メダリスト©つるまいかだ/講談社
こんにちは、サチヲです。

いつものお断りを最初に…私のお話は『どちらが良い!悪い!』ではなくて、『ただの選択肢』だと受け取ってくれると嬉しいです。どれを選ぶかはタイミングであったり気分や体調で変わるでしょう。しかし、その『ただの選択肢』を持っているだけで自分自身の解像度が上がり…結果!「この先…なんだか楽しくなってきたぞ!」という願いにも似た私の妄想を織り交ぜたお話になります。

正直言います。私め、こんなこと…こんな差異…こんな受け取り方を意識したことがありませんでした。
アニメ『メダリスト』13話冒頭でいのり(お姉ちゃんにはのんちゃんと呼ばれている)と、そのお姉ちゃん(結束実叶/ゆいつかみか)との朝の会話を聞いてもらえますか…。

  • お姉ちゃん「前はのんちゃんのことを見てるとね…『頑張らなきゃ!!』って思ってたけど…今は『わたしぃ、頑張ろっと』って思うようになったの」
  • いのり「ん…よく分からない」
  • お姉ちゃん「だよね〜」

さぁ!『メダリスト』の醍醐味でもある、学びがたくさん詰まった会話を一緒に楽しんでいきましょう。

【メダリストから学ぶ】『人に与える熱の質』 | どちらが正解ではない。しかしこの繊細さひとつで変化しているモノがある…それが“自分自身と向き合い現実を受け止めることをする”。ここでやっとスタートラインな場合もあるのです!

1回目の「頑張らなきゃ!!」は『〇〇しなくてはならない』という力強い力を感じませんか。握りこぶし作って上を見ながら決心にも似た強い意志の力を引き出される感じです。

いのりちゃんのように知らずにでも自分の行動によって周りの人に対して行動を促したり、背中を押したり、奮い立たせる影響力を持った人っていますよね。
コレ自体、めちゃくちゃ良い感じですよね。
なぜなら“それに影響”を受けて自分も前に進む。そして、自分から生み出した“また新たな影響力”を相手に返す。いわゆる『影響し合える関係』ですね。本当に健全なことだし目指すべき理想的な関係と思っています。

実は、ここに“選択肢”があったのです。

2回目の「わたしぃ、頑張ろっと」には1回目に感じる強制力は薄れ『自分の心の奥底から湧き上がる力』を感じませんか。
主体的な気持ち…と言いましょうか。両方とも前向きであることは間違いないですよ。
もう少し、仮定の話をしますね。
1回目には「その人を追い越そう!」という“相手”がいる前提感が強いですが、2回目には“相手”ではなく“自分”に注目している。
他人と比べるではんく、過去の自分と比べる感じです。

では、お姉ちゃんに与えた影響に変化が生まれたのはなぜか?

それは、確実にアニメ9話で起きた考え方の変化ではないでしょうか。

  • いのり「遅くはじめた分の時間は取り返せない だから 私はそれを諦める理由に絶対しない がんばっても変えられない事だったら、もう焦ったり悲しくなったりしない。 私は出遅れた自分のまま、次は勝てるって信じ続けます。」

いのりの最初のがんばり方は、コントロールできない事に対して抗い、誰にも負けない情熱を持ち、クリアするためにひたすら回数と時間を捧げたがんばり方。
次の段階ではコントロール出来ないことに対して力(時間や体力や気持ち)を注ぐのではなく、過去を受け止め“自分のまま”がんばる方法に変えた。
このように、がんばり方が変わった時!お姉ちゃんの受け取り方が変わったのではないでしょうか。

“『熱の質』を変えるように”、もしくは“自分のがんばり方次第”で相手に対してかなり影響力に差が生まれていたのです!
…ちょっと!これ凄くないですか!?

お姉ちゃんも、改めていのりに伝えます。

  • お姉ちゃん「でも、ひとつだけハッキリしてることがあるよ。それはね、のんちゃんは今も昔も少しも変わらずずっと頑張ってきたってこと」

そうです。がんばっていることは変わりないのです。がんばる部分が違うとここまで相手に与えるエネルギーが変わるのですね。
私には“そこまで”影響力があるとは思えませんが…自分のがんばり方一つで相手にどのような影響を与えているかを考えても良いなと思いました、

最後に

アニメ『メダリスト』の2期も制作発表されましたね。楽しみで仕方ありません。

ではまた。