【ハンターハンター】『木造蔵』 | 似たようなモノは存在しますが、ゴンキルの資金集めエピソードの小ネタ(多分…)なのに
こんにちは、サチヲです。
昔々、一般家庭でもタンスの裏にへそくりを隠したり、机の引き出しを二重底にして大事なモノ(デスノートの切れ端を隠したライトのように)を隠したり、家の壁一面を剥がしたら1万円札がぎっしり入っていた(確か映画マルサの女だったか…)話って見たり聞いたことありませんか?
それこそ木造蔵くらいの大きさの壺を庭に埋めたりと、昔から大事なモノだからこそ“身近な所に隠す”という行為を私たちはしてきました。
冨樫義博は、そんな所から着想を得たかどうかは定かではありませんが、グリードアイランドの最低落札希望89億ジェニーに対して、ゴンキルたちは宝石を含めて9千万ジェニーしか(金額感覚は日本円とほぼ一緒で考えてもいい…と思っています)持っていません。
何が言いたいのか…それは『ゴンキルたちに莫大な金額を稼がせるためのアイテムの一つに過ぎない木造蔵』でしかないのです。
それなのに冨樫ったら(尊敬の念を込めて略敬称)、そんな木造蔵に対して設定厨の真価をまざまざと魅せつけるのです!!
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☆★☆☆★☆もくじ
【ハンターハンター】『木造蔵』 | 似たようなモノは存在しますが、ゴンキルの資金集めエピソードの小ネタ(多分…)なのに…昨日『値札競売市』に行ったのかと思うくらい“知っている”のです!!
もう…ずっとこんな感じで突き進むんです。
なに!冨樫は『値札競売市』の闇オーナーかと思うくらい、正道と邪道という“酸いと甘い”をこれでもかと表現してくるのです。
しかも、今も語り継がれている“伝説のトンパひとり語り”を彷彿とさせる脇役キャラ同士が繰り広げ続けているんです。なんせ、イチャモンつけているキャラは名前も無いんですよ!
それなのに、次のページでは…
まだまだ続いているんですぅ。むしろ盛り上がっていますよね!?あの名無しキャラの“目”を見てください。「オレってさ、殺し技の知識量半端ないでしょ!?しかも、偽物だってみんなに教えるオレって最高に優しいしカッコいいよねッ!キラッ☆」っていう目をしていませんか!!私には、死んだセミの目にしか見えませんけどね。
どうせ値を叩いてから、自分(仲間か顧客)が買って中身を内緒で売りさばくんだよね。
ちなみにこの2人の『殺し技講座』は、もう1ページ(“ヤキヅケ”についての攻防…)あって…この文章量で合計3ページも割いているんです。
さてと!これでゴンキル同様、私たち読者も『木造蔵』を勉強させてもらいましたね……と思いきや!
実は、『みんな大好き!ボクもワタシも木造蔵“鑑定士”祭り♬』講座は、これから始まるのです…。
だって、ゴンがさ…「ところでゼパイルさん 殺し技には他にどんなのがあるの?」という、職人にとっては『自分の知識を人に話したい欲』を程よく刺激するキラー質問をするんですよぉ。
だって一コマめのゼパイルさんの口元が緩んだ『まんざらでもない顔』を、もう一度見てください。「しょうがねぇな。こんなサービスは滅多にしねぇぞ。ちょっと長くなるけど…いいか!?」という声が、あなたにも聞こえてきましたよね。
もうこうなったゼパイルさんを、誰も止めることは出来ません。ゼパイルさんが“納得”するまで続きます。その間、刺激するような変な質問をしないように、聞き方にも注意ですからね。
このような普段人と話していない職人さんほど、シャバの空気感が分からないと言いましょうか…ついつい、話し過ぎちゃうんですよね。
だって、話している途中の煙草を吸っているゼパイルさんの目を見てください。…確実にキマッてますよね!
ずっとこっち見てますよ!これ、全部聞かないと終わらないパターンですよ。まぁ、知識欲も満たされるし悪いことではないのですが…結果、あのページのセリフ量で合計4ページも語り続けているのです。木造蔵のことだけで…。
もう一度、思い出してください。『ゴンキルたちに莫大な金額を稼がせるためのアイテムの一つに過ぎない木造蔵』に過ぎないことを。
もうね…ゴンとキルアはこれから木造蔵職人に15年くらいかけて成り、その後ようやく(やっぱり鑑定するモノを真に理解するには…ね!)鑑定士に成り、弟子に“あのキメた目”で教える…輪廻の物語がスタートするんじゃないかってくらい『冨樫の力』が働いているんですよ。
とはいえ…一応、『冨樫の優しさ』もこの4ページに含まれているんです。これです。
文字だけではなく『絵』の説明も描いてくれました。緩急をつけて、私たち読者に休憩時間を作ってくれたんです。
やっと怒涛の『絶対、将来役に立つ!木造蔵“鑑定士”の道☆』講座が終わりを告げた時、さすがのゴンも…
「ふぅーーーー 」と、汗をかきながら一息ついたくらいです。
いや、待ってください。気を抜いてはいけません。
ゴンの電話が鳴るんです…。もしも!電話が鳴っていなかったら、後10ページは『ボクが木造蔵と出会った時…だから“今”がある』というゼパイルさんの伝記とも呼べる旅情詩を知ることになったのです。
これが!冨樫義博がG・I編に入る前の『繋ぎのエピソード』の面白さなんです!!
最後に
本編に全く関係ないと思いきや…後にがっつり関わってくるのが…もう恐怖ですよ。冨樫ッ!恐るべし!!
今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。