こんにちは、サチヲです。
今回の『甘え』については、そのままの意味である“相手に愛されたり、許されたりすることを期待して、まとわりついたり、わがままを言ったり、物をねだったりする”依存的行動でもなければ、「お言葉に甘えて、頂きます」といった“相手の親切や申し出、提供された有利な状況などを、遠慮せずに受け入れる”好意の享受でもありません。
私が改めて衝撃を受けたのが『甘えた考え』の明確な定義を知ったからです。
仕事でもアルバイトでも学校でも、よく起こるイベントに『遅刻』がありますよね。
私が遅刻した時は、もちろん最初に真摯に謝りますよ。
しかし、私はここで『甘えた考え』の行動を付け足すことがあるのです。
「いやぁ~、家は誰よりもめちゃくちゃ近いのに寝坊しちゃいましたぁ」という感じに、キャラクターで乗り切ろうとするのです。
もっと言うなれば、その環境の人たちと仲が良いので、迷惑をかけたにも関わらず許されようとするのです!
ここで、1971年に出版された日本の精神科医・精神分析学者による日本人論の代表的な古典の一つ『甘えの構造』で、土居 健郎(どい たけお)先生はこの『甘え』について定義したのがこちら。
【考え方】『甘えた考え』 | 仲が良くなればなるほど起こる。言葉にすると、実はとんでもないことをしていたのです!!

自分に都合が良く、相手に都合が悪いことを主張するにも関わらず、不快だと思われたくない感情
先ほどの『遅刻』を、もう一度説明するならば…
「現場の人間にとっては迷惑この上ない遅刻(相手に都合が悪い)をしたにもかかわらず、そこまで怒られないように(自分に都合がいい)するためにおちゃらけて嫌われないようにする(不快だと思われたくない)」
事をしたんですよ。
いやまぁ、このように書くと棚上げしている感じですが…ココは説明の時間なのであしからず。。
私が感じたのは、若い時ならばまだしも…50を過ぎたおじさんが『甘い考え』を押し通す姿は美しくないのです!
お相手のリアクション次第ですが、大切で大事な人に対しての『甘え』は“思った時が適齢期”なので、どんどんやった方がいいと思います。
しかし、大切で大事な人にこそ!『甘えた考え』はしないようにして、素直に謝り、素直に話、素直に認めることをしたいものです。
ちなみに、西洋の言語には『甘え』にぴったりと対応する言葉がない(例:dependence(依存)とは意味が異なる)ことから、『甘え』の概念が日本文化の特殊性を理解する上で重要なんですって!ほえぇ~って感じですよね。
最後に
この本を手にする時は『「甘え」の構造 増補普及版』がおすすめです。(出版日は2007年 5月)
1971年の刊行から数十年後の日本社会の変質を捉え、「甘え」が失われた時代の精神的危機を考察する最新の論考が加えられた…という感じだからです。
さて!私が本のおすすめする時は「先ずはあなたの街の図書館で探しましょう」です。
ちなみに、私の街の図書館では『図書所蔵数 2冊・予約数 0人』でした。
コレならあなたの街でも、速攻で借りられるのではないでしょうか。
私の場合は、「中古の本をバリューブックスで買う」の一択です。
しばらく図書館を使っていたのですが…もう待てないのです。
古本を買って、響かなければ直ぐに売ればいい。という考えになっています。
もしも新品が欲しいのでしたら、普通に『Amazon』に売っていますよ。
