こんにちは、サチヲです。

巷では成人式というコトで、法的に『大人』に成った方々が晴れ着姿で闊歩しておりましたね。
あなたも通った道かと思いますが…そんな成人した人が、ウキウキしながらいちばん最初に見るホームページがあるのを思い出しました。
それが、みんな大好き『奈良県歴史文化資源データベース』というサイトですよね。

実は最近、色々な飲み友達が増えまして…そうなると必然的に『おすすめの酒』を教え合う儀式を行うのです。
イヤ、別に決して話すネタがないからではありませんよ。やっぱり初めて会う人ならば、その人が“どんなお酒が好きなのか?”で色々と話せるし、なんでしたらお人柄もにじみ出ることもあるんです。
と、そこで強烈なお言葉をもらったのです。 「知りませんでしたか?日本酒の発祥の地は奈良県なんですよ~」と。こんなに日本酒のブログを書いているのに私め…恥かしながら“そんな事実”を全く知らなかったのです。

その日帰った後、速攻でおすすめされた日本酒である『純米吟醸 山田錦 みむろ杉』をAmazonで買いました。
そして!もっと“日本酒の発祥の地・奈良県”を知りたくて、先ほどの『奈良県歴史文化資源データベース』に訪れたのです。

【日本酒】『みむろ杉』 | 私め…本当に知らなかったのです。 “日本酒(清酒)発祥の地”が奈良県だったなんて

  • ブランド  ⇒ 『純米吟醸 山田錦 みむろ杉』
  • 蔵元(醸造元)⇒ 今西酒造(株)
  • 産地    ⇒ 奈良県桜井市
  • 原料米    ⇒ 山田錦
  • 精米歩合  ⇒ 60%
  • アルコール分 ⇒ 15度
  • 日本酒度  ⇒ 不明
  • 酸度    ⇒ 不明
  • 値段    ⇒ 1.8ℓ 6,800円(税込)
  • 飲み方            ⇒   常温
  • おつまみ  ⇒  牡蛎キムチ・天然魚盛り合わせ・塩辛

ナニを間違えたか私め、1.8ℓのサイズを買ってしまったのです…が!実はいい事もあるんですよ。
やっぱり一升瓶の口開けした時の香りは最高なんですッ!!
コレは買った人や、居酒屋でしたらほんの一握りの人でしか体験できない大変“誉れなイベント”なんです!!
そりゃもちろん上品な香りでが、ほのかに…そして確実に!私の本能や感情を司る“大脳辺縁系”にダイレクトにアタックしてきましたよ。

そんな甘い香りの情報を海馬に保存しながら、一口。
「ん!めちゃくちゃ甘いッ!そしてうまいッ!!」
常温でここまで輪郭がハッキリしているなんて…冷したらもっと“キレ”というかスッキリさが出てくるんでしょうね。
ただね…軽さはないです。なんかちゃんと“どっしりした感じ”がしました。要するに、飲み応え抜群なんです。
こんな量があるので、熱燗もチャレンジしながらこの冬をゆっくり楽しみますね。

んー。それにしてもこんなに高い酒飲むと、日常酒に迷惑をかけてしまうんですよね。もちろん“私が選んだ”日常酒なので、納得のうまさですよ。
あ。全く関係ないですけど、一升瓶に『三輪山に降る清き雨 めぐりて湧き出す、三輪の酒』なんて書かれたら…3割増しでおいしく感じちゃうんですよぉ。

あなたも私と一緒に、寝る前に“声に出して”朗読しましょう。
なんだかきっと…身も心も浄化されますよ。

さて!ここからうんちくタイム!!いったい発祥の地とは!?

正暦3年(992年)に一条天皇の勅命を受けて兼俊僧正が創建した寺である『正暦寺(しょうれきじ)』にて、現在の日本酒の原型となる『菩提酛(ぼだいもと)』という技法が日本酒造りの『原点』にして『究極のハイテク技術』とも言える非常にユニークな製法が確立されたのです。
この技術こそが日本酒…いや正確には『清酒』発祥の地と呼ばれる最大の理由になります。
“あるある”ですが… 「菩提酛を簡単に説明しますと・・・」の次を読むと大体「え…全然分らんちんなんですが」となりますよね。
改めて書いてある通り言いますと…菩提酛というのは「生米と炊いたご飯を水に浸けて、天然の乳酸菌を増殖させた魔法の水(そやし水)を作る」そうです。あなたは分かりましたか?

