/>クリスマス中止のお知らせ【竹田恒泰のクリスマス考察】
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クリスマス中止のお知らせ【竹田恒泰のクリスマス考察】

✒リテラシー 宗教リテラシー

こんばんは、サチヲです。

『クリスマス中止のお知らせ』とは!?

「他人の信仰は尊重します。だから自分の信仰も尊重します。」

という、枕言葉をつけてはじまった竹田恒泰のクリスマスについての考察がとてもおもしろくて勉強になりました!早速、文字起こしをしたので紹介させてください。

  • そもそもクリスマスという行事に違和感を覚えている人
  • キリスト教でもないのにはしゃぐのはどうかと思っている人
  • キリスト教だけど、本当のクリスマスはこんなんじゃないと考えている人

そんなあなたにとどけーーー!!

 

クリスマスというと商業主義に陥っているんですよ。本来、信仰上そうあってはならないんですよね。

2005年にローマ法王はこうコメントしてます。

「現代の消費社会の中でこの時期が商業主義に、いわば汚染されているのは残念なこと。このような商業主義による汚染は降誕祭の本来の精神を偏執させてしまう恐れがある。降誕祭の精神は『精神の集中』と『落ち着き』と『喜び』であり、その喜びとは内面的なもので外面的なものではない」

と言っています。

ローマ教皇はクリスマスがダメとは言わず、現代のクリスマス商戦がはじまって、お金が飛び交い、企業は企業でこの時ばかりにモノを買わせようとして、でそうすると精神的なモノとは違う形で商業主義に陥ってしまっている。これを戒めるということをローマ教皇は言ってるんですね。

で、クリスマスの歴史を知るとですね、今日本人がチャラチャラと浮かれているのはおかしなことなんですよ。基本的には私は神道徒ですからウチにはサンタさんは来ません。だからウチでは私がサンタをしなくてはならないんですけど…

また歴史で考えて欲しいんですけど、イエスキリストが生まれた日とみなさん理解しているんですが、聖書にはイエスキリストが生まれた日は書かれていないんですね。1000年以上にわたって、「いつなんだ!」っていう議論がもうずーっと欧米で、というかヨーロッパを中心にあったんですけども、結局、1月説・2月説・3月説・12月説と各月に説があって収集がつかなくなっちゃったんですね。聖書に書いてないから。で、どうしたかといったら『冬至』の日に決めたんですよ。

元々、キリスト教は信仰宗教ですからね。仏教もそうですけども。で、迫害されてたわけですから。信仰宗教で、現在のイスラエル、まぁベツレヘムという町で生まれたと。そして、聖地とされるのがエルサレム。イスラエルを拠点として生まれた信仰宗教ですよ。

ところがその後、キリスト教を国教とするような国があらわれるわけですよね。その大きな役割をしたのがローマですよ。ローマ帝国は国教としてキリスト教を指定するわけですよ。そこで、クリスマスの日程が徐々に決まりはじめるわけですよ。

つまり、元々ローマというのは…古代ローマとか古代ギリシャとかは多神教だったんですよ。彼らにとって大事な休み、祝日は冬至、ラーの神とか太陽神とか、いわゆる太陽が1年のうちにいちばん活動が低下するのは冬至ですから、その日っていうのは復活祭なんですよね。

だから、キリストっていうのは復活というイメージがあるので、元々ローマでお祝いがあった冬至を乗っ取ったというと失礼ですけどね、そこに乗っけちゃったんですよ。宗教によくある話で、お彼岸って仏教で日本の行事ですけど、元々神道の行事なんですよね。仏教が日本に入ってきた時に日本人がやってるお祭り、祭日に仏教が乗っかったわけですよ。日本には春季皇霊祭、秋季皇霊祭といって春と秋に亡くなった方と繋がる日があって元々神道の行事でした。しかし、いつの日かお彼岸と呼ばれ仏教になたった。元々インドにはお彼岸は無いですからね。

そういったように、別のところに宗教が入った時に、その場所にあるお祭りにかぶせてゆくっていうのは良くある話なんですよね。

だから、キリスト教が元々ローマにあった多神教のお祭りに乗っかった。これが12月の末ということで、冬至は太陽暦にすると毎年動きますけど、だんだんと12月25日というふうに決まったわけですよ。

