/>【映画】『ルックバック』 | アニメの真の姿、アニメの分水嶺、アニメのアノマリーと呼ばれる映画をやっと観に行けました。
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【映画】『ルックバック』 | アニメの真の姿、アニメの分水嶺、アニメのアノマリーと呼ばれる映画をやっと観に行けました。

★布教 エンターテイメント

こんにちは、サチヲです。

ネタバレ無しで作品の良さを伝えられたら…と思います。

同業者である、マンガ家から良い意味で嫉妬や尊敬を集める異彩を放つマンガ家・藤本タツキ。
この方のイケてるエピソードから、常人離れしたエピソードまではキリがないくらいネットに落ちている。
そのことを含め、既に“周知の事実”というのがファンはもとよりお金を出す大人にまで浸透している。
全ての作品に通じる、単純な“説得力”と、素人の私にも突きつける“他の人とはナニカが違う”と思わざるを得ない藤本タツキ作品。彼の作品の映画化となれば、観に行く以外ほかの選択肢は無い!と私は思い、映画館に足を運んだ次第です。

正直。やっぱり映画館に行って良かったです。映画館にしかない没入感と集中力。こればっかりはどんな映画環境を家で作っても…再現不可能な体験だと思います。

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【映画】『ルックバック』 | アニメの真の姿、アニメの分水嶺、アニメのアノマリーと呼ばれる映画をやっと観に行けました。

© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会 この劇中に出てくる4コマ漫画にすら「おもしろ過ぎる」や「天才」と、現役4コママンガ家に言わしめるほど…どうやらスゴイのである。

最初の感想。ただただ…愛おしかった。次に、彩りが良いという意味ではなく作品の色が深く濃い

改めて天才は居ないことが分かった。
天才とは、物事(お化けや株式投資やFX等…)に対する怖さと一緒で、結果は明確に示しているが、自分が過程を知らないだけである。
この作品は、過程である“その部分”をあますことなく丁寧に描くから…愛おしく感じました。そして、結末を知っているからこそ…最初から涙しか流れませんでした。

世の中。他人からは努力している人に見えるほど、本人は努力の自覚が無い。言い過ぎかもしれないが…がんばっている人ほど、他人からもらう「がんばってね」という言葉を、軽々しく言って欲しくないし嬉しくもないし「いやもう頑張ってわ」と思っている。だって、私自身にしかわからない“どうしようもない感情から来るモチベーション”は、人(他人)に説明のしようが無いからです。
その“どうしようもない感情”を、臆面もなく、きっと恥ずかしい事であり、口に出して言えないような『衝動』を、とても分かりやすくストレートに映像だけで表現しているのです。
皆まで言っていない…それが痛々しくも、愛おしいのです。

キャラクターの感情の変化。

キャラクターの絶頂と挫折…と言うと陳腐だが、“それ”を小学生で体験しているのである。
自分の努力がちっぽけに感じる時。負けたくない相手が同級生だった時。もちろんルックバックのキャラクターより、この身を捧げている人はそこまで多くは無いと思うが、“似たような”状況は誰にでもあるのではないだろうか。特に“目指している人”にとっては目を背けたくなるのではないだろうか。

ルックバック…過去を振り返る。
あなたは過去を振り返り、乗り越えて自分の道を進むことができる強さを持っていますか。私は乗り越えることができません。
でも、今一度過去を振り返り…自分の鏡として向き合おうと思う。というか、他人事と思えない親近感があるのです。
よくある、『天才肌』のキャラクターだと、観ている方は「あぁ、この人は普通の人ではないよね」という感じに、距離を取らざるを得ない。しかし、ルックバックのキャラクターは違う。それは結果である『結果への道』を、もはや必然とも言えるし、自明ともいえるくらいの『過程』を余すことなく泥臭く描いているからである。

兎にも角にも“そう”思えたのは、このアニメ映画が…全てアナログ…そうセル画のみで制作されたから他ならない。
今!この時代に!“あえて”セル画で通す作家性を全面に出した最高傑作であることは間違いないと思います。もちろん原作者である藤本タツキのシナリオと画力と構図と構成力が大前提にある。
更に!アニメ映画化に対して、藤本タツキから『バケモノアニメーター』と言わしめる監督・脚本・キャラクターデザインを手がけた押山清高さんをはじめ、商業ベースに乗せる“多くの大人たちを動かす力”があったことは極めて重要だと思う。

乗り越え方。

ネタバレはしたくないので、ふわっと言うが…過去の自分を思い出す(小学生の時に書いたサイン…)時、自分のやるべきことを再認識する。
振り返ってもなにも変わらないはずなのに、そこは“確かなメッセージ”がある。それを真正面から受け止め、歩む姿に…また涙する。

最後に

映画上映中、ずっとダバダバと泣きっぱなしでした。本当に、単純に、独りの時間を楽しませていただきました。
コレを20代の時に観たら…モチベーションが相当上がったと思います。…いやいや!思った時が適齢期!!今からでも遅くはない。

今日も、ウチに遊びにきてくれてありがとね。
ではまた。