【日本語勉強】#7『だから』 | 接続詞の後、書き手の判断を示す便利な言い方。
こんにちは、サチヲです。
日本人なら、何も考えずに使っている言葉。もちろん『母国語』というモノがあなたの国にもあるでしょう。
そんな母国語も、ちゃんと使い方を学ぶと、相手にもっと伝わるし、文章は読みやすくなるし、結果いい事がいっぱいです。
特に『接続語』に注目して、日本語の世界を見てみましょう。
今日の接続語は『だから』です。
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☆★☆☆★☆【日本語勉強】#7『だから』 | 接続詞の後、書き手の判断を示す便利な言い方。
[だから]は、【そうであるから・それゆえ】の意味で、【それまで述べた内容を受けて、それを理由として起こる事柄を、書き手の独断で示したい】ときに使います。
後続内容には書き手の憶測や意見、指示、見解などが来ます。
主観が強い表現のため、客観性が求められる論文等にはなじみません。
ちなみに、[だから]を丁寧にした言葉には、[ですから]があります。読む人に与える印象は[だから]よりもソフトになります。
◆たとえば◆
- あの人は聞き上手だ。だから、女性から好かれる。
- 遅刻ばかりする。だから、信用が無くなる。
- 風邪をひきました。ですから、会社をお休みさせていただきます。
女性から好かれるのは、個人の感想です。
別に遅刻をしても、全ての人に信用が無くなることはありません。
風邪を引いても、会社に行く人はいます。(めちゃくちゃ迷惑ですけど…)
このように、喋っている本人の主観を表したいときに使います。
そしておもしろいことに、主観とは真逆の客観的な表現をする時に使う接続詞もあるんです。
[だから]ほど主観的、独断的なニュアンスがなく、客観性が求められる文章に使える接続詞[なので]
[だから]に似た言葉に、[なので]と、[なので]を丁寧にした言葉[ですので]があります。
[なので]はカジュアルで話し言葉です。礼儀や格式を求められる文章では[ですので]を使いましょう。
◆たとえば◆
- コロナが流行ってます。なので、手洗いうがいを徹底しましょう。
- 当日は試験があります。ですので、筆記用具をお持ちください。
このように、ある程度の「そりゃそうだよね!?」という当たり前の事や、多数派の意見の場合に使います。
本当に日本語のニュアンスは繊細ですよね。
ではまた。
次回はこちら。
【日本語勉強】#8『それゆえ・ゆえに・そのため』 | 「…という訳です!」理由・原因を重視した接続語 | サチヲん家 (sachiway.net)
前回はこちら。
【日本語勉強】#6『裏を返せば』 | 隠れ潜む意図をあぶり出す。そんな接続語の世界へようこそ。 | サチヲん家 (sachiway.net)