こんにちは、サチヲです。

バンドを組んでいると 「次は、いよいよライブだぁー!」 という場面はあるでしょう。
その時に、こんな疑問を抱いたことはありませんか?

いざライブが終わった後、改めてメンバー同士でライブ映像を見ながら…
「なんかオレ達…バラバラな感じがするよな。 なんでだろ。」 と。

もしくはあなたが、 「友達が今度、ライブハウスでライブをやるから行くんだ♬」 という場面に出くわしたとしましょう。
で、いざライブを見終わった時…
「凄くよかったけど…なんかバラバラな感じがしたよね。 よく分からないけど。」 と。

もちろん私自身も、このようなモヤモヤな気持ちをプレイヤーの時も観客の時も感じたことがあります。
単純に下手だから? 演奏技術に差があるから? MCが未熟だから?
このように、ついつい 『足りないモノ』 に目がいきがちですが、もしかしたら…メンバー全員の意識の違いが原因の場合があるのです。

それが、 “ライブ感覚なのか? or 発表会感覚なのか?” という意識の差です。
これは 「意識が足りないんだ!」 という足りない話ではなく、どういう意識でライブをやるかという擦り合わせの話です。
メンバー全員の意識を合わせるだけで、ライブの 『一体感』 が明らかに変わる場合もあるのです。

【バンド活動】『ライブでの一体感とは』 | ライブをしているメンバーと、発表会をしているメンバーが一緒にやると…観客にとって全く違う体験を与えてしまう。

ただこのような話につきものである… 「じゃ、発表会根性のナニが悪いん!?」 という感じになりがちですが、どちらが良い悪いの話ではないのです。
音楽ライブと音楽の発表会は、どちらもステージ上で演奏を披露する場ですが、その 『目的』 『対象(観客)』 『プレイヤーの心構え』 には明確な違いがあるのです。
なのでまず! そこの定義を共有すると、私が言わんとしていることが少し伝わるかもしれません。

1. 目的・目標の違い

比較項目音楽ライブ(Live Performance)音楽の発表会(Recital / Presentation)
根本的な目的『エンターテインメントの提供』
観客を楽しませ、空間や世界観を共有すること。
『学習成果の確認・披露』
日頃の練習の成果を出し切り、現在の実力を発揮・記録すること。
主役(軸)観客と演奏者の 『その場の空間』
観客のリアクションを含めた熱量やグルーヴが最優先される。
演奏者 『本人』
演奏者自身の成長や、課題曲をいかに正確に表現できるかが最優先される。
目標設定・観客を熱狂させる、感動させる
・リピーターやファンを作ること
・バンドや個人の世界観・作品を表現すること
・練習してきた楽曲を最後まで弾ききること
・緊張感を乗り越えて成果を残すこと
・指導者や仲間からフィードバックを得ること

いやー、相変わらずGeminiさんが作る表には助かっています。
さて! このように整理すると、それぞれ全く違う役割があり、どちらの存在も非常に大切で必要なモノですよね。
だからこそ、メンバーの意識がズレていたら…観客からしたら、全く違う印象になりかねないのです。

ついでに、観客の捉え方も添えておきます。

2. 観客(オーディエンス)の位置づけ

  • 音楽ライブの観客
    • 『楽しむために自ら足を運んだリスナー』 です。チケット代や時間を払って 『良い体験』 を求めて来ています。初見の客も含まれるため、パフォーマンスやトーク(MC)、演出を含めて 『一挙手一投足で引きつけること』 が求められます。
  • 音楽の発表会の観客
    • 『応援者・評価者・温かい身内』 です。家族、友人、指導者、他の生徒などが中心となります。演奏者を温かく見守り、成功を応援してくれる味方であると同時に、技術的な成長や成果を確認する評価の側面を持ちます。

自分が呼んだ観客が、どのような期待を持ってライブに来るのか…。
自分を見に来てくれた観客が、どのようなモノを潜在的に求めているのか…。
これらを知るだけで、メンバーそれぞれの危機感やライブに対しての心構えが変わるのではないでしょうか。

やっとここまで練習してきたのですから…。
せっかく高いお金を出してまでライブをするのですから…。
結果としてバンドの一体感を魅せると、たとえ演奏が下手でも関係なくなることだってあるのです。

あ。 ここで注意点です。

バンドでライブをするときに 『発表会』 の気持ちでライブをしてもいいんです!!
ただし “全員でその気持ち” でライブをするべきなのです。
それなのに…

ベース、ドラム、ギターが 『ライブ』 の気持ちでステージに立ち、ボーカルだけが 『発表会』 の気持ちでステージに立つ。

これ…想像しただけで、恐怖ではありませんか?

大げさに言えば、ボーカルが歌詞を見ながら丁寧に間違えないように直立不動で歌っている中、楽器隊(ギター・ベース・ドラム) は観客をノセようと必死に体を動かし盛り上げている状況を想像してください。
そんな意識がバラバラなバンドのライブを観客から見たら…ただ楽器隊だけが “はしゃいでいるようにしか見えない” という地獄のステージが完成するのです。

これ…逆も恐怖ですからね。
ライブをした時に一体感が感じられない、なんだかモヤモヤする原因の一つがコレなのです。
もちろんバンドのコンセプトや、価値観、考え方の違いはあるでしょう。
ただそれを話し合っておく、それを知っておくだけで、与える印象はびっくりするほど変わります。

そもそもバンドで 『発表会』 のライブをすることは、 『ライブ』 に至るまでの階段の一つでもあります。

ライブで “魅せるライブ” をするには、必ず通る道があります…

  • 最低限の演奏技術。
  • ミスをしてもノンストップで巻き込むバンドの強さ。
  • 間違えても顔に出さず、グルーヴや流れを止めない個人の強さ。
  • 失敗すら演出や熱量に変える根性。

音だけでなく視覚的なパフォーマンスを、バンド全員で意識を合わせるだけで、バンドのイメージはイヤでも良い方向に変わってしまうのです。

だたし… “イヤでも変わってしまう” のは、メンバー間の温度差もあります。
この 『一体感についてのミーティング』 は、本気でやるなら一度はするべきだとは思いますが…
「イヤ…オレはここまでやろうと思ってないよ。」
というメンバーが出てきて、一気にバンド崩壊…という悪いスパイラルになる場合もあるので、バンドのレベルに合わせて繊細に話し合いましょうね。
この辺の繊細な話については、過去のブログ 『メンバーと末永くやっていく方法』 にて書いているので、不安な方は読んでみてもいいかもしれません。

だからこそバンド活動は難しくて、めちゃくちゃ楽しいのです。

最後に

どうせやるなら、私自身も楽しく。
そしてメンバー自身も楽しく。
そして、観客にも楽しんでもらえたらいい感じですよね。

お互いに楽しみながらがんばりましょう。
ではまた。