こんにちは、サチヲです。

私の読書感想は、試験と偏見が大いに混在しているので“ある意味問題ない”と思いますが…基本的にネタバレになりますので“自分で読みたい”方は、このページをそのまま閉じることをおすすめいたします。

お金と人生の構造、仕組み、原因と結果を抽出しながら“新たな普遍的なこと”を提案した本となっています。
その提案内容は『生きてるうちに金を使い切ること、つまりゼロで死ぬことを目指す。プラス、そのお金の使い方。』と受け取りました。
このように要点を書くと一瞬で終わってしまいますが、どこに時間をかけいるか…それがとても重要な価値観を崩す、修正することにページの半分を使っているのです。

【読書】『DIE WITH ZERO』 | 今!味わえるはずの喜びを“極端に”先送りすることに意味がない!!確かに…その通りです。

『生きているうちに金を使え=今使え』と説いている訳ですから、こんな不安が沸き上がったりしませんか?
「え!?そんなことを言っても不安な世の中だし、子どもにお金もかかるし、健康も今のままではないし、遺産として残したいし、急な出費もあるし、貯金もしたいし、なによりも老後の心配があるし…」と、あげればキリがないくらい“お金”の不安の広さと深さが人それぞれあるのです。
これらに対して、丁寧に“崩しにかかる”のです。
そうです。“あなたのやらない理由を一つひとつ消していく”作業に大半を使いながら「もう…やらない理由は無いよね??」とスムーズにコトを進める構成になっています。

私なんかはあまり考えていないので、そんなことをしなくても“その考え方”はすんなりと受け入れることができました。
あ。見落としがちですが、この本は「今使え!」と言っていますが、なにも「全て使え!」とは言っていないのです。

そこで残りの半分で『どう使うか』を提唱しているのです。

  • 20代から30代…金はないが、時間と健康はある

  • 31歳から60歳…金も時間も健康も均等にある

  • 61歳以上…健康は全くないが、金と時間ならたくさんある

このような仮説を元に、遺産相続など「大切だよね」と思われることも“死んでからではなく、生きているうちに渡せ”や、“一刻も早く経験に金を使う”ことも説いている。
例えば『経験』に関しては“何かを経験するのに、必ずしも金は要らない。”という具合に、無理難題を押し付けていることは全くしないアプローチをしてくれるのです。

大まかに『人生を豊かにしよう!』という手段の一つになりますが、『なかなかどうして行動に移せない人のメカニズム』も包括している内容なので…というか“それ”が丁寧すぎて「あれ、おれのことディスられてる!?」という被害妄想を想起させるくらい「これでもう、やらない理由は無いよね!?」という導きを受けます。
このような構造なので、いっそのこと目的と目標を入れ替えて『自分を奮い立たせ行動させる方法』という視点でも読み込めます。

準備ができたら…や、お金がたまったら…や、人が集まったら…や、うまくなってから…というような、完璧主義を辞めたいと考えている人にも“刺さる本”です。
それくらい今の広い価値観を肯定しながら間口を広げこの世界に入れてから、エピソードを踏まえながらそっと選択肢を出して誘導してくれる丁寧な作りが“気がついたら出口は一つだった状態”になっています。
結果、あなたのやるべきことはコレです。という『文章構造の妙』も学ぶことができました。

最後に

ゴールは人それぞれ色々とあるにせよ、結局は『行動しなければはじまらない』ことなんですね。
やっぱり『行動力』には興味津々です。

ではまた。