こんにちは、サチヲです。

日本文化を学ぶためにおススメされたのがこの本なのです。
私め、全く知らなかったのですが…作家の司馬遼太郎と、日本文学研究者・文芸評論家・翻訳家のドナルド・キーンは公私にわたる長年の親友なのです。
出会ったキッカケは、1970年代初頭、中央公論社の社長の引き合わせにより出会い意気投合しました。
その対談をまとめたのが『日本人と日本文化』という本なのです。

いやもう知れば知る程、2人の凄さがこぼれ出すのです。よくある謳い文句として…

【読書】『日本人と日本文化』 | 司馬遼太郎とドナルド・キーンの対談形式だからこそ読みやすいッ!!

日本の歴史小説の大家である司馬遼太郎の「日本人とは何か」「この国の形は何か」という視点と、日本文学・文化の世界的権威であるドナルド・キーンの「外国人の視点から見た日本文化」という視点が見事に交わるもの…云々。

という具合に、歴史認識がまだまだ甘い私にとっては「こりゃ本格的だな…大丈夫かね」と不安に感じました。
事実、最初の『はじがき』は司馬遼太郎が単独で執筆しているのですが…私が全く読みなれていない文学チックな美しい言葉の言い回しが多用され、情景を真剣に想像しないともったいない・・と思わせる言い回しもあり「やっぱりコレ、おれは全部読めんのかね」と逃げ出したくなりました。
しかし!本編である『対談形式』になると、途端に分かりやすくなったのです。
もちろん私の知らない歴史上の人物や、当時の言葉が溢れていますが…それでも読みやすかったです。

なによりも、キーンさんって何者なん!?と思うくらい日本に精通しているのです。
なにかね、読み進めていると日本文化に対する『二人の常識』が当たり前のように出てくるのです。
敬遠しがちな世界観なのに、うまい具合に『知識欲』を刺激してくるのですよ。例えば…

日本文化というのっは、平安時代からスタートさせることがもちろん常識ですけど…

と、いう感じに「みなさんの知っての通り」的にどんどん話を二人で進めていく文体は読んでいて逆におもしろいのです。
日本文化を学びたいからといって『専門書』にあたるのはいい事なのですが…私のように読書筋肉が鍛えられていない人ならば、このような対談形式の本をおすすめします。
とはいえ、『ソクラテスの弁明』のような例外もありますがね。

最後に

全部読んだとしても、知ったような感じになるだけですが…一つずつ階段を登るとします。

本のおすすめする時は「先ずはあなたの街の図書館で探しましょう」です。
ちなみに、私の住む図書館では『図書所蔵数 1冊・予約数 0人』でした。
コレならあなたの街でも直ぐに借りられそうな感じがします。

私の場合は、「中古の本をバリューブックスで買う」の一択です。
しばらく図書館を使っていたのですが…もう待てないのです。
古本を買って、響かなければ直ぐに売ればいい。という考えになっています。
もしも新品が欲しいのでしたら、普通に『Amazon』に売っていますよ。

ではまた。