仏教からの刺客『小池龍之介』 | この人に聞け!あなたの知っている仏教の世界観とは一味違う
こんにちは、サチヲです。
私が小池龍之介の魅力にハマったのは過去、Twitterでバズった記事です。
もくじ
仏教からの刺客『小池龍之介』 | この人に聞け!あなたの知っている仏教の世界観とは一味違う
それは、とある相談者に対して説法をするとまでお堅くなく、誰にでも分かりやすい形で応えているやり取りでした。それは…
【相談】
私は男性を信じることができません。怖いというより、嫌い。
話をしてもつまらない、頼りにならない、といった感情です。
東日本大震災の影響で不安が募り、若い男女に結婚志願者が増えているといいます。
私はそれを聞き、「なぜ?」と思いました。
知識を得ていけば、男性に求めなければいけないことなどそれほどないのではないかと思ってしまいました。
昔の日本男児だらけの日本であればそうは思わないと思いますが、現代男性のように打てば崩れる人たちに何かを求めようとは思えなくなってしまいました。
現在お付き合いしてくれる方がいますが、全くと言っていいほど普通のコミュニケーションを取ることを自分で制御してしまいます。
頼りにできない人間と結婚という形を取るのか、尼さんになることも手なのかもしれない。この状況を打開できる方法を教えてください。(静岡県 30代女性)
コレに対しての回答がコチラ。
【回答】
男性に対する期待値が異様に高いため、自縄自縛で苦しんでおられる。
それが、文面を拝見しての第一印象です。
男性に対して端的に興味がない人は、わざわざ「嫌い」とも感じませんし、「打てば崩れそうで頼りないからダメ」と、ことさらに否定したくもなりません。
「自分を楽しませられるよう、会話をリードすべきだ!」「頼りがいがあって、ただ一方的に自分を守ってくれる人であるべきだ!」。
そうして幼児みたいに庇護されたい欲望を持っておられるがゆえにこそ、それを満たせない現実の異性に嫌悪感を抱かれているのでしょう。
けれども、よくよく考えてみれば、「頼りにできない人間と結婚かあ…」と迷っておられる傲慢さ以外に、いったいご自身は相手に何を差し出しているのでしょうか。
かつての「日本男児」ですら、徹底的な男尊女卑の特権を得ることといわば交換に、女性を庇護していたのです。
現代のように男女平準化した時代に、何も差し出さずに「ただ勇ましく庇護してほしいよー」と駄々をこねても、そんな人を心から愛し守ろうと思える聖人君子は、この世にいません。
ご自身の陥っている状況を客観視するには、反対側から考えてみるのが役立つかもしれません。
すなわち、「近頃の女性は、女らしいおしとやかさも、かれんさもないから好きじゃない」とスネている男性に対して、あなたはやさしく、ないしは女らしく振る舞おう、という気になるでしょうか。
「他人の過ちを大げさに取り上げることにより、イカサマ師は自分の過ちを見えなくしてしまう」とは、『法句経』に残る釈迦の言葉です。
「頼りがいのある男性に出会えないのは、自分の性格ゆえでは?」と、視線を180度転回してはいかがでしょうか。
■回答者・小池龍之介
ワオ!でございます。これ以上ない穏やかな口調の中に的確に問題点を抽出し、分かりやすいエピソードを交えながら伝える、そのやりとりに感動して一気にファンになりました。
しかし、私のように第三者からしたらめちゃくちゃ納得出来ますが…コレ相談者からすると受け入れがたいですよね。
というか、受け入れる度量があるのならこんな相談しないと思うんですよね。こんな正論を突きつけられたら、多分…もっと男が嫌いになっていくような気がしてなりません。
さすがに、その後の相談者さんの人生は分かりませんが、このやり取りによっては小池龍之介の名が世に触れたことは間違いないです。
世の中の坊主が全員このような回答ができるかと言うと違います。ここからは私の考えですが、少し考察しますね。
実は、この方の半生が相当ヤバい男で、ここで書くには引くくらいの所業をしていたのです。とは言え、世の中にはそのような人は『探せば』たくさんいますが、この方が他と違うのは、その所業を『坊主失格』という本で全て包み隠さずに自分でさらけ出しているのです。
良いことも悪いことも、人間の煩悩に振り回したり振り回されたりと、色々なことを経験したことによって『人生のふり幅』がとても広いんです。
この人生のふり幅は、そのまま『視野の広さ』に匹敵するので、左側の考えも右側の考えも、色々な人の状態を理解はできるようになったと考えます。
私は、とても人間味のある人間臭い、探求心の塊のような坊主だと思っています。
しかし、完璧な人間などいない。あの大天才であるお釈迦様でさえ、難行苦行の後に言った言葉が、、、無駄である。です。
現在の小池龍之介自身の身の置き方について、このように述べていました。
これからは偉そうに何か人に教えたりはせずに、実直に素朴に、そして少しでも天真爛漫に生きていこうというのが中心と収まりました。
小池龍之介がどう歩み続けるか、ファンとして追い続けたいと思います。
最後に
他にもドキッとするようなことを発信していたのですが、今後はもう発信しないと宣言されているので、今はそっとしておこうと思います。
ただ、軽はずみな事は言えませんが、このような人間が本気で生き抜いている姿には、本当に見習うべきところはあります。
ちなみに、小池龍之介のサイトも閉鎖してしまいましたが、なんとYouTubeを開設していたので貼っておきます。
小池龍之介 – YouTube
ではまた。