【ハンタ30巻がいちばん好きです・1】『メッセージ性』 | まるで幽白の仙水が見たという『黒ノ章』を彷彿させる…
こんにちは、サチヲです。
表紙はコレです。
この30巻が『絵』『構成』が最高に好き(現時点で…もちろん常に変わります)なのであります。
特に、最初に取り上げたいのは『メッセージ性』です。
そこで…あなたには先ず!幽遊白書の仙水編を思い出していただきたい。
仙水の人生を大きく狂わす(正す…)きっかけとなった、『黒ノ章』というビデオテープがあったことを!!
このように鞍馬も語っている通りで、仙水の仲間の御手洗も「お前らだってあのビデオを見れば価値観変わるぜ!!人間は生きるに値しないってな」と言うくらい、人間の闇の部分“だけ”を描いた内容なんです。そりゃ、各関係各所に対して強請るために飛影も欲しがるわけですよ。
“そんな”人間を皮肉り、丸裸にした黒ノ章の中身を、忠実に描いたであろう『絵』が30巻に収録されているのです。
パームがイカルゴに「わかってる あたし達は 残酷よ」と言い放った後のページをご覧ください。
あえて言葉を無くし、『絵』だけで人間の矛盾した世界を描いたことか!!
これは、読んでいる私たちが“どう”受け止めるかですよ。
私は、本当に目を背けてしまいました。
気分が悪くなった…と言うと、「私は部外者です」と言っていると同じなので決して“そう”は言いません。しかも『知らなかった』では済まされない。更に自分は加担もしてなければ、全く悪くない!と言いたいところだが、大きく括れば“同じ種”であることだという事を、否応がなしに突きつけられた5ページである。
冨樫め…これはマンガだろうよ。何故、急に、現実を突きつける。マンガを読みながら前後に揺さぶられ酔わされるとは…。
だから、冨樫から離れられないのです。
最後に
メッセージ性をエンターテイメントに昇華させる技術が凄過ぎます。
今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。