【繊細な1ページ】『ファブル』 | 戦いだけが優れているのではない。男性と女性の心の動きや気遣いを『絵』だけで魅せる…
こんにちは、サチヲです。
やっぱりファブルが好きなのです。
どうしたって硬派だし、大げさのようで大げさではない。なのにファンタージもしっかり入れ込みながら、リアルと思わせる技術もある。
これは、『マンガ』だからこの“間”だと思います。
もちろんアニメなら、現実に即した時間を使うことにより観客と登場人物をリンクさせてリアリティーを出しますが、マンガの原作は“読む人の速度”に委ねられるのです。
こればっかりはコントロールできません。逆に言えば、マンガの世界は作者の世界観なのに、実は100人の読者がいたら100通りの世界が広がっているのです。
そんな偉業をとも言える作劇を!平気な顔をしながら、自作の“ふり幅”を常に広げてくる、最高に変態なマンガ家・南 勝久先生のマンガが好きなのです。
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☆★☆☆★☆【繊細な1ページ】『ファブル』 | 戦いだけが優れているのではない。男性と女性の心の動きや気遣いを『絵』だけで魅せる…
いつものように細かい説明はしませんが、“明らかに”明が次の敵になり得るの話を電話でしています。しかも、奥さんである岬ちゃんは“聞こえているのに”聞こえていないフリをしているのです。もしくは、アキラの事を信頼しているから口出しはしないですし、自分が口出しすることでアキラの考え方を否定もしたくない。良き妻でありたいという自分の願いとアキラの静かに暮らしたいと言う素朴な未来を一緒に過ごしたい。
どれも正解ではありません。でも可能性の一つでもあります。
私が言いたいのは、そこまで考える“余白”を作ってくれるのです。もう今後に描くであろう新作のアニメを作っている場合ではないのかもしれません。
そんな些細な事を感じながら、人生の後悔があります。
それは、また今度。
ではまた。