のアンバランスな所など、どうでもいいんです。この鋭利な顎を見てください。芸術品です。
そして、将来の金さんになりうる人物、森田。このリアス式海岸もびっくりな顎。これが新装版となった今でも健在なのが最高です。
誤解を招くような言い方ですが…私、尊敬しているんですよ。やっぱり最初は絵に抵抗はありました。
しかし…画力の向上を捨て、緻密な心理描写と強烈な人物描写に特化したシナリオに全てを注入した漢『福本伸行』は現実問題めちゃくちゃ面白いし、ワクワクするし、手に汗握るんです！しかも、売れているんです！
自分の得意な部分に特化し、しかも商業ベースにのせた作品を書き続ける。こんな人はそうそういまません。
あえてこのような言い方をしますが、裏社会のヒーローである銀さんが、定期的に金言を量産するんですよ。
しかも、内容が普段使えないような言葉というか…豆知識をね。
例えば…
「裏金をつまもうなんて連中の運命は三つしかねえんだ しぼられるか うばわれるか 殺される！」
「不正融資。この犯罪は一人の行員… 貸し付け課長あたりを抱き込めば比較的かんたんに実現する」
「ホームランが打者のもとを放たれてスタンドに届くまでの滞空時間みたいなものだ 犯罪が完全に成立するまでの…スキマのような時間」
過去に言ったこともなければ、聞いたこともない。将来、友達に言うことも無いような言葉をたくさん量産してくれるんです。
ギャンブルマンガを描いている人と思われがち…というかそうなのですが、福本先生の真骨頂は『極限の状態で人間はどのような判断をするのか』という究極の人間観察が出来る稀有な作品なんです。
最後に
福本さんは『カイジ』だけではないんですよ…カイジ好きなら、是非とも通って欲しい道です。
ではまた。