こんにちは、サチヲです。
一体…社会貢献ってなんなんでしょうね。

私め、『社会貢献』という日本語として理解はしているが、本質的なこと知らないまま自分の目的や目標に盛り込むことがあります。
強いて言えば“自分だけが関わる目標にすると達成と同時に『我』や『エゴ』を育てることになるが、社会貢献という他者を巻き込んだ内容にすると『我』というクセが直る”的な程度でした。
コレはあくまで、社会貢献を盛り込むことの『副産物』としての理解です。

明確に『社会貢献』について言及はしていないものの、楠木建さんの『ストーリーとしての競争戦略』という本を読んだ時「これぞ!社会貢献の神髄なのでは!?」と思える文章を見つけました。
最初に、本田技術研究所に在籍し日本初の量産型エアバッグを開発した技術者である小林三郎さんについて、本書の中で“イケてる経営者”として紹介されていました。
その紹介エピソードを前提に、著者である楠木健さんが見解を解き、結果『社会貢献』的な所に着地しているのが、妙に美しかったのです。

先ずは、小林さんのエピソードから共有させてください。

【イケてる考え方】『小林三郎さんと楠木健さん』 | イケてる人たちが良く使う『社会貢献』って…実はよく分かってないのです

同じ職場の仲間とパネルディスカッション形式の講演をやったときのことです。このときはこれから社会に出る若者がオーディエンスでした。
若者は自分の夢を語ります。
「ある分野の資格を取って、専門能力を身につけたい」とか「グローバルに活躍できる人材になりたい」とか「ベンチャー企業を輿して起業家として成功したい」とか、そうした話が出てきます。
そこでパネリストの一人だった小林三郎さんがこう言いました。「それは個人の『欲』です。『夢』という言葉を使わないでください」。

いやはや、なにかを成し遂げた人の言葉の基準値が高いですね。
『夢』と『欲』は同意語としていた私にとっては、このパネルディスカッションの現場からお腹が痛くなって逃げ出すこと間違いないです。
本来なら、このエピソードだけで1記事かけるくらいですが…今回は、その先があります。

このエピソードを聞いた著者である楠木健さん曰く…

私は横で聞いていて心底しびれました。
人間は多かれ少なかれ利己的な生き物です。誰も自分が一番かわいい。しかし、その一方で人間はわりとよくできているもので、自分以外の誰かに必要とされたり、喜ばれたり、感謝されたり、そういう実感を得たときに、一番嬉しく、一番自分がかわいく思えるものです。
それが人間の本性だと思います。

そう考えると、「切実さ」と「面白さ」とは、実際のところはほとんど重なっているのかもしれません。
「好きこそものの上手なれ」です。自分が好きで、心底面白いと思えることであれば、人は持てる力をフルに発揮できます。その結果、良い仕事ができるし、自分以外の誰かの役に立てる。
人の役に立っているという実感が、ますますその仕事を面白くする。
ますます好きになり、能力に磨きがかかる。
こうした好循環が仕事を持続させるのだと思います。
「世のため人のため」はつまるところ「自分のため」ですし、本当に「自分のため」になることをしようとすれば、自然に「世のため人のため」になります。

先ほど、私も「社会貢献を目標に入れている」と言いましたが…そうなんです!見る人が見たら「え?それって自分が嬉しいからやってるだけだよね」と思われてもしょうがない目標にしているんです。
それでも大丈夫なんです!

この一文に自信をもらい、めちゃくちゃ救われたのです

「世のため人のため」はつまるところ「自分のため」ですし、本当に「自分のため」になることをしようとすれば、自然に「世のため人のため」になります。

これぞ正に『社会貢献』の神髄ではないでしょうか!!
正直。このブログは、社会貢献に一翼を担えれば…と思って続けています。
やっていることが間違ってない、と思えただけで力が湧いてきます。

本来ならば、本書はもっと違うことを説いた本ですが、些細な一文に心を惹かれたのです。

最後に

基本的に、本は『バリューブックス』で中古で買って、読んだら速攻で売る。というサイクルで読書をしています。
だがしかし、目的や目標の作り方や考え方が満載なこの本は…売りません。
このような良本を、どんどん家の本棚に揃えていきます。

ではまた。