さて、私のように“分らんちん”のあなたのために、一つづつやっつけていきます。
先ず、大前提として“お酒造りは『腐ってしまう(失敗する)』ことが非常に多いギャンブルのようなもの”というコトなんです。
通常、現代の酒造りでは『醸造用乳酸』を添加して雑菌を防ぎますが、室町時代の当時はそんなものはありません。そこで考え出されたのが『そやし水』です。

そやし水の作り方
1,生米と炊いたご飯を水に浸けます。
2,数日経つと、天然の乳酸菌が繁殖し、水が酸っぱくなります。
3,この「乳酸がたっぷり入った酸性の水」をそやし水と呼びます。

いやいや、水が酸っぱくなった時点で心が折れるでしょ!…昔の人というか、最初に発見した人は“ココの感覚”が凄いんですよね。
この酸っぱい水を『乳酸がたっぷり入った酸性の水だよNe☆』って定義した技術と心意気があってこそ!画期的且つ究極のハイテク技術と称されるわけですね。

この酸性の水があるおかげで、腐敗菌(お酒をダメにする菌)を寄せ付けず、酵母だけを安全に増やすことが可能になりました。
おかげで酒造りにおいてのギャンブル性が軽減され、結果!『乳酸を利用して酵母を守る』という考え方は、江戸時代の『山廃(やまはい)』や『生酛(きもと)』、そして現代の『速醸酛』へと脈々と受け継がれながらも進化していきました。
付け加えて…本来、酒造りは寒い冬が適していますが、そやし水を使うことで比較的暖かい時期でも造ることが可能になりました…とさ。

実は菩提酛の技術は、一度衰退していたのです。

どうやら…明治時代に一度途絶えかけましたが、1990年代に奈良県の若手蔵元たちと正暦寺が協力し、『奈良県菩提酛による清酒製造研究会』を結成して見事に復活させました。
現在では、正暦寺で採取された『正暦寺酵母』と『そやし水』を各蔵が持ち帰り、それぞれの特徴を活かした『菩提酛』のお酒を醸しています。
との事です。

というコトは、今回の『今西酒造(株)』の他にも、各蔵の特徴を活かした日本酒をたのしめるってことですね!奈良県…最高じゃないですか!
ちなみに、『奈良県菩提酛による清酒製造研究会』のサイト。あまりに神々しい…というか厳か過ぎて1周まわって笑ってしまいましたよ。
なんせ「What is Bodaimoto?」という感じに、英語でも説明されていますよ。
やはりですね、日本の伝統技術を守る!というのならば“ココまで本気でやる気概”が必要なんです。
その証拠に、正暦寺で採取された『正暦寺酵母』と『そやし水』を持ち帰った『今西酒造(株)』のサイトも読み応え抜群で気合が入ってますよ。
なんだか読み終わると…奈良県に行きたくなります。

あともう一つだけいいですか!?

あなたは、奈良県にある三輪が『酒の神が鎮まる地』とされているって聞いたことはありますか?
桜井市三輪にある日本最古の神社の一つ『大神(おおみわ)神社』が、お酒の神様として全国の酒造関係者から崇められている事実を!!
私め、本当に知らないコトだらけですよ。

よく酒蔵の正面に吊るしてある『杉玉』ってあるじゃないですか。あれ最初緑だけど茶色になったらお酒が出来上がるころ…みたいに言われている杉玉は、この神社の神体山である三輪山の杉で作られたものが発祥…とかね。
後は、大神神社の摂社である活日神社には『高橋活日命(たかはしのいくひのみこと)』さんが祀られているのです。
実はこの方、崇神天皇の時代に一晩で美味しいお酒を造ったという伝説(日本書紀にて)があり、彼は『杜氏の祖』として祀られているんですって!

何が言いたいのか…それは奈良県が『神話としての神聖さ』と『技術としての革新性』の両方を兼ね備えている、日本酒の歴史において最も重要な場所なんです!!
わお!でございます。

最後に

私め、ヤオコーというスーパーに10年くらい通っているのですが…今回買った『牡蛎キムチ』がめちゃくちゃうまかったんです!!
アレ…本当に一度も見たコトありませんよ。
もしもあなたが『牡蛎キムチ』と出会えたのなら、迷わず買うべし。
あ。甘辛い感じですよ。

ではまた。