/>【本の紹介】ビジネスモデルが分かる | ここからが本番。ビジネスモデルの構成とは…
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【本の紹介】ビジネスモデルが分かる | ここからが本番。ビジネスモデルの構成とは…

★学び イケてる本

こんにちは、サチヲです。

前回紹介した本『ビジネスモデルがわかる』井上達彦 著です。【本の紹介】ビジネスモデルがわかる | あら!明日インタビューしなきゃ!という時に読むブログ | サチヲん家 (sachiway.net)

そもそも、この本を読んで何をしたかったかと言うと『会社四季報業界地図2022年度版』を、もっと深読みをしたかったからです。
なんと、この本までも図書館で借りられるんですよ。もちろん順番待ちが半端ないですが…。
とにかく、新しい業態が台頭するなか『ビジネスモデルの基本構成』を知っておいた方が、もっと楽しく読めるんじゃなかろーかという考えです。

そこで、出会ったのが今回の本という訳です。

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【本の紹介】ビジネスモデルが分かる | ここからが本番。ビジネスモデルの構成とは…

ビジネスモデルとは、『誰に、どのような価値を、どのように届けるか』まで含めて『儲けの仕組み』とした場合、下記のようなモデルに分類できると言います。

どうやら、このような基本構成があるらしいです。もっと詳しく解説を載せます。

1.シンプル物販モデル
企業が製品、サービス企画、制作販売し、その対価を利用者から受けるというモデル

⇒多くのメーカー

2.小売モデル
自らは製品を作らずに開発、製造元から仕入れ、それを利用者に販売して対価を得るというモデル
⇒百貨店、スーパーマーケット

3.広告モデル
自社の製品やサービスを無料もしくはわずかな対価で提供することで利用者を増やし、その利用者に対して広告することで収入を得るモデル

⇒民放放送局、新聞

4.合計モデル
複数の製品、サービスを同じく顧客に提供し、それぞれの対価を合計すると言うモデル
特売品を設けて『ついで買い』を施したり、組み合わせたりして利用できる製品群を提供して一度に『合わせ買い』してもらって収益を目指します。

⇒スーパーの特売、コーディネートファッション

5.二次利用モデル
ある製品、サービスで利用したコンテンツやノーハウを別のものに再利用して収益を伸ばすモデル。

⇒映画、アニメ、漫画、小説

6.消耗品モデル
中核となる製品、サービス(A)の購入価格を引き下げ、利用者数を増やし、その消耗品やメンテナンスサービス(B)を繰り返し購入してもらうことで収益を伸ばすモデル。

⇒全カミソリ、インクジェットプリンター

7.継続モデル
製品やサービスを継続的に提供する代わりに、一定の頻度で一定の金額を確認するモデル。

⇒賃貸住宅、携帯電話利用、定額配信サービス料等がその典型ですが、物販であっても定期的に購入する消耗品等は有効だと言われます。

8.マッチングモデル
製品、サービスを提供者と利用者等を引き合わせることで収益を上げるモデル。

⇒住宅物件、結婚相手、求人求職、中古品など様々なビジネスに活用されています。

良いですね!このような事が知りたかったんです!!

とはいえ、コレだけで全ての説明はできませんが、ある程度の理解はできると思います。
なにせ、各企業はもっと細分化されたビジネスモデルを新たに作っていますからね。

ただ、これを基本として『業界地図』を読めば、「なんじゃこりゃ、どうやって稼いでんの!?」という時間は減らせるのかと思います。

全体的なこの本の流れだけ紹介しておきます。

私自身は先程の情報だけで良いのですが、それでは、この本の2%くらいの情報なので一応ざっくりと項目だけでもどうぞ。

◉モノからコト、コトから経験価値(UX)へと消費の対象が変わった
◉成長株といえば、バリューチェーンの型の製造業ではなく、プラットフォーム型サービス業が目立つ
◉所有から利用、そしてシェアへ
◉有料が当たり前の世界からフリーへ
◉売り切りから継続/サブスクリプションへ
◉自前主義からオープンイノベーションへ

◉価値連鎖からプラットフォーム

このように時代の変化に照らし合わせながら、各項目のビジネスモデルの変化という『基本構成』の部分を中心に解説されていきます。

著者である井上達彦さん曰く、「本書は3時間程度で読めると思いますので、早速読み進めてください」と、さらりと前書きで説明していますが…
「いあぁ、日本語として読むだけならできますが、私が理解するには1年はかかるんでは!?」という代物です。

ただし、この仕組みを知っておくと各社の努力の方向性が見えて、企業をもっと面白く見ることができますよ。

例えば、読み進めると『協働型ライフスタイル』という、時間、お金、空間、技術といった目に見えにくい資産を利用者とシェアするカテゴリーがあるのですが…『ラクスル』という格安印刷会社はご存知でしょうか。

日本の印刷業界は供給過多です。中小の印刷会社は1万社も存在して、印刷機の実働稼働率が低いのです。そこでラクスルは『印刷通販』という事業を確立し、自社サイト上で顧客から受注し、それらを中小の印刷会社に生産委託しました。

これは、印刷会社は印刷機が稼働していない『空きライン』をシェアして活用できる一方で、顧客は小さい単位からでも注文できるようになった、という『具体的な事例』を挟みながら説明してくれるので、実際のところはとても読みやすいですよ。

最後に

たまには、このような本も面白いものですよ。

ではまた。