/>【読書感想】『20歳の自分に受けさせたい文章講義』 | もっと読みやすく、もっと伝わりやすくする為に『論理展開』を学ぶ…
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【読書感想】『20歳の自分に受けさせたい文章講義』 | もっと読みやすく、もっと伝わりやすくする為に『論理展開』を学ぶ…

★学び イケてる本

こんにちは、サチヲです。

やはり定期的に文章の勉強をしないといけませんね。
放っておくと直ぐに自分のクセに戻ってしまいます。

  • 今回は、『論理展開』。別名『構成』からのアプローチです。
    自分の文章に説得力を持たせ、結果、読みやすい文章にするためのステップをドラマや映画から学んでいきます

さぁここに、著者である古賀史健先生の言葉と、私の読書感想というメモを残しておきますね。

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【読書感想】『20歳の自分に受けさせたい文章講義』 | もっと読みやすく、もっと伝わりやすくする為に『論理展開』を学ぶ…

と言いつつも、最初にびっくりすることが書いてありました。
『論理展開に客観的な正解は無い。なぜなら、書き手によってどんな言葉をチョイスし、どんな順番で論を進め、どんな言葉で締めくくるか全く違ってくるからだ。だからこそ難しいのである。』

と、前提を読んでしまった私は…逆に「まぁ言われてみればそうだけど…え!?じゃどうすればいいん??」という感じに、『動機の興味付け』の書き方もついでに学べました。
さて、論理展開の考え方とはなんぞや!?

起承転結に囚われるよりも、ドラマや映画の映像表現を参考にすると良いらしい。それがこの3つ。

  1. 導入…客観のカメラ(遠景)
  2. 本編…主観のカメラ(近影)
  3. 結末…客観のカメラ(遠景)

例えば…こんなドラマがあったとします…
『ある男の子が、大学構内で出会った女の子に恋をして、湘南の浜辺で告白し、見事ハッピーエンドを迎える』
この時に注目するのは、カメラの位置距離、そして役割である。

1,導入…ドラマが始まる前に必要なのは、今から何が始まるか?の説明

何の事前情報を持たない視聴者に対して、制作者はまず「ここは大学ですよ。」や「季節は春ですよ」などの状況説明する必要がある。

そのため、ファーストカットは、かなりの高確率で大学のキャンパス。校舎を、遠くから眺める映像になる。
もしくは一緒に並木道や芝生の緑などを収めれば、季節感を伝えることもできるだろう。

もちろんこれがオフィスラブを題材とした恋愛ドラマなら、ファーストカットはオフィス街の遠景になる。
いきなり脇役の部屋から始まるようなドラマでは、視聴者の混乱を招くだけだ。

2,本編…主観。続いてカメラは主人公の男の子をとらえ、女の子をとらえる。

女の子の出会い、初めて声かけたときの緊張した様子、楽しげに電話で話す顔、初デートの映画館。
カメラが遠景になる事はほとんどなくなり、極めて近い距離(半径数メートル)でのショットが続く。

そして物語のクライマックスとして湘南の海に出かけ、ついに愛の告白をする。彼女は笑顔でそれに応え見ると2人が結ばれる。
このあたりは顔のアップなど、主観的ショットの連発になるだろう。

3,結末・エンディング…客観(俯瞰)ここでカメラもう一度遠くから2人をとらえる

夕日の沈む水平線を背景に、美しい風景の一部として2人を描き出す、などはよくあるシーンだ。
こうして主人公たちから距離をおくことで、ナレーションやテロップなどの『客観的な説明』も入れやすくなる。

また静的なロングショットに切り替わることによって、視聴者はアクション(物語)が終わったことを知り、ハッピーエンド受け入れる

こちらを『文章』に落とし込むと…この3つになります!

  1. 序論…客観のカメラ(遠景)
  2. 本論…主観のカメラ(近影)
  3. 結論…客観のカメラ(遠景)

1,序論…ここで語るのは客観的な状況説明

これから本論で何を語るのか。なぜそれを語る必要があるのか。世の中の動きはどうなってるかなどを、客観的な立場から明らかにする。
カメラはずっと高い地点から俯瞰で対象をとらえている。

2,本論…序論に対する自分の意見であり仮説である。

カメラは対象にグッと近寄り、限りなく主観に近いポジションから対象を描いていく。
自説を補強・検証するためにロングショットを差し込む挟むことはあっても、基本的には半径メートルの映像だ。

3,結論…再び客観的な視点に立って論をまとめていく。

展開された自分の意見を『風景の一部=動かしがたい事実』として描くわけである。

このようにドラマや映画にある、3つのカメラがあるという考え方で文章を書くと…

文章と文章のあるべき順番も理解しやすくなる。文章の説得力も増してくる。
そしてもちろん、文章全体にメリハリがついて、リズムもなってくる。

今まで学んできたことを踏まえて、私が気をつけるべきチェック項目があるとしたら…

  • 今、私の文章は本編に入る前に、しっかり導入説明をしていたか?
  • 説明のためのエピソードの順番や、話すべきことを書いているのか?
  • 今書いている内容の距離感は?同じ内容や同じ角度から書いていないか?
  • 論調が展開するときに、それを知らせる言葉(遠景のカメラ)は入っているのか?

このような事を意識して書くと…結果、読みやすい文章になるんですね。

最後に

これからドラマや映画を見るときは、カメラの視点を意識しながら見ると面白いかもしれません。
「あ、この場面展開は分かりやすかったな…文章で落とし込むと…」や「ん?どうして過去エピソードをここに入れたのかな…あぁこれが別角度のカメラアングルなんだな…文章で落とし込むと…」となるかもしれませんね。

でも、こんなこと考えて見るのは楽しめないので…ほどほどに。

ではまた。