こんにちは、サチヲです。
今回は…新しいコトや、他の人はしているが “私が” まだやったことがないコトに 『挑戦できる状態』を、黒木香さんの言葉で理解する。この考え方を知るこことによ 『自分のタイミングを知る』 ことにより、力強く行動することができるようになるブログになります。

黒木香さんを 『腋毛を生やした単なる元AV女優』 として紹介するのは、彼女が80年代の日本文化に与えた衝撃を半分も伝えられていないことになります。
もしかしたら、私のような50才代の人しか彼女のことを覚えていないでは。
というのも彼女は “黒木香” という役目を終えると春風のようにエレガントに去ったので、平成生まれの人は存在すらも知らないのではないでしょうか。

簡単に説明しますと…世間が勝手に決めた 『女の幸せ』 や 『美しさ』 のルールを、知性とユーモア、そして品格とエロティシズムというあり得ない組み合わせの武装をしながら、圧倒的な個性の力で 『世間の常識』 を再構築した人なんです。
そもそも当時のアダルトビデオ界において、女性は 『恥じらう存在』 や 『受動的な対象』 として描かれるのが通例でした。
しかし彼女は、男性に 『される』のではなく! 自らが快楽を追求し! リードする姿を魅せてきました。
そうして女性の性欲が 『恥』 とされていた時代を、曰く…「性欲は食欲と同じ、至極真っ当なエネルギーです」 と正面から 『意志』 の力で書き換えたのです。
同時に! 「私は私の肉体の所有者である」 という言葉が指し示すように、揺るぎない自己肯定感をもって 『個人の自由』 、ひいては 『個人の尊厳』 までをも社会に突きつけた表現者なのです。

“そんな” 黒木香さんが言うからグッとくるのです。 私が言うのでは、ただのたわ言になり全く響かないのです。
さて。
Netflix『全裸監督2』よりエピソード4~2人の夢~でのエピソードから抜粋させていただきました。
新人AV女優のみゆきさんの撮影の時間が来たので、プロデューサーが 「大丈夫?もう直ぐはじめるけど…撮影」 とみゆきさんに言ったら、震えた声で 「すみません…」 と言って動けなくなりました。
後の撮影が控えているプロデューサーは大声を出して無理やり動かそうとした時、それを見かねた黒木香さんがプロデューサーを笑顔で制止し、そっと間に入りました。

黒木さん 「どうされました?」
みゆきさん 「いざとなると…どうしていいか分からなくなって」
黒木さん 「あらぁ、エクスタシーを優先させればいいのですわ。ありのままで挑めば大丈夫ですよ」
みゆきさん 「…………」
黒木さん 「でも、最初の一歩を踏み出すのはむずかしいですよね 私もそうでした」
みゆきさん 「ど、 どうやって乗り切ったんですか?」

さぁ!この後の会話の後に、唯一無二である価値観と考え方をエレガントに語るのです。

【全裸監督2】『黒木香』 | 似たような言葉はもちろんある。だがしかし!何を言うかより誰が言うかなんだ!!

黒木さん 「サインがくるんですよ。」
みゆきさん 「サイン……?」
黒木さん 「誰にでも一歩踏み出すべき時には、今だってお知らせがくる…」
みゆきさん 「じゃぁ…………。 今じゃないですね。」
黒木さん 「そうね…… 今じゃないかもしれませんね」
みゆきさん 「…………」
黒木さん 「サインはきっと……絶望の近くよ」

…絶望ですよ。
数ある人の行動原理の一つを、こんなにもあらわに。こんなにも無垢に。それなのに、拒絶も否定も許されない程の説得力のある 『絶望の近くよ』 です。

あなたは…どう感じましたか。

黒木香さんを演じた森田望智さんのスゴ味ですよ!!

本当にこの会話を何度ループして見たことか。
ただセリフを起こしただけなので、あなたにそこまで届かないかもしれませんが…ただ!文字だけでも言いようのない力を感じていただけたのではないでしょうか。
一つひとつの演技が 『再現』 を超えた 『憑依』 していたコトも相乗効果として、言葉の力が増していました。
文字起こしをしたセリフを演技している森田さんの 『表情』。
消え入りそうなのに、言葉の芯を捉えた 『声』。
一瞬の静寂で、黒木香という人物の持つ底知れなさを表現した 『間』。

更に、不思議な感覚なんですが…私が黒木香を演じている森田さんを観ているのに、森田さんが私を観ている感じなんです。もっと言うと『観察』しているようにも思えてならないのです。

最後に

AV女優という名称から、今ではセクシー女優という名に変わりました。
しかし、この考え方には “今も変わらず” 背中を押される…というよりも、後ろから突き飛ばされる感覚があります。

ではまた。