それが作曲モンスター菅野よう子といわれる所以。。
こんばんは、サチヲです。
だいぶ偏っていると思いますが、日本の音楽を語るうえでプレイヤー以上にチェックをするべきは『作曲家』である。
マンガで言うところの原作者ですね。
今の時期ならば、鬼滅の刃の映画で『炎(ほむら)』を作曲した梶浦由記さんを紹介すべきですが、じつは最近知ったので…まだ語れません。
今日語らしていただく方は作曲モンスター『菅野よう子』さんです。
この方については、今までどんな曲を作ってきたかを話すより、エピソードを紹介したほうが『モンスター』度合いが伝わると思います。
出は早速。
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「コンクール荒らし」のように言われていたのは小学校2年生以降のことで、一番古い音楽の原体験を振り返ると、讃美歌との出会いがあったんですよ。たまたま幼稚園がカトリック系だったので。しかも先生があまりオルガンを弾けなかったから、私が代わりに伴奏してあげていて(笑)。
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おいおい。小学生で自分のミドルネームが『コンクール荒らし』なんていますか!?
続いて…。
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その頃の私って、コンクールやコンテストでは一位を取るために「審査員が気に入る曲を作ろう」と思っていたんですよね(笑)。子供ながらに、「ここで転調すると大人にはウケるぞ」とか、審査員が喜ぶツボを心得ていて。そういう曲を作っていたら、ある日のコンテストで審査員だったその方(芥川)は「そんなことしなくていい」と。「好きなように作りなさい」って言ってくれたんですよね。その頃は、コンクールでは「なんでもいいから一位にならなければいけない」と思っていたから、大人が「子供とは思えない!」と驚いてくれるような技術はたくさん持っていて、
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既に、商業ベースで曲をつくることをしているのがスゴイが、それが出来るのもスゴイ。
あえて普通ということばで説明します。
アマチュアから初めて事務所に入り、プロとして活動するときにやっと「今まで自分が気持ちい音楽だったが、これからは他人が気持ちい音楽をつくるのか…自由に音楽がつくれない…」と20歳過ぎて悩むところを、7歳でいわゆる『売れる曲』をつくっていたんですよ。
そして…
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『マクロスF』は、脚本を読んだ瞬間に「売れるな」と思いました(笑)。ずっとCM音楽を作ってきた関係もあって、流行る企画やヒット商品になるものの匂いには割と敏感だと思います。今気付きましたけど、そういう嗅覚みたいなものって、「コンクール荒らし」とか「コンテスト荒らし」と呼ばれていた小学生時代に生まれたものなのかもしれませんね。音楽を使った「大人の喜ばせ方」というか (笑)。もちろん、それだけでは動かない物事は山ほどありますけど。
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ここに繋がるんですね。
信じられませんが、マイケルジャクソンやマドンナを無理やりコピーをさせられていた時に「なんでこれが売れてるのか意味分かんない!」とか言っていたのに、そこで終わらさないでちゃんと分析していくことで「ヒット曲のクセ」みたいなモノを覚えたとも言っていました。
しかも、行動力というか『探求心』がハンパないです。
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「どうして同じようにドラムを叩くのに、黒人と白人の音楽でここまでリズムは違うんだろう?」というのがわからなくて、実際にニューオリンズまでジャズやファンクを聴きに行ったんです。
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素晴らしい。
最後に。
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ウィーンに行って、ウィンナーワルツを聴いた時に思ったんですよ。あれは踊るための音楽だから、ただ座って聴いていたらダメなんです。その音楽やリズムが生まれた場所に行ってその意図に触れないと、良さが分からないものは多いですね。話を戻しますけど、『カウボーイビバップ』でやったことは、私にとってはブラック・ミュージックへの憧れを形にしたものでした。
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いかがですか、菅野よう子。
興味ある方はこちらもどうぞ。
https://www.jvcmusic.co.jp/flyingdog/-/Artist/A008451.html
手広く(笑)曲をつくっていますから。
ではまた。