(メダリスト©つるまいかだ/講談社)
こんにちは、サチヲです。
私め、日本フィギュアスケート連盟指定強化選手Aである、岡崎いるかさんのことが好きです。
この作品で唯一と言っていいほど、アツく“現実的な言葉”をオブラートに包まずにストレートに言うからです。
スポーツマンガでは必ず『夢を語る』ことは避けられないのですが、主人公のいのりさんは“その夢に担った行動を積み重ねている”からこそ感情移入できるのであって、なにもしていない人の夢ほど聞くに忍びないですよね。
そこへいくといるかさんは、そのシーズンの国際大会や国内大会での実績に基づいて選ばれる、日本のトップレベルのフィギュアスケート選手です。
しかも、「特別強化選手」「強化選手A」「強化選手B」「ジュニア強化選手」といったカテゴリーに分かれており、Aはその中でも上位に位置づけられます。
そう!いるかさんの“思いと行為を一致させ、尚且つ結果を出す”ことをした人の言葉は、美化されていない純粋無垢な言葉になるのです。
だからこそ!普段から“ちゃんと行動をしていない人”が聞くと、一発で心が折れるし、下手したらいるかさんが嫌われる…という、謎の現象が起こります。
コレは、意図してか分からないが…いるかさんが合宿場所を『居心地が悪く、環境のいい場所』を作っているからだと思います。
だから、普段からやってない人ほど居心地が悪い。それくらい“強い言葉”がこちら…。
もくじ
【メダリストから学ぶ】『「なんとかなる。」は、今までちゃんとなんとかしてきた人が言う言葉』 | 言葉の説得力の差はココ。

いのりさんのお姉さん(結束実叶)が、ジャンプがヘタクソだと言われたことに対して、いのりさんは必死に抗います。
「骨折のせいです。 骨折したからやめて… 続けてたら絶対に跳べてた…」
という言葉を途中でさえぎって、いるかさんが問う。
確率で勝負する世界で「もし何々だったら」とか言うな
お前 負けた時「あのジャンプが跳べてたら私が金メダルでした」って言い訳すんの?
いるかさんの美しも蔑んだ目をご覧くださいませ。
そんな目で、子供であるいのりさんに対して正論を突き刺すのです。
しかし、いのりさんは冷静に…且つ素直に「しません…」と答える。
厳しく映るかもしれないが、コレはいるかさんがいのりさんを強化合宿に参加できるくらいの『同等の選手』と見ているからこその優しさです。
だからこそ“このくらいで折れる心”なら、早いところ帰った方がいい…という含みもあるのでしょう。
ここで喰らいつくのが、我らのいのりさんです。

いのりさん曰く…
「難しいジャンプを成功させるし金メダルも取るから 必要ないから言い訳なんてしません」
そうは言っても、このように「なんとかなる!」という言葉は、はたしているかさんに通じるのか!?
本当に、成績という結果が出ていなければいるかさんに立ち向かえないのか!?
大丈夫です。そんなことは決してありません。
結果成果がなくとも、自分の『目標(思い)』に対して、ちゃんと『行動(行為)』をしていれば十分に同じ土俵に立てます。
なにせ、忘れたころにやってくるのが『結果』でございます。
では、その根拠である『今までちゃんとやってきた人』であるいのりさんをご覧ください。

私も腹筋割れてるからです!
だから難しいジャンプ 私も跳びます
積み重ねた『行動』がなければ、ここまでの腹筋はつくれません。
イコール!フィギュアスケートに捧げてきた時間をも表します!!
これが!今まで『ちゃんとなんとかしてきた人』の言葉です。
だから「私も跳びます」という『なんとかなる』というか『なんとかする』言葉に説得力と信頼が増し、初めて「あぁそれなら聞いてやろうじゃないか」となる。
その証拠に、いるかさんに笑われたはしたものの…ある意味認められた言葉をいのりさんに放ちます。
これがもしも!なにもやってきてない人の言葉だったら…ただの強がりであり、お布団に入って見る夢だと思われたでしょう。それこそ「帰って寝ろ」と言われてましたね。
『「なんとかなる。」は、今までちゃんとなんとかしてきた人が言う言葉』として進めてきましたが、まとめると…
私も「なんとかなる」と人に言えるようにするために、普段から積み重ねます。
そして、絶対に腹筋を割ります!!
というお話でした。
最後
マンガを読むだけで、こんなにも背中を押して、こんなにも力をくれて、こんなにも人生に影響を与える作品はそうそうありませんよ。
引き続き、心して読ませていただきます。
ではまた。
