(capeta©曽田正人 / 講談社)
こんにちは、サチヲです。

泥臭くも輝いている『天才』を描かせたら世界一であろう曽田正人先生が描く『capeta』から、生きていく上で“無いよりかはあった方がいい”技術『決めている』について学ばせていただきます。

私生活であろうと仕事であろうと、およそ“人と関わるコト”をしていると、こんな事を感じたことはありませんか?
「アイツは運がイイ!!」「あの人は恵まれているんだよ」「失敗したのになんで栄転してんの?」のような類を。
それは…その人の天性だったり、持って生まれたモノだったり、英才教育のおかげだったり、裏でなんかやってんじゃないの?と、色々と余計な詮索をしたくなるのが人情ですだって羨ましいんだもの
ともすれば…「どうせオレは“そんな風に”なれないから」と諦め、その人を『天才だから』という言葉で片付けてしまう時もありますよね。

でも、待ってください。
もしも“それ”が誰でも習得可能な技術であるならば、あなたは欲しいですか?私は欲しいですッ!!
その技術とは『決めている』です。

【マンガから学ぶ】『決めている』 | 簡単なようで中々できない。だから天才の内訳の1つとして君臨する。

(capeta©曽田正人 / 講談社)

カペタがF3で友達になった金田クンとご飯を食べて、帰り道に他愛もない話をしていました。
その他愛もない話とは…幼少期からF1ドライバーになるための英才教育を受け、世間からも天才的な才能を持つドライバーと言われている源 奈臣(みなもと なおみ)の話です。

一般的にその人を『天才』と呼ぶ理由の一つに『その人を良く知らないから』があります。
もれなく金田クンも、常に結果を出して先へ突き進む源のことをよく知らないから…こんな言い方になってしまいます。

金田クン「それって マシンや体制的にめぐまれてきただけとちゃうの?」

と、『天才』に対して沸き起こる感情である『羨ましい』がつい出てしまった。

しかし、カペタは“知って”います。ここから丁寧に『天才の内訳』の説明をしてくれるのです!!

(capeta©曽田正人 / 講談社)

そうです。
小さい頃から源と戦い、辛酸をなめ続けたカペタだからこそ…金田クンに対して「…わかってないな…」なのです。
ここからはめちゃくちゃ大事な『考え方』なので、一言一句漏らさずに敬意を持って文字起こしをさせていただきます。

カペタ「自分自身への信頼のしかたがハンパじゃねーんだよ オレみたいに F1行けたらいいな……じゃなくて あいつの中ではもう自分はF1に乗るって小学校のころから“決まってる”から

「決まっている」というのはカペタから見た言い方。
それは、源ドライバー自身がもちろん『決めている』からこそです。
そう。他人であるカペタに“そこまで”言わせるのです。

とはいえ…源は小学校の頃から英才教育と環境が整っていたことは否めません。
じゃ、英才教育と環境を整えれば“誰でも”F1のステージに行けるのでしょうか。整えれば“誰でも”東京ドームでウン万人の観客を集めてライブができるでしょうか。

答えは否!断じて否である!!

“それだけ”でいいのならば日本から相当な人数のイケてる人が量産されているはずです。
あなたにもきっと推しの人がいるでしょう。その魅力的な人をよーく見てください。その人は、なにかしらを『決めてる』人ですから。だから知れば知るほど惹かれていくのです。

そして!具体的な『決めているエピソード』を畳みかけるのです。

(capeta©曽田正人 / 講談社)

カペタ「努力の中身がいつもオレより3歩ぐらい先に行ってるんだよな あそこまで自分を信じてるヤツ 周囲(まわり)も安心感がもてるんだよ きっと 
こいつについていけば間違いないって!!源がめぐまれているっていうより 周囲(まわり)のほうが源のために 最高のモノを“用意したく”なっちゃう

源は、そういうドライバーなんです。
作品中でも大きな文字にした言葉「最高のモノを“用意したく”なっちゃう
もしくは、応援したくなる。ご飯をご馳走したくなる。そんな人と一緒に居たいと思われる。もう一度チャンスをあげたくなる。
決して源から「そうしてくれ」とは態度や仕草でも出さない。周囲(まわり)が率先して、心の底から“そう思わせて”くれる。
そう。これこそ『決めている』人が受ける恩恵なのです。

これはシビレます。
さて…私に“ここまで”決めることが出来るでしょうか。
あなたはいかがでしょうか。

ちなみに、人以外に環境も含まれるからこそ『周囲(まわり)』と訳されてますよね。
よく『環境を変える』というコトで、仕事を変える、引っ越すという大きなことから、朝食はプロテインにする!という小さなものまで多種多様な“宣言”を言ったことがありますが…中々、行動出来ていない人は『決めていない』だけなんですね。
はい。耳がイタイでございます。
私め…あとは決めてやるだけですね。

最後に

1992年を皮切りに『シャカリキ!』『め組の大吾』『昴』『capeta』『テンプリズム』と連載を完結させ。
そして2020年から連載中の『め組の大吾 救国のオレンジ』が連載中である。紛れもない現役度抜群なマンガ家さんのひとりなのです。

曽田さんの作品は、いずれも主人公が特定の分野で才能を開花させ、困難に立ち向かう姿を熱く描いているのが本当にグッとくるのですよねぇ。
その中でも特に!私のおすすめが『』と『capeta』です。
一応、Amazonのページを貼っておきますね。
ちなみにcapetaの紙の1巻が中古で21円だと…恐るべし。

ではまた。