【バンド教室】ライブハウスでのリハーサルって…当日なにをやればいいの!?
こんばんは、サチヲです。
ライブハウスでライブをやる時に、当日やるべきことがあります。それは『リハーサル』です。
もくじ
初めてのライブに、初めてのリハーサル。当日なにをしたらいいの!?そもそも何が不安か分からないくらい不安ですよね
では、どうしたら良いか。その答えは…
ライブハウスのPA(Public Addressの略で音響を担当する人)に言われたことを素直にやる。その後、あなたが感じた色々な不具合やお願いすることを伝える。この繰り返しです。
以上です。要はしっかりコミュニケーションを取りましょうね。ということです。
あなたが、どんなライブ経験者でもそのライブハウスの音を1番分かっているのはPAさんですからね。
ライブはワンマンライブではなく、4バンドくらい出演するライブの場合での、ざっくりリハーサルスケジュールがこちらです
1.ライブをする順番の逆からリハーサルをする
→あなたのバンドが1番最初にライブをやるならば、1番最後にリハーサルをやることになります。
2.各パートの音をチェックする(詳しく後で書きます)
3.バンド全体で音を出す(詳しく後で書きます)
以上です。
ライブハウスによって違いますが、この流れを20〜30分で終わらせます。
この時間について注意が1点。
前のバンドのリハーサルが押していたり、自分たちが遅かったりすると大切な“3.”の時間が少なくなったり、最悪、全体での合わせがワンフレーズやって終了もありえます。必ず『後何分リハーサルできますか?』と途中で聞くようにしてください。
本当に時間がない場合は、各パート(ヴォーカル・ギター・ベース)の音のチェックは“3.”の時にまとめてやりましょう。
リハーサル時における、各パートの音のチェック方法
①ドラム
- あなたのドラムセッティングをする。
終わり次第PAに伝える。ここからPAの指示通りにひとつづつ叩く。だいたいスネアからスタートする。必ず曲を演奏するときと同じ強さでしっかり叩くこと。(PAは最大音量を知りたいため)
- スネア単体で「タン!タン!…」と規則的にゆっくり叩く。余裕があれば4回のうち1回はリムショットを叩く。
- バスドラ単体で「ドン!ドン!」と踏む。
- タムをひとつづつ叩く。タムが3つある方は大きい方から順番に規則的にゆっくり叩く。1つの方はそのまま単体で叩く。
- フロアタムも同様。
- ハットも同様。
- シンバルを両方交互に規則的にゆっくり叩く
- チャイナや他のアイテムがあればPAに伝えて音合わせをする
- 単品が終わったら、全てを使ってリズムを叩く。例えば8ビートで叩きながらタム回しも入れて、シンバルも全て使って叩く(PAが音量バランスをみるため)
- コーラスを歌うなら、ここでマイクチェックをやります。「ドラムはマイクを使います!」と最初にしっかり伝えましょう。(ドラムはマイクのセッティングが特に大変なので最初から伝えておきましょう)
- 「あーーーーーー!!!」と大きな声を出して、このくらいで歌いますよーということを、あなたの声量で伝えてください。
②ギター
- 自分のセッティングをする
- 終わったら手を挙げるなりしてPAに伝える。
- 1番使う音を、コードで「ジャァーーン!!」弾く。(これも最大音量やバランスをみるため普段の力加減でしっかり音を出すこと)
- 「クリーンの音はこんな感じでーす」と伝えながら、歪み系、クリーン系、ソロ系のそれぞれ弾く。
- マルチエフェクターを使っている場合、特にソロの音など音量差をつけて作っていると思うので「ソロの音はこっちで少し大きくしていまーす!」と伝えながら音を出していきましょう。
- コーラスを歌うなら、ここでマイクチェックをやります。「ギターもマイクを使います!」としっかり伝えましょう。
- 「あーーーーーー!!!」と大きな声を出して、このくらいで歌いますよーということを、あなたの声量で伝えてください。
③ベース
- 自分のセッティングをしてください。
- 終わり次第、PAに伝えて音合わせスタートです。
- 8ビートで「ボン、ボン、ボン、ボン…」と、自分の基本の音を弾いて伝えてください。
- チョッパーなど、違う奏法をする場合は、それも伝え弾くこと。
- 歪み系などエフェクターをつかう場合もそれぞれの音を弾くこと。
- コーラスで歌うなら、ここでマイクチェックをやるので「ベースもマイクを使います!」としっかり伝えましょう。
- 「あーーーーーー!!!」と大きな声を出して、このくらいで歌いますよーということを、あなたの声量で伝えてください。
④ヴォーカル
- ライブハウスのマイクを使うか、自分のマイクを使うことを伝え、セッティングをする。
- 「あーーーーーー!!!」と大きな声を出したり、音程をつけた「あーーーー!!」と出したりして、このくらいの声量で歌いますよー、というのを伝えてください。
- 更に「あっ!あっ!」や「はっ!はっ!」など短く切った声出しも織り交ぜてください。
- (というか、ヴォーカルはある程度ライブハウスの人がセッティングしているのでリバーブ等のチェック(舌を鳴らしたりするやつ)は、してもしなくてもいいですよ)
- エフェクターを使う場合は、PAに伝えて音出しをしてください。場合によっては「何曲目のこの部分で使います」と伝えてください。
- 歌いながら、ギターやベースやドラムをする方は、前項を読んでください。
④キーボード
- 自分のセッティングをしてください。
- 終わり次第、PAに伝えて音合わせスタートです。
- 最小音量と最大音量を弾いてください。
- 他の音色も一通り弾きましょう。
- コーラスを歌うなら、ここでマイクチェックをやります。「キーボードもマイクを使います!」としっかり伝えましょう。
- 「あーーーーーー!!!」と大きな声を出して、このくらいで歌いますよーということを、あなたの声量で伝えてください。
⑤特殊な楽器(和太鼓・DJの機械・パソコン・iPhone・その他同期する機械)がある場合は、PAに伝えて音合わせや、使いどころを説明する。
⑥ライブがはじまる前のオープニング曲がある場合は、その音源を最初にPAに渡しておくこと。そして⑤の時に説明をする。PAに操作させる場合はしっかり「ここからフェードアウトさせてください!そしたらドラムのカウントが入ってスタートします」等の段取りの説明をする。
各パートすべてに共通することは、PAが「ハイOKです!次は〇〇鳴らしてください」と言われるまで一定のリズムで演奏し続けしましょう。PAが音を作っている最中のでね。これがPAとのコミュニケーションです。
ここまでの事で余談をひとつ。下手でも自信がなくでも自分の楽器の音を出すときは『最高の気合を入れて弾きましょう。叩きましょう。声を出しましょう』スネアを1発叩いただけで他の対バンの人に「こいつできるな」と思わせることができます。それは自分の自信にもつながりますから。なんせ緊張もするし、他のバンドは全部上手く聞こえてしまうし、変な空気に飲まれないためにもこの最初のリハーサルを本番と思って気合を入れてやりましょう。
バンド全体で音を出してチェックをする
いちばん重要なことは『自分の楽器から出している“音のかえり”がしっかりスピーカーから聞こえるか』を確認してください。(ライヴ中はお客さんも入るので思いのほか自分の音が聞こえない場合があるため)
①全員が参加する部分の曲をワンコーラスだけ演奏してください。各パートの目の前に、自分に向けたスピーカーが置いてあります。そこのスピーカーの出音を確認しながら演奏する。
- ヴォーカル…ヴォーカルの前には最高2個のスピーカーがあるので自分の声がしっかり聞こえるくらいの音量をしっかりPAに伝える。好みでギターやキーボードの音や、ドラムのスネアだけ音をまぜて返すことも出来ますが、基本的に自分の声以外は全部切ってもらった方が歌いやすいですよ。
- ギター…1つのスピーカーがあるので、自分のギターの音を中心に音をかえしましょう。コーラスをやる場合は自分の声もまぜてもらいます。好みでベースの音を混ぜたり、リズムに自信がなければドラムのスネアとバスドラの音だけををかえしてもらいましょう。(小さいライブハウスだとスピーカーが無い場合があります。その時は直接ギターアンプの音を聞くことになるので気合で弾きましょう)
- ベース…1つのスピーカーがあるので、自分のベースの音を中心に音をかえしましょう。コーラスをやる場合は自分の声もまぜてもらいます。ベースの場合、自分のリズムを脅かすような音は排除しましょう。それでも音をまぜるなら、リズム感に信頼をおいているパートの音をかえしましょう。
- ドラム…右の後ろか、左の後ろにスピーカーがあります。自分の音はスピーカーを通さないでも聞こえるので、ベースの音を中心にかえすとリズム隊がかっちり決まります。好みでヴォーカルもかえした方が叩きやすい場合があるので試してください。
- キーボード…どこかに必ずスピーカーがあります。基本は自分の音をしっかりかえしましょう。自分の音以外をまぜるなら、自分が弾きやすい音をまぜましょう。(音色によってはバンドの音に、自分の音が埋もれてしまう場合があります。ライブハウスにもよりますが最大音量でバランスを取るので、埋もれて聞こえない場合は自分で音量を上げるか、PAにお願いしてください)
各パート、以上のことを気をつけながら全体の音合わせをしましょう。PAに残り時間を聞いて余裕があれば1曲通してチェックしましょう。
余裕があればヴォーカルはステージから降りて客席から外音のバランスチェックをしましょう。これは、ライブハウス(PA)の特徴を知る機会になります。歌ものを大事にしているライヴハウスならヴォーカルが際立つ調整をしているというように。
ワイヤレスを使っているならギターやベースはステージを降りられますけど、有線なら迷惑なのでチェックならヴォーカルに任せましょうね。(とはいえ外音は滅多なことがない限り変更はしないでPAにお任せしましょう。どうせお客さんが入れば全く聞こえ方が違うのでね)
これで『リハーサル』が終了となります。
注意点として、ギターアンプやベースアンプの『つまみ』の値をメモしておきましょう。次のバンドのリハーサルでバラバラにされてしますので。ライブのトップバッターならメモの必要はありません。リハーサルが終わってそのままライブができるのでね。
これで、ライブに来てくれた方に最低限の『良い音』を提供することができます。
後は本番をやりきるだけです。
がんばってくださいね!!応援しています!!!!!
ではまた。