/>【物語の作り方~新井一樹 著~】『才能があるのかないのか問題にけりをつける』 | 芸術系から仕事まで使える普遍的な考え方
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【物語の作り方~新井一樹 著~】『才能があるのかないのか問題にけりをつける』 | 芸術系から仕事まで使える普遍的な考え方

★学び 普遍的

こんにちは、サチヲです。

『才能』を大辞林で調べると“物事を巧みになしうる生まれつきの能力。才知の働き”とあります。
そう。“生まれつき”だからこそ夢をあきらめる理由になり得る…いや、私の場合“言い訳”にして納得してきました

そもそも才能とは特別な能力という感じがするので、今やっていることに対して「自分には才能がないんじゃないか…」と諦めにも似た漠然とした不安に襲われます。
キーワードが出ましたね。そうです。『不安』は『知らない』から引き起こる現象でもあります。
本書ははっきりと明確に分かりやすく『言語化』することにより、才能を『知っている』状態にしてくれて不安を解消してくれるのです。
核心に入る前に、本章を読むにあたり大前提の考え方を復習します。

  • 『何を書くか』✖︎『どう書くか』=面白い物語

この公式だけおさえて、先に進みましょう。この公式の詳細については以前のブログの中盤あたりを読んで頂けると助かります。
そして不安を解消した先に“どんな状態”が待っているのでしょうか。それは…

  • 才能という言葉で、創作から逃げないことです。

もう、才能を理由に諦めなくて良いのです。もう、生まれつきだからという事で諦めなくて良いのです。漠然とコントロール出来ないと思っていた部分が、実は明確にコントロール出来る部分があったのです。

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【物語の作り方~新井一樹 著~】『才能があるのかないのか問題にけりをつける』 | 芸術系から仕事まで使える普遍的な考え方

本書では『才能のあるなしは、自分で判断できない』という言葉からひも解いていきます。

才能とはスポーツのように身体性がが左右するわけではない点、数学のような正解が存在しない点から才能の有無を判断するのは難しい。そもそも“才能のあるなし”については、その道について極めていなければなりません。なので、道半ばの人が自分で判断できるものでもありません。

もはや、悩んでも意味が無いことと訳しています。
その事を前提に、才能の定義をしていきます。それが…。

  • 才能とは、他人の人に書けない物語を書くことができる能力

「ん?おいおい。他の人に書けないような物語が書けないから悩んでいるんじゃないか」という声が聞こえてきそうですが…“それでいい”のです。
本書曰く、『あなたが今から書こうとしている物語は、他の誰にも書けないからです。プロにも書くことは出来ません。絶対に、です。』と言い切ります。
著者である新井さんはシナリオ・センターで『シナリオ・ワークショップ』を担当しているので、10年間で4,000名近くの方々のシナリオを見てきました。その中で一度として同じシナリオを見たことがない。と仰っています。
要するに、書けばいいのです。弾けばいいのです。描けばいいのです。撮ればいいのです。作ればいいのです。“それ”がこの世界で唯一無二の作品になる事を知ってください。
だから才能は悩んでも意味が無い!と言い切っているのです。才能とはあなたが“それ”を生みだした時点で『才能がある!』と思っていいのです。
す、すごくないですか?この言語化。

では、どこで差がつくのか。それが『技術』です。

大前提の公式『『何を書くか』✖︎『どう書くか』=面白い物語』を思い出してください。
『何を書くか』が作家性であり、作家性と才能は“ほぼイコール”です。
技術が『どう書くか』の部分で“誰でも”習得することができます。と説いているのです。
この部分が“コントロールすることができる”部分なのです。
なぜか。
それは学べば!練習すれば!時間をかければ!習得できる『技術』だからです。

「『何を書くか』と『どう書くか』の教え方、教わり方一つでここまで違うのか!!」が分かるエピソードがこちらにあるので、お時間があれば是非!読んで頂きたい。
“才能がない”という壁にぶつかるメカニズムが良く分かるお話ですよね。

だから「『何を書くか』と『どう書くか』を別のモノと理解することにより、生まれつきのような才能というぼんやりとしたモノではなく「私にないのは、才能ではなく、才能を活かすだけの技術なんだ」というコントロール可能な現実と向き合うことが出来るのです。

この本では『どう書くか』という表現技術についてだけ、書かれているのです。
だからこそ!最初に『才能という言葉で、創作から逃げないことです本書では言い切れるのです。

相当、背中を押してもらえる言語化だったのではないでしょうか。

最後に

私のアウトプットが下手すぎて伝わっているか不安です。もう直接本を読んでもらいたいくらいです。

本書では“たった10ページ程度”であるが、1ページの文字数はめちゃくちゃ少ないので“ほぼ5ページ程度”でここまで濃密な情報量が詰め込まれているのです。
正直…20代の頃に知りたかってですよ。まぁその時は人の話を聞かなかったとは思いますが…。
この考え方が、あなたの“きっかけ”になれたらうれしい限りです。

ではまた。