(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)
こんにちは、サチヲです。
ハンタ好き、もしくは冨樫信者なら『クラピカは普段からコンタクトレンズをしている』というのは義務教育で習っていますよね。
端的に説明しますと、感情が昂ぶった時に緋色(ひいろ)に変わる自身の眼を隠すためです。
そんなクラピカが、しっかりとコンタクトレンズを外す動作が描かれているのです。
と言われて、あなたは「あー!あの場面だよね!!」と思い起こすことができるでしょうか。
恥かしながら、私め…今初めて知り(読み)ました。
もくじ
【ハンターハンター】『クラピカのコンタクトレンズ』 | 多分…コンタクトを取った描写はコレだけではないでしょうか…多分。

このページが“そう”なのですが…お分かりになるでしょうか。
冨樫に大変失礼なのですが、本当に“読み飛ばして”いました。
大切で大事なところなので、ちょっと大きくしますね。

いちばん右側のコマは、左手の人差し指で目を抑えている…そうです。コンタクトをしている人がコンタクトを取る動作そのものですよね!?
本当に、気軽に、なにも考えずに読んでいました。
第101話『9月3日⑰』は、週刊少年ジャンプ1999年31号に掲載されているので…実に25年の歳月を経て気がついたのです。
もう軽く10回以上は読んでいるはずなのに、今!気がついたのです。
この後に、ノストラードファミリーのボスであるライト=ノストラードに「あの嫉妬豚が…!!!」と言わしめた、どこの組織かも分からないクラピカに粘着ストーカーをしていたスキンヘッドの男に対して吐き捨てるのです。
クラピカ「どけ」 「やめておけ」
と、単語のみで話すという、相当なお怒りモードを発動した後
クラピカ「誰でもいい気分なんだ」
と、ボソリとつぶやく。
そして、やっと文章で伝えたと思ったら…次に言ったのがコレですよ。

クラピカ「別に お前でも」
ビックリマークをつけるわけでもなく、ただ淡々と放たれた言葉は、何の躊躇もなくこの世から存在を消し去ることができる暴力を備えた『眼』と『言葉』ですよね。
まさに、緊張と緩和ですよ…いや、緊張と恐怖という救いようもない怒りを粘着スキンヘッドをに追い込みをかけるのです。
いやね…当時からなんの違和感もなく「クラピカやっぱかっけーな!」とかしか思っていないですよ。
たとえ!コンタクトをしているという情報を知った後にコレを読んでも「あぁ…冨樫はコンタクトを外す動作を割愛したんだな」と思うでしょ。
だって、クラピカが粘着スキンヘッドの前まで来たら「あ、ちょっと待ってね。今からコンタクト外すから」と言ってから、「別に お前でも」ではシラケますよね。
これは、冨樫のご都合主義ではなく、ちゃんとコンタクトを取っているから緋の眼で激詰めした描写が描けていたのです。
このコマについて、あともう一つお付き合いしてもらってもいいでしょうか。
改めて、ご覧ください。
世界七大美色の一つとされる鮮やかな『緋の眼」』に変化していますよね。
クラピカは生き残った唯一のクルタ族として、自身の素性を知られないようにしているはずなのに…こんなどこの豚の骨だか分からない奴に“見せて”いるのです。
今までひた隠しにしていたのに、なぜ!緋の眼を簡単に見せたのか!?なのです。

それがクロロを含め『旅団の死(5人だけですが…)』を確認したからです。
特に!団長であるクロロの絶命した姿を、その目で確認したのが大きかったのではないでしょうか。
クラピカのワイフワークである『旅団絶対コロスマン』として生き続けたのに…その目的がなくなってしまったからではないでしょうか。
この頃はまだ『頭がいなくてもクモが機能する』ことは知らないので、さすがに頭が殺られたら…と思っても不思議ではありません。
クラピカの念能力の強さを『旅団限定』にするほどにしていたのに、もはや念能力さえも今後は不必要になる。
だからもう、緋の眼をコンタクトをして人に隠すことは不必要になる。
このような自暴自棄に思えるクラピカの変化を読者に伝えるために!ヨークシンシティを出る時に、洗面所で“わざわざコンタクトレンズを取る描写”を冨樫は差し込んだのではないでしょうか。
重ねて言いますが…私に全然届いていませんでした。
本当に申し訳ないです。
最後に…
生きる目的もなくして「この後どう生きていこうか…。」という感じになって、少しは丸くなるのかなと思っていました。
しかし、一般人である豚の骨マフィアに“あそこまで”激詰めするクラピカさん…やっぱり最高です!どこまでもついていくッス!!
ではまた。