元々、太陽神の復活祭に乗っかったものということ。しかも『もみの木』ってイスラエルにないじゃないですか。それにサンタクロースとか言ってあんな厚着してますけどイスラエルは冬でも寒くないんですよ。あんなに着てたら汗疹ができちゃいますよね。トナカイいないし、エルサレムやベツレヘムはソリ無理ですよ。

で、もみの木があって雪がしんしんと降りしきるなか、7人の聖者がキリストの生まれた馬小屋にきて…とか雪降らないでしょ。で、雪の降るイメージはドイツなんですよ。ローマ帝国の後キリスト教勢力がヨーロッパの全域に広がっていくわけですよね。その時元々ドイツにあった伝統的お祭りにまたキリスト教がかぶせていくわけですよね。その時に『もみの木』というのがドイツなんですよ。ドイツほど北に行って初めて雪のイメージがついたんですよね。

サンタクロースというのは有名ですけど、セイントニコラウス牧師さんというか神父さんがいて、その人が貧しくて娘を売らないといけないという、そういう貧しい家の事情を知った時にこっそりと家の中に金貨を何枚か靴下の中に入れた…そこから家に入り込んでプレゼントをあげるということに徐々に変化していくんですけども、サンタクロースというのは基本的にイギリスとアメリカなんですよ。ドイツというのはおじいちゃんが2人出てきて、良い子にはご褒美を。悪い子には罰を与えるという…ナマハゲみたいな…まぁドイツでは元々2人組なんですよ。元々そうやってあったものにキリスト教がかぶせてきたということなんですよね。

だから、信仰を尊重するとか言ってますけど、キリストがいつ生まれたなんて分からないんですよ。降誕のイメージと太陽神の復活祭という冬至にあてたわけですから、冬至って言ったら日本の出番じゃないですか。

だって我らが天照大神ですから、クリスマスは日本のものだとも言えるんですよ。冬至ですよ。

だから、クリスマスは冬至を祝うお祭りですから日本人としては盛大に…クリスマスケーキは食べますよ。冬至ですから当然カボチャのケーキを食べますよ。無病息災ですから。ハッピーメリー冬至!!

…で結局、天照大御神の活動がいちばん小さくなるのが冬至なわけですよね。だから伊勢の神宮の宇治橋のところ、冬至の日は2つある鳥居の正面から太陽があがって来るわけじゃないですか。昔の人はそこまで測量した上で位置関係で宇治橋をかけてるわけですからね。

冬至を境に、太陽の活動が明日から活発化していく。今まで寒かったけど、冬至を境に春に向かって暖かくなっていく。それでみんながんばれるわけですよね。

都市伝説じみてますけどもサンタクロースのイメージを定着させたのはコカコーラじゃないですか。あんな赤の派手なコート着てたら目立ちますよ。人の家に入るんですから。何であーなったかといと、元々茶色だったんですよね。ちょっと誇張してクリスマスだから赤ってやってイメージが先行し始めた時に乗っかったのがコカコーラですからね。コカコーラ発ではないけれども、赤いサンタクロースのイメージを定着させるのに相当力を発揮してしまった。

日本でサンタクロースが流行ったのは皇室と関係あるんです。大正天皇の崩御が12月25日だったわけですよ。そうすると先帝祭といって戦前ですよね、12月25日が祭日になったわけですよ。しかも大正時代って大正ロマンといって欧米のモノを色々入れたから西洋の風習ということで定着しつつあって、昭和に入った途端、25日が毎年祝日なわけですよ。みんな休みだからクリスマスってやるようになっちゃって…だから定着したのは皇室のおかげなんですよ。

このようにクリスマスは冬至。冬至なんて、どこの国でもやってることでね。べつにクリスマスという言葉を使っちゃいけないわけではないですけどもクリスマスの意義を知れば、すごく日本的な共鳴できる部分もあるので、神道徒だーとかいってクリスマスを毛嫌いする必要はないんですね。

以上です。

すごい!!分かりやすいし、おもしろいから聞き入ってしまいました!

宗教の流れが見えてきてとてもワクワクしました。本当に知らないことがいっぱいあります。

まだまだこれからですね。

メリー冬至!

ではまた。