(スリースター ©加治佐修/小学館)
こんにちは、サチヲです。
『デッサン』と聞くと、うっすらと“美術系の学校を受験する人が描く、モノクロの精密な絵”を思い出します。
詳しくは、フランス語の『素描』『下絵』を意味する言葉で、鉛筆や木炭などの単色の画材を使って、目の前の対象を忠実に描写する技法…とありますが、デッサンを極めれば極めるほど研ぎ澄まされる“その技法”がえぐいのです。
- 観察力:対象の形、質感、陰影、空間などを細部までじっくりと観察する力が身につきます。
- 描写力:立体的なものを平面に正確に描き起こす力が養われます。
- 空間把握力:ものの構造や遠近感を捉え、画面の中に配置する力が向上します
- 創造力・表現力:対象の本質を捉えることで、自分自身のアイデアや感情を表現する力が育まれます。
絵を嗜めば必ず通る道…と聞いたことがありますが、基本中の基本ということなのでしょう。
その“基本”に、めちゃくちゃ感動した『絵』があったので共有させていただく感動ブログです。
なにがスゴイかって、漫画家として、プロとして、連載をしながら描いているのに感動するのです。
もくじ
【マンガ家】『デッサン力』 | 上手い下手というお話ではなく、ただただプロの所業に驚嘆するのです。

復習卓球マンガ『スリースター』から、三雲学園・土門選手をご覧ください。
唯一、私が中学高校と部活を指定のが『卓球』だからこそ分かる、このカットマンの『絵』なのです。
この後に続く絵の全てに共通するのが『お美しい』のです。
目線、左手の角度、足の立ち位置、なによりもラケットの振り下ろしがお美しいのです。
テーブルテニスに続いては、テニス漫画の『BREAK BACK』からどうぞ。

細かいことは分かりませんが、左側の大城クンの低く構えた“待ち方”と言うのでしょうか。
左右のどちらに来ても動ける感じがしませんか。
そして右側の上條さんのフォアハンド。左手の位置がリアルですよね。知らないけど。
それにしても、お美しい。
そして!この前遊びに行った『うすた京介展』から1枚どうぞ。

完全に弧を描いたのち、ブリッジでフィニッシュしたであろう『バックドロップ』の形の美しさよ。
これぞまさに“基本中の基本が出来ているからこそ”ふり幅の大きなヘタウマな絵が活き活きしているんですよね。
本当に見に行って良かった!
最後に
マンガの内容もさることながら、やっぱり『絵』にも!感動するんですよね。
それにしても、私には絶対に無い『デッサン』という能力。
ここまで描けると、きっと楽しいんでしょうね。いいな。
ではまた。
