【アニメorドラマ化希望】『昴』 | 曽田正人先生の真骨頂である『天才の苦悩』と、孤独ではなく『孤高』を描いた最高傑作!
こんにちは、サチヲです。
2000年に、ビックコミックスピリッツにて連載スタートしたバレェ漫画。なるべくネタバレが無いようにおすすめします!!
主人公である昴(すばる)は『言葉以外で人にナニかを伝える』ことに関して天賦の才を持っていると思いきや、“それ”はしっかり幼少期に時に心身ともに深く刻まれた『業』からくるモノであった。
だからこそアマチュア根性や、上を目指していない人とは話がかみ合わない。嫉妬と妬みを含めた差別やいじめを無自覚な母からはもちろん、友達、同僚、お客様からも受け…「私のことを誰も分かってはくれない…」という悲劇のヒロインと自分は思っているのだが、実のところ“誰よりも”環境や人をうまく使い、自分の自己実現に全精力を注ぎ続ける『どこまでも“かわいそうな”昴の人生』を描いた異色のドキュメンタリー映画を思わせるマンガである。
注目すべきは、昴の人生の乗り越え方がプラス思考からくるものではなく、悲観や悲壮感といった負の感情からくる情熱を燃やして突き進むんです。
これが他の登場人物から見たら、更に理解されない要因と分かっていても平気で自分の道を走る。決して他人の走るスピードに合わせることはせず、自分のその走りに周りについて来させるカリスマ性もストーリーが進むにつれて育ち先鋭化する。
さぁ、そのカリスマ性が『天才』という言葉では説明しきれない、昴たる所以の『考え方』が出来上がる最初のトラウマを感じとってください。
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☆★☆☆★☆【アニメorドラマ化希望】『昴』 | 曽田正人先生の真骨頂である『天才の苦悩』と、孤独ではなく『孤高』を描いた最高傑作!
これは昴の幼少期、お母さんとの会話の一コマです。この後に昴の人生の目的が明確になる“事件”が起きます。
本当の意味で、体に刻み込まれるのはもっと先になりますが…その火種ともいえるべきトラウマを生む重要な1ページなんです。
実の親でさえ『私を見てくれない』。実の親に『私を人と比べられて、尚且つ認めてくれない』。結果、実の親から『存在を否定される』。
人の心を壊すには十分すぎるほどのエピソードが、丁寧に描かれていきます。
これ以上のネタバレは、実際にあなたに読んでもらいたいので控えますが…コレだけ言わせてください。
昴の第1巻は“そのまま”映画に出来る最高の作品なんです。
最後に
2009年に映画化されたとはいえ、まだまだ足りません。
現実味のあるアニメ化の方を勝手に期待したいと思います。
ではまた。