/>【読書メモ】『声優魂』大塚明夫著 | 夢を見る人に対して現実を直視させる言葉
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【読書メモ】『声優魂』大塚明夫著 | 夢を見る人に対して現実を直視させる言葉

★学び イケてる本

こんにちは、サチヲです。

今回の写真は菊です。綺麗に一輪咲いていますよね。
もしも、あなたが夢を追っている人だとしたら、先程の菊のようにしっかり咲けばいいですが…必ずしも『あなたが』咲いているとは限りません。隣の『つぼみ』の状態かもしれません。もしかしたらそのまま咲かないかもしれません。

よしんば花が咲いたとしても、蝶や蜂にすら全く見向きもされず、ただ枯れてお終いになる場合も大いにあります。
それでも、あなたは自分自身に水をあげ、日光にも浴び、栄養を取り続けることができますか?というお話です。

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【読書メモ】『声優魂』大塚明夫著 | 夢を見る人に対して現実を直視させる言葉

大塚明夫が一番言いたいことは『声優だけはやめておけ』です。

未知の世界である、声優のリアルを知る大塚明夫の歩んできた声を聴かせていただきました。
自分の人生のお役に立てるようなメモになっています。とりわけ、夢を追っている人に問いかけている言葉です。

数々のメモをご覧ください。きっと、あなたの心に汗をかく言葉があると思います。

  • 才能の重要さについて語るのはとても難しいです。なぜなら、芝居ひとつとっても『センスのある奴は、ほおっておいてもできるし、できない奴は何を教えてもできない』の一行で済んでしまう話だからです。
  • 理想の上では、学校などはこの『できない人』を『できる人』に育て上げる場所ということになっているのでしょうが、私の見てきた限りなかなかそうもいかないようです。
  • 社会的には認められず、技術のレベルより人気が優先され、苦労分のお金が儲かるわけでもない。それが職業としての声優の実態です。
  • 芸能人の吹き替えは良くない!と聞くが、良い演技をすることが命題である
  • ダメ出しがないリテイクがないと言うことと合格点の演技ができたかどうかは別問題です。
    もしかしたらこいつはこれ以上できないやつみたいだからこれで我慢をしておくかと思われてるかもしれない
    でもそこで一歩踏み込んだ主張する。他の声優にはできない演技をしようとあがいてみる。そうした時、初めて「もうちょい喋らせてみようかな。違う役もやらせてみようかな」と思われるのです。

声をけなされてめげるヤツは生産社会に戻れ

  • 自分自身で何かを表現し、発信していく以上、批判はあって当たり前です。全員が肯定してくれるはずない。その両方を受け止めるかをしなければ、声の仕事などやるべきではありません。
    現場に呼ばれたときに気持ち悪いと言われる位どうってことありません。「うるせーばーか」と心の中で思っておしまいです。
  • 舞台役者だろうが声優だろうが芝居をすることには変わりありません。褒められることもあればけなされることもあるマネージャーや音響監督など蜜にかからなければならない人間もたくさんいます。
  • 私にはなぜ仕事がないのでしょうと、相談を受けたとき私はすぐに答えました。
    それは下手だからだよ。身も蓋もないと思われるかもしれませんが、仕事が来ない理由というのは基本的にこれ以外ありません。

かくいう私も『音楽で食べていく』という夢を見ていましたから。

夢を持つことは悪いことでもなければ、見ることも悪いことではありません。

私の敗北の原因は明確で、『無計画』の一言に尽きます。
夢を明確な『目的』と数値に落とし込んだ『目標』にしていませんでした。

いわゆる『夢の空洞化』と言って、現在の自分と、理想の自分の間に『何をやれば埋まるのか』と言うのが全く分かっていなく、ただがむしゃらに動いていただけでした。

例えば、これからあなたは『カレー』を作ろうとします。

材料も、一通りそろえました。

しかし…ジャガイモを揚げたらいいのか、焼いたらいいのか分かんね。肉をみじん切りにするのかミンチにするのかも分かんね。カレーのルーをこんがり焼けばいいのか、天日干しにすればいいのか分かんね。

そんな状態なのに、「おれは将来、美味しいカレーを作ってカレー専門店をオープンさせてバリバリ儲けるぜ!!」と、言ってるようなもんです。

そんな夢の話を聞いたら、あなたはどう思いますか?どう声をかけてあげますか?…そっとしておきますか??

ちなみに、私の場合は「おれは将来、バンドでメジャーデビューをするぜ!!」と言って、よだれを垂らしながらギターを弾いていただけでしたからね。そりゃ歴代の彼女は、みんな呆れてどっかに行ってしまいますよ。

ふぅ。。

最後に…

大塚明夫氏からのメッセージ

応援はしないが、邪魔もしない。もしもお互い生き残っていられたなら、胸躍る物語の中で、相まみえよう。それが俺たちの、一番の望みのはずだから。

ではまた